比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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グランプリ

 

 

八幡side

 

 

今年の見納めの時期がやって来た。そう、言うなれば年末という奴だ。普通の会社員であれば月末辺りからお休みが取れるだろうが、俺達トレーナーはそんな暇は無い。年末だろうが夏休みだろうがレースはあるのだから、レースに向けて色々とやらなければならない事なある。

 

そして今日は年末のグランプリレース、有マ記念の開催日。つまりはフジが出走するのだ。中山の長距離だが、有マ記念は長距離GⅠの中では最短。淀の3,000mを走り切ったフジならば中山の2,500mを走り切れるだろう。

 

 

八幡「……ふぅ、にしてもやっぱり凄い人だな。年末だからなのか、フジの人気が絶大だからなのか、もう分からんな。」

 

エアグルーヴ「両方、というパターンもあるだろう。」

 

シービー「人気あるからね〜フジは。ファンとのお茶会もよくやってるみたいだから、きっとファンはトレセン学園の中で1番の数なんじゃない?」

 

八幡「かもな。フジは王子様みたいなキャラしてるから女の子受けは絶対良いだろうし、男から見ても不思議な魅力がある。人を惹きつける力があるんだろうな。」

 

シービー「……八幡、もしかして?」

 

八幡「ん?何だ?」

 

エアグルーヴ「シービー先輩、言う必要は無いでしょう。これは好都合かもしれないのですから。」ボソッ

 

シービー「……うん、分かった♪」

 

 

コソコソ2人で何を話してるんだか……まぁここは気にしないでおこう。因みに今日はレースに出走するフジと観戦するエアグルーヴとシービーの3人だけだ。他の連中はアルダンのホープフルSに向けて調整を手伝っている。

 

 

八幡「じゃあ俺はそろそろフジの所に行く。暫く空けるからよろしくな。」

 

シービー「いってらっしゃ〜い♪」

 

エアグルーヴ「あぁ、フジによろしく伝えてくれ。」

 

 

八幡sideout

 

エアグルーヴside

 

 

行ったか………さて、これは我々も少しばかり話し合うべきだろうな。

 

 

エアグルーヴ「シービー先輩、分かりますか?」

 

シービー「いやぁ〜シービー先輩も分かっちゃったよ〜。八幡のあれはきっと自覚してるね。フジの事がきっと好きなんだと思うよ。でもどうするのかな?」

 

エアグルーヴ「どうする、とは?」

 

シービー「八幡が自覚してとはいえ、すぐに行動するとは思えないからさ〜。八幡なら色々プラン練って告白とかに持って行きそうだし。お付き合いはまだ先なのかなぁ〜って。」

 

エアグルーヴ「それに八幡自身、結婚を考えていないと言っていましたからね。結婚までは行かずとも、好きという感情が芽生えたのは喜ばしい事でしょう。」

 

シービー「でもいつ付き合うのかなぁ?もし2人がくっついちゃったら、あたしこの先八幡にくっつきにくくなっちゃうから、なるべく長引かないかなぁ〜。」

 

エアグルーヴ「碌でもない理由ですね………」

 

 

あまりにも自己中心的な理由だからつい口に出してしまった………いや、仕方ないだろう。

 

 

シービー「碌でもないって何っ!?あたしにとっては死活問題なんだけど!?八幡の膝使えないんだよ!?ナデナデも無いかもしれないんだよ!?おかずの交換とか腕にギューとか出来なくなるかもしれないんだよ!?エアグルーヴそれでもいいっていうの!?」

 

エアグルーヴ「私は別に気にしませんが。」

 

シービー「ふぅん………じゃあこれからはナデナデ無しだからね?」

 

エアグルーヴ「………それは横暴では?」

 

 

……流石に八幡から頭を撫でられるのが無くなったら少し困る。八幡の撫で方は安心する。

 

 

エアグルーヴ「しかし私は、両思いという事ならば早く付き合って欲しいものです。」

 

シービー「え、どうして?」

 

エアグルーヴ「考えてもみてください。付き合ってない状態で甘々なところを見せつけられたらどう思われますか?ムカムカして早く付き合えという風になりませんか?」

 

シービー「あぁ〜………うん、多分なる。」

 

エアグルーヴ「しかし八幡はいつからフジの事が好きになったのやら……そんな素振りは今までに無かったと思うのだが。」

 

シービー「あたしにも分からないけど、いいんじゃない?2人がくっつけば万々歳だって。」

 

エアグルーヴ「さっき言っていた事の掌返しが素早いですね。まぁそこはいいでしょう。」

 

 

しかし、八幡とフジは上手くやれているだろうか?今更な気もするがな。

 

 

エアグルーヴsideout

 

フジside

 

 

フジ「………/////」

 

八幡「………」ギュ∼

 

フジ「……あ、あの…八幡さん?/////」

 

八幡「何だ?」

 

フジ「えっと、今日は八幡さんからなんて珍しいね。どうしたの?/////」

 

八幡「スプリンターズSからやってただろ?それを自主的にしてみただけだ。」

 

フジ「う、うん………/////」

 

 

まさか八幡さんから抱き締めてくれるなんて……嬉しいけど驚きの方が強くなってるんだ。でも、打ち合わせが終わってからずっとこの状態だからいつもより長い気がするんだ/////

 

 

フジ「八幡さん、凄く勿体無いけど、時間も来ちゃうしそろそろ良いかな?」

 

八幡「……あぁ、そうだな。頑張れそうか?」

 

フジ「うん、バッチリだよ。今までで1番力が出そうな気がするよ。」

 

 

これは本当だよ。だって八幡さんから抱き締めてくれたんだこらね。このレース、絶対に勝ってみせるよ!

 

 

 




八幡も自分から!
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