八幡side
八幡「……よし、まぁこんなもんだろう。後はこれをカフェテリアに持っていけば良いんだよな。」
俺は今、自分の家でケーキを1ホール作っていた。以前の事を覚えている奴なら予想はついてると思うが、フジが栗東寮の寮生を集めてクリスマスパーティを開く事にしていた。本当は寮内でやる予定だったのだが、流石に無理だったらしい。まぁトレセン学園は2つしか寮無いしな、必然的に人が多くなる。
だから俺は6人だけ特別に食べられるショートケーキを作っていた。けど俺は心配になっている、だって栗東寮にはあの食いしん坊4人の内3人が居るからだ。まぁでも俺はケーキを渡すだけだから問題は無いとは思うが………パックイーンがもっと作れって言ってきたらどうしよう。
八幡「まっ、そん時はそん時だな。んじゃケーキと……コレを持って、行きますか。」
ーーートレセン学園・カフェテリアーーー
八幡「う~っす。」
エアグルーヴ「む?八幡、よく来てくれた。フジから聞いていたが、私からも感謝する。」
八幡「気にするなよ、俺が作ったのってケーキ1ホールだけだし。」
エアグルーヴ「それだけでもありがたい。」
八幡「何だったら何か作ろうか?その方が幾らかお前達も楽だろ?」
エアグルーヴ「気持ちはありがたいが、もう用意はしてある。その気持ちだけ受け取っておこう。」
八幡「………本当にそれで足りるのか?」
エアグルーヴ「………言うな、不安になる。」フイッ
あっ、やっぱりそこは不安なのな……
フジ「やぁ八幡さん、来てくれたんだね!」
八幡「約束だしな。とりあえずケーキは此処にある。お前に渡しておくから必要な時に開けてくれ。」
フジ「うん、預かっておくよ。良ければ八幡さんも参加していってよ。その方が皆も喜ぶと思うし。」
八幡「……それもそうだな、飯もまだだったしご相伴に預かる事にしよう。美味そうな匂いで腹も空いちまったしな。」
それから栗東寮と俺を含めた一同はクリスマスパーティを開催した。と言ってもやるのはただ飯を食って飲み物を飲むだけなんだがな。しかし、やっぱりスペとオグリの食べっぷりには驚かされる………
エアグルーヴ「八幡、もっと食べたらどうだ?お前ならまだ行けるだろう?」
ファイン「トレーナーさん、楽しんでる〜?一緒に写真撮ろ〜♪」
クリーク「うふふ、トレーナーさん。あ〜んしてあげますよ?」
オペラオー「はぁ〜っはっはっは〜!!トレーナー君、ボクと一緒に一曲どうだい!?」
オグリ「んっ……んっ……んぐっ、トレーナーもどうだ?この料理はとても美味しいぞ。」
俺の周りが一気にウマ娘で溢れた……しっかしビュッフェ形式とは思い切ったよなぁ。アケボノが居て良かったと思うべきだろうな。
フジ「皆、注目〜!デザートは並べてあるけど、クリスマスといえばケーキ!だから私達からケーキをプレゼントするよ♪ち・な・み・に〜……6切れだけ八幡さんが作ったケーキがあるよ!さぁどれか当ててみてね〜♪」
フジがそう言った瞬間、全員の目が光ったように感じた。特にマックイーンの目がギラついてる……お前こんな時でもその顔すんなよ。
まっ、料理を作ったエアグルーヴとフジ、アケボノ、フラッシュ、クリーク、タマには特別に用意してあるんだけどな。この人数でこんな量を作ったんだから労わりくらいあっても良いだろう。
スペ「トレーナーさん、どれがトレーナーさんの作ったケーキなんですか!?こんなにたくさんあったら分からないですよ〜!」
八幡「さぁ〜てどれだろうな?因みに言っておくが、このショートケーキ、俺以外に作ったのはフラッシュだけだそうだ。パティシエとしての腕は本物だから、ハズレは無いと思うぞ?」
スペ「うぅ〜…そういう事言わないでくださいよ〜。目移りしちゃいますよ〜!」
スズカ「スペちゃん………」
八幡「お前も大変だな……」
マックイーン「トレーナーさん!!どれが「俺にもサッパリだから分かりません。」そ、そんなぁ〜……」
コイツもブレないなぁ………オグリはお菓子よりも飯って感じだからあまり注目はしてないな。
それから数時間経って就寝の2時間前くらいになってからお開きとなった。
八幡「よしお前達には俺からコイツを贈ってやる。俺からのプレゼントだ。一応ケーキだがさっきの6切れよりも凝った作りだから、美味さはある程度の保証は出来るぞ。」
クリーク「まぁ!とっても美味しそうですね!」
八幡「種類あるから好きなの選んでくれ。」
アケボノ「それじゃあ、遠慮無く貰っちゃいますね〜!どれも美味しそう♪」
フラッシュ「目移りしてしまう程に素晴らしい仕上がりですね。どれも美味しそうです。」
タマ「え、ええんかな?ウチはただ焼きそばとか作っただけなんやけど……こんな良えもん貰って本当にええんか?」
八幡「いいんだよ、頑張った報酬だ。」
エアグルーヴ「ではありがたく頂こう。」
フジ「ホント、どれも美味しそうだね。」
八幡「それから主催者のフジには……これもおまけとして渡しておく。抹茶のムースケーキだ。」
フジ「え、良いのかい!?」
八幡「あぁ、計画したのは全部お前だろ?ならこのくらいはあげてもバチは当たらないだろ。」
フジ「やったぁ!ありがとう八幡さん♪」ニコッ!
八幡「………あぁ。」
今の感じ、これが恋なんだとすると………俺は間違いなくフジに惚れてる、そう確信した。それに納得もした。今の笑顔を俺だけに向けて欲しい、なんて独占にも近い感情が生まれていた。
八幡「こっちこそ、ありがとうな。」
フジ「?うん、どういたしまして?」
八幡、ついに恋を確信!