比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

362 / 1581
もし、八幡がお兄ちゃんだったら? 2

 

 

八幡side

 

 

「じゃあ頼んだわよ八幡。」

 

八幡「あぁ、分かってるって。けどそんなに気になるんだったら母さんが行けばいいのに……」

 

「何言ってんのよ。そんな事したらあの子絶対に気を使うんだもの、ならアンタが行った方があの子もまだ気が楽でしょう?それには母親のこんな姿、見せたくないもの。」

 

八幡「俺にはやってんのに?」

 

「アンタには見破られてるから良いのよ。」

 

八幡「へいへい、じゃあ行ってくる。」

 

 

そういうわけで、俺は今から妹の様子を見に行く為に東京都は府中市にある【日本ウマ娘トレーニングセンター学園】に向かっている。俺も母さんも妹とは連絡をちょくちょく取り合ってはいるものの、休めているのかどうかはやはり不安になるものだ。まっ、東京の観光がてら妹の様子を見に行くみたいな感じで行けばいいか。まぁ、メインは妹なんだけどな。

 

 

ーーートレセン学園ーーー

 

 

八幡「失礼、少しよろしいでしょうか?」

 

たづな「はい、ご用件は?」

 

八幡「本日の御校の見学をさせていただく八幡と申します。入口はこちらでよろしかったですか?」

 

たづな「お待ちしておりました、八幡様!こちらが見学者用のプレートになります。どうぞごゆっくりご見学なさってくださいね♪それと、今は学生達が授業中ですので、見学の際は校外のみとさせていただきますので、ご了承ください。」

 

八幡「分かりました、ご親切にどうも。」

 

 

了承はしたものの、これは困ったな……まさか中には入れないと来た。1度出直した方がいいか?いや、せっかく入ったんだから色々と見て回ろう。その方がどんな風にトレーニングをしているのか、少しは想像も出来るだろう。

 

 

ーーーコース場ーーー

 

 

八幡「おぉ、こんなにも広いのか……これなら多くのウマ娘がトレーニングを積む事も可能だな。しかし今は授業中か、ならあまり長居はしない方が……うん?」

 

 

あの耳飾り、それに前髪………間違いない、妹だ。少しなら覗いても文句は言われないだろう。

 

 

妹「ーーー。ーーーっ!」

 

八幡「この学園でもちゃんとやれているようだな。だがあの様子を見るからに、休めているのかは懸念されるな。」

 

妹「ーー?」

 

 

あっ……誰かに指差された。

 

 

妹「っ!!!」ダッ‼︎

 

 

あぁ〜………バレちまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エアグルーヴ「兄上、どうしてこちらにっ!?」

 

八幡「えっと……お前の様子を見に?まぁ、アレだ。兄として心配になったから、って事だ。安心しろ、ちゃんとプレートは付けてるし、もう少ししたら他の場所に行くつもりだ。邪魔をするつもりは無い。」

 

エアグルーヴ「そ、そうでしたか……わざわざお越しくださってありがとうございます。」

 

八幡「いや、俺の方こそ突然来て済まない。ほら、そろそろ戻った方がいい。」

 

エアグルーヴ「はい、失礼致します。」

 

 

やはりこういう場所ではあまり砕けた口調にはならないか。それともアレが普通になっちまったのか?

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

おっ、予鈴だ……これは何の合図だ?まぁいい、俺も少しお腹が空いた。様子見ならまた明日も出来る事だし、今日のところはこのくらいにしておこうか。

 

 

エアグルーヴ「お待ちください、兄上!」

 

八幡「ん?おぉグルーヴ、さっきは済まなかったな。」

 

エアグルーヴ「いえ、お気になさらないでください。それよりも、この後のご予定はお決まりでしたか?」

 

八幡「いや、決めてはいない。明日も来る予定だから今日はこのままお暇して、東京を見て回ろうと思ってる。用も無いのに学園に彷徨かれては、迷惑が掛かるだろうしな。」

 

エアグルーヴ「そのような事はっ!でしたら昼食を一緒にどうでしょうか?せっかく来ていただいたのですから、是非ともご一緒にっ。」

 

八幡「いいのか?」

 

エアグルーヴ「はい、勿論です。」

 

八幡「……ならお言葉に甘えさせてもらうが、俺が入ってもいいのか?今日は授業の日なんだろう?」

 

エアグルーヴ「私と一緒に居れば大丈夫です。駿川氏にも私からご説明致しますので。」

 

 

ーーーカフェテリアーーー

 

 

妹のグルーヴに説得されてついてきた俺は、多くの学生達が昼食を楽しんでいる場所へとやってきた。凄いな、こんなに居るのか………

 

そして俺とエアグルーヴは注文を済ませて席に着く。やはり珍しいからか、ウマ娘達の視線が俺に集まる。それもそうだ、トレーナーでもないのに学園に入っているのだから注目を浴びたっておかしくは無い。

 

 

八幡「そういや付けてくれてたんだな、その耳飾り。母さんの金細工は流石だと思ってたが、俺のは普通のリボンだからな。」

 

エアグルーヴ「何を言われますか!兄上からのプレゼントなのです、付けるのは当然です。」

 

八幡「そう言ってくれるとありがたい。それよりもちゃんと身体は休めているか?生徒会副会長なら仕事は多い筈、お前の場合休める時でも動いているような性格だからな。俺も母さんもそこが心配だ。」

 

エアグルーヴ「……ご安心ください。ちゃんと休息は取るようにしています。それに休まないと同室の者がうるさいので。」

 

八幡「そうか……良いルームメイトで良かったな。それに、お前が元気そうで何よりだ。」ナデナデ

 

エアグルーヴ「………///」

 

 

ふむ、昔と変わらない撫で心地だ。サラサラだ……絹糸のような肌触りだな。ちゃんと手入れをしているようだ。でなきゃこうはならない。

 

 

エアグルーヴ「兄上、此処はカフェテリアで他の生徒も集まりますので……その、こういった行動はなるべく慎んでください。注目を浴びてしまいますので///」

 

八幡「あっ済まない、妹の顔が見られたのがつい嬉しくてな。悪気は無い。」

 

エアグルーヴ「いえ、それは理解していますので大丈夫です。それよりも、手を……///」

 

 

しかしグルーヴよ、そんな風に寂しそうな顔をされては頭から手を退けづらいのだが?

 

 

 




エアグルーヴに兄が居たら、でした!多分こんな感じ?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。