フジside
実況『天高く、ウマ娘燃ゆる秋!秋に入ってから1ヶ月、クラシック競走も無事に終わって次からはシニアクラスの戦いとなります!そして今日、マイルから中距離の
解説『今回の天皇賞では前走スプリンターズSを制したフジキセキがまさかの参戦という事になりました。短距離から中距離という距離を1つ飛ばしの参戦ですが、きっと良い走りを見せてくれるでしょう。』
実況『今回のGⅠ、重賞ウマ娘は多いですがGⅠウマ娘は僅か2人だけ!GⅠウマ娘が力を見せつけるのか!?それとも重賞ウマ娘が成長したところを見せられるのか!?』
天皇賞・秋………GⅠレースの中でも格式の高いレースとなっている。春の天皇賞と同年で制する事が出来れば天皇賞春秋連覇になるし、エアグルーヴも達成した天皇賞・秋、ジャパンC、有マ記念を3回連続で勝てば秋シニア3冠を完全制覇になる。私は今回その2つの偉業に挑戦する事は出来ないけど、3つ目の盾は私の名前で八幡さんにプレゼントしたいしね。1つ目と2つ目はエアグルーヴだったからね。
ジェニュイン「フジ、アンタと走るのは春以来だね。安田記念は負けちゃったけど、今回の天皇賞、絶対に勝たせてもらうよ。」
フジ「ふふふっ!お手柔らかにお願いするよ。」
♪〜♪〜
私の同期は今話しかけて来たジェニュインだけ。他は皆私達よりも先輩達だった。今年はクラシッククラスの参加は居ないみたいだから胸を借りるつもりで走ろうか。まぁ、勝ちを譲るつもりは毛頭無いけど。ジェニュインは今回は2番人気だからライバルって事になるね。3番人気にはアイリッシュダンスさん、新潟の重賞を2勝したウマ娘だね。
さて、今回は内から一気に抜け出す感じでレースをするって八幡さんと相談したしね。
あっ、偶数枠が皆入った。よしっ、じゃあ私も入ろっか。いよいよだね………
実況『さぁ残りは大外17番のスガノオージだけです。ゲートすんなりと入って態勢整いました!秋の天皇盾を手にするのは誰か!?天皇賞・秋………』
ガッコン!!
実況『ゲートが開きました!!横一線綺麗なスタートを切りました!ジェニュインとトーヨーリファールが好スタートを切りました!その背後にはインターマイウェイとアイルトンシンボリが続いてインコースにはフジキセキがつけている!!3冠ウマ娘フジキセキ、今日はどんな走りを見せてくれるのか!?』
うん、八幡さんの言った通りになった。前には2人だけしか居ない。このコースなら内から一気に抜け出す事が出来る。それに前との距離も少し離れてるから、それなりに余裕がある。
実況『此処で外からホクトベガが上がって来た!1,000m通過が59秒6!平均ペースです!先頭はトーヨーリファール、1バ身離れてジェニュインとホクトベガが並んでいる。第3コーナーに入って大欅に突入する!!さぁこの辺りで後ろのウマ娘達も動き出して来るぞ!!』
よし、ここから徐々に前に進出して………4コーナーを曲がって直線に入ったと同時に先頭に立つ!!
実況『さぁ先頭は依然としてトーヨーリファールだが差が詰まって来た!!2番手にはジェニュインとホクトベガが迫って来ているが、内からフジキセキが不気味に潜んでいる!後ろからはサクラチトセオーとポジーも上がって来ている!第4コーナーを曲がって直線コースを向きました!!』
フジ「よぉし、ここから一気に!!」
実況『さぁ横に広がって直線を迎えたが、内からスルスルとフジキセキが伸びている!!フジキセキが先頭に立った!!後ろから追い上げてくるのはジェニュインと外からサクラチトセオーだ!トーヨーリファール2番手で粘っているぞ!!残り200m!!フジキセキ依然として先頭!!リードは2バ身突き離している!トーヨーリファール2番手!!外から一気にサクラチトセオーも追い込んで来ている!!』
フジ「抜かさせ、ないよ!!」
実況『しかし差が縮まらない!!フジキセキ依然として2バ身リードのままゴールイン!!フジキセキ堂々のレースでしたっ!!!1,200mから2,000m、全く問題ありませんでした!!2着争いはサクラチトセオーが体制有利か!?4着にアイルトンシンボリ、5着にはトーヨーリファールです!!』
フジ「よしっ、勝った!!」
実況『勝ったのは7番のフジキセキ、とても強いレースでした!!そしてチーム・ポラリス秋に入って5戦5勝、全戦全勝の絶好調です!!』
フジ「あははっ、応援ありがとう♪」ニコッ!
うんうん、最高の勝利だね!
フジsideout
八幡side
八幡「………」
エアグルーヴ「……?どうした八幡?」
八幡「いや、何でもない。」
エアグルーヴ「何でもないようには見えなかったが………まぁいい。フジの前には見せるなよ?」
八幡「あぁ、分かってるよ。」
だが何だろうな、フジのあの笑顔を見た途端に歓声が上がった。だが……俺は素直に喜べなかった。素直に言うと、あの顔を他の連中に見せたくないと思ってしまった。もっと言うと………
八幡「………」
イライラしていた。
八幡、何か異変が……