比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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繋がり合う気持ち

 

 

フジside

 

 

やった……やった!!勝てたよ…ヒシアマが近くまで来てたから危なかったけど、何とか凌ぎ切れた。けど……ふふふっ、早く八幡さんに褒めてもらおっと♪

 

 

アマゾン「フジ、アンタもっと速くなったんじゃないの?アレでも追いつけないなんてね……」

 

フジ「あはは、まぁ走る前に凄い力を分けて貰ったからね。今回は負ける理由が無かったから。」

 

アマゾン「何だいそれ……それって最初から勝負が決まってたって事かい?」

 

フジ「そこまでは言わないさ。けど9割くらいは勝ちを確信していた、って事だよ。」

 

アマゾン「あたし達の勝率たったの1割って……はぁ、けど負けたよ。まっ、こっからはアンタだけの世界だしね。後はウイニングライブまでゆっくりさせてもらうよ。」

 

 

ヒシアマはそう言うとそのまま引き上げて行った。けどヒシアマ達が言ったのは地下バ道からダートに出てくる道だった。けど私は芝の上から帰る事になってる。所謂ウイニングランという事になるんだ。

 

私は手を振ったりしながらファンの声に応える。バラでも投げてあげたらもっと良いんだろうけど、目の前の人数でも骨が折れるしね。

 

 

けどウイニングサークルの入口前には………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フジ「あれ、八幡さん?どうしたのこんな所で?」

 

八幡「……一応、待っておこうと思ってな。お前が倒れたら危ないしな。」

 

フジ「あはは…大丈夫だったよ。でも倒れた方が良かったかなぁ?そしたら八幡さんに抱えてもらえたのになぁ〜。なんてね♪」

 

八幡「それは困るな、俺のしたい事が出来なくなっちまうなっちまうしな。」

 

フジ「?何か予定があったのかい?」

 

八幡「………まぁな。」

 

フジ「それって何なのかな?」

 

八幡「………なぁフジ、ちょっと話を聞いてくれないか?」

 

フジ「え……う、うん。」

 

 

こんな所で?まだコース場なのに?お話って控室じゃあダメなのかな?

 

 

八幡「……フジ、此処に居られるのは短い時間だけだからお前には要点だけを伝える。」

 

フジ「う、うん………」

 

八幡「フジ……天皇賞からある感情を芽生えていたんだが、つい最近漸く分かった。今はその感情について自分でも分かってスッキリしてるし、納得してる。」

 

フジ「………」

 

八幡「だからよ、今日はフジにそれを伝えようと思って此処で待ってたんだ。聞いてくれるか?」

 

フジ「……うん、聞くよ。」

 

 

一体、何を聞かされるんだろう……最近八幡さんが理解した感情って何なんだろう?

 

 

八幡「フジ……俺は、お前が好きだ。」

 

フジ「…………………………え。」

 

 

え………八幡さんが、私の事を?

 

 

八幡「天皇賞を走った後に見せたあの時の笑顔、俺はあの笑顔を誰にも見せたくないって思っちまったんだ。そればかりか、俺だけに向けて欲しいって思ったんだ。」

 

フジ「………」

 

八幡「この気持ちを理解したのは同期のトレーナーに教えてもらった時なんだが、この前のクリスマスの時にお前に渡したケーキがあっただろ?お前には悪いが自分の気持ちを確かめる為に用意した物でもあったんだ。そんで確信した、お前が好きだってな。」

 

フジ「………」ツー

 

八幡「っ……お、おい大丈んっ!!?/////」

 

フジ「〜っ!!/////」ギュ∼!!!

 

 

こんなの無理だよ………どうやってこの気持ちを抑えろっていうの?人前だって分かってる、大勢に見られてる、目の前の人だけじゃない、テレビやスマホで見てる人だっている………でもそれが気にならないくらいこの気持ちが身体を突き動かしてる。ウマ娘だから耳は良いし鼻も利く筈なのに、今は何にも聞こえないし八幡さんの匂いしか感じない………そのくらい今は八幡さんに夢中になってしまっている。

 

 

八幡「………/////」

 

フジ「んはぁ……私も、好きだよ。1年前の菊花賞の時から……ずっと好きだったんだ。私も貴方の笑顔に惚れていたんだ。でもずっと伝えられなくて………けど、今此処で八幡さんに好きって言われて、気持ちが抑えられなくて………」ポロポロ

 

八幡「フジ………」

 

フジ「凄く嬉しくて堪らないんだ………あはは、嬉し過ぎて涙が止まらないよ。」ポロポロ

 

八幡「………俺もすげぇ嬉しい。お前も俺の事を好きって思ってくれてだのが。」

 

フジ「……八幡さんっ!」ダキッ!!

 

 

思わず私はもう1度、八幡さんに抱き着いた。そんな八幡さんは私を抱き締めてくれた……その時の温もりは高松宮記念の時よりも強く感じた。

 

 

フジ「……八幡さん、連れて行ってもらえるかな?こんな顔、人には見せられないから。」ポロポロ

 

八幡「……あぁ、分かった。」

 

 

そう短いやり取りをしてから、八幡さんは私を抱えてすぐに控室へと引き上げた。きっと今頃は凄い騒ぎになってると思う。でも、まさか私もエアグルーヴと同じような事をするとは思わなかった……

 

その後、インタビューでは有マ記念の勝利の事が2割くらいで後の事がウィナーズサークルでの事が殆どだった。でも流石に両思いだって事は言えないから、念願のグランプリ制覇だっていう事で誤魔化した。

 

 

フジ「こんなに疲れたインタビューは初めてだよ………でも、なんか凄く気持ちの良い気分だよ。きっと君の気持ちが分かったから、かもね。」

 

八幡「あぁ、俺も同じだ。だがエアグルーヴやシービー、明日の新聞が少し怖いな……」

 

フジ「あははは……頑張って乗り切ろう?」

 

八幡「まっ、何とかなるか。」

 

 

 




これで2人は両思いにっ!!!
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