比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

344 / 1583
フジの考え

 

 

エアグルーヴside

 

 

エアグルーヴ「それでフジ?もう1年経つわけだが、八幡との関係はどうする気なのだ?」

 

フジ「と、突然なんだい?」

 

エアグルーヴ「友人として恋路の事を聞きたくてな、距離は以前よりも積極的に詰めているようだがな。」

 

フジ「……一応考えはあるよ?でもそれには次のレースの勝利が絶対条件になるんだ。天皇賞の後に思い付いたから、その時に実行出来なくてね。」

 

エアグルーヴ「ほう?それは聞いても良いのか?」

 

フジ「えっと………それはちょっと。」

 

エアグルーヴ「………まぁ考えがあるのならいいだろう。無計画のまま時が進むのは流石に良いとは言えないからな。まぁお前にそれを実行出来るのかはお前次第だが、出来ると信じておこう。」

 

フジ「なんか信用無いなぁ……ま、まぁ私のこれまでを考えたら当然かぁ。」

 

 

当たり前だ、恋に関してこんなにも奥手だとは思わなかったのだぞ。まどろっこしい場面を何度も見てきた私の気も知らずに漸く動き出したかと思っていたところなのだぞ。

 

 

エアグルーヴ「次のレースは有マ記念……それに勝てばお前の作戦を実行出来るわけだな。ならば本気で勝ちに行くのだぞ?」

 

フジ「勿論さ、魅せる走りと共に勝利を飾るよ。」

 

エアグルーヴ「そういえば私もその頃にレースだな……WDTの初戦だ。夏は何とか勝てたが冬の内容はレースの2週間前に知らされる事になっているからな、柔軟性が必要になる。私の場合、短距離と長距離が来たら出走は見送るつもりだがな。」

 

フジ「君の適性はマイルと中距離だからね。それにしても凄いよね、トゥインクルシリーズを引退してDTに移籍してからも無敗だしね。」

 

エアグルーヴ「年に2回しか行われないレースだからな。だが連覇の懸かるレースだ、得意距離が来てくれる事を願うしか無いな。」

 

フジ「八幡さんは中距離を軸にスピードを上げるトレーニングをしているって聞いたけど?」

 

エアグルーヴ「そうだな、12月に入ってからはまた変わるとは思うがな。だが今のスピードであればシービー先輩にも届きうると自負している。」

 

フジ「へぇ〜凄い自信じゃないか!」

 

エアグルーヴ「長距離も2,500mまでなら私にもチャンスはある、頑張らねばな。」

 

 

次のWDT、どんなバ場でどんなコース場でどんな距離適性で来るのか楽しみだな。

 

 

ガチャッ

 

 

八幡「よう、お前達。」

 

フジ「やぁ八幡さん、こんにちは。」

 

エアグルーヴ「ご苦労だったな。」

 

八幡「2人だけってのはなんか珍しいな。今じゃこの部室もチームが出来て大所帯になったしな。」

 

フジ「確かにね。2年前までは私達2人と八幡さんの3人だけの部室だったのにね。」

 

エアグルーヴ「これもお前の功績だ。それにもしかしたら来年の新学期になったらまた増えるかもしれんぞ?去年は結成した年だから入れないとして、今年のチームの実績は申し分無い。実際スカウトしたシービー先輩はアイルランド3冠、モーリスはジュニアのマイル王で今後はシニアと交えての勝負、アルダン先輩はこの前重賞を勝って12月にホープフルSに挑戦、ライスも今年のダービーと菊花賞の2冠を達成、アローは言うまでも無く日本初のBC優勝、最後にバクシンオーがこれからに期待という感じだ。」

 

フジ「……改めて聞くと凄いね、君は。今年に入ってからGⅠを海外含めて……えっと、10勝もしてるんだから。」

 

八幡「うんと……最初にモーリスのNHKマイルCで次にライスのダービー、フジの安田記念で春が終わって、そのままフジがスプリンターズSでライスの菊花賞、そしてまたフジが天皇賞・秋、これが国内での成績。」

 

エアグルーヴ「それで海外がシービー先輩のアイルランド3冠とアローがBCジュベナイル、という事だな。うむ、これだけ勝てるのは最早異常としか言えんぞ。」

 

 

いや、異常というのは前から知っていた事だな。それが我々に移ってしまったというだけの事だな。

 

 

八幡「まっ、この後もきっと皆やってくれるだろう。お前達も負けるつもりは毛頭無いんだろ?」

 

エアグルーヴ「あぁ、無論だ。」

 

フジ「勿論さ、君の為にも、ね。」

 

八幡「いや、もう俺の為とかいいからな?自分の為に走るのが当たり前みたいなもんだが?」

 

フジ「あはは、中々抜けないものだね。」

 

八幡「ふぅ……まぁどう思うかはお前達の自由だから強制するわけにはいかないしな。」

 

エアグルーヴ「ならば今後もお前の為に走るとしよう、その方が力も入りやすい。」

 

フジ「ふふふっ、そうだね。八幡さんの為に走る方が1番力が入るからね。うん、しょうがない。」

 

八幡「……本当にそれで力入るのか?」

 

フジ「シービー先輩にも聞いてみたんだけど、レースにも八幡さんの事を考えてる時が1〜2回くらいあるんだって。凄いよね。」

 

八幡「いやレースに集中しろよ……」

 

エアグルーヴ「それは一理あるが、それもシービー先輩のやり方なのではないか?それこそ口出しする事でもあるまい。それに言ったところで聞くような人でもあるまい。」

 

八幡「………正論だな。」

 

 

……フジ、私が居るからといって遠慮する必要は無いのだぞ?思い切り攻めれば良いものを。

 

 

 




フジにも考えが?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。