比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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胸焼け面子

 

 

エアグルーヴside

 

 

トレーナーが私の弱点の克服をする為に与えた指導を行う事、1ヶ月が経過した。鬼ごっこは週に3回行っている鬼ごっこだが、様々な動きを見たりしたりして来た。内ラチ、中抜け、大外回し、改めて学ばされた。あのメンバーの中では私が鬼役に回る回数が1番多かったのも事実だが、これも比企谷の狙いなのだろう。前のウマ娘の様子を見た上で自分がどう動けばいいのかを瞬時に見極める、抜くのは外からというのはセオリーと奴も言っていたが、内から抜け出す事も可能だ、固まっているから難しいだけなのだ。

 

そして私の弱点である身体のよれだが、比企谷の見方によれば改善されてきているとの事だ。だがまだ完全克服ではないらしい。1ヶ月経っても治らないとは思わなかったが、焦っても仕方あるまい。

 

 

それで今日のトレーニングも鬼ごっこメインとなっているのだが、これがまた困った事になっているのだ。最初の頃は会長、ビワハヤヒデ、スズカ、ライスシャワーの協力だったのだが、そのトレーニングを見たウマ娘達が興味を持ち始めて、共にトレーニングを行いたいという者が出てき始めたのだ。しかもそれは鬼ごっこトレーニングをした翌日の事だった。しかも比企谷はそれを見て、

 

 

八幡『よし、じゃあこの人数で鬼ごっこだな。』

 

 

などと言ったのだ………あのたわけのする事は理解出来んが、後に気付く事や学ぶ事が多い。今日もその機会があれば良いのだが………今日のメンバーは誰だろうか?

 

 

ガチャッ

 

 

八幡「おう、学校お疲れさん。」

 

エアグルーヴ「あぁ。今日は鬼ごっこの日だが、メンバーは決まっているのか?」

 

八幡「いいや、決まってない。まぁ人数制限はしてるけどな。早い者勝ちの権利で。」

 

エアグルーヴ「そのおかげで効率良くトレーニングを行えているのも事実だな。だがその反面、他のトレーナー達からは良い目では見られていないだろうな。」

 

八幡「そりゃそうだ。担当持ってない奴のトレーニングまで見てるんだ、普通なら面倒見ろと言われてもおかしくはない。だが俺はまだ1年目だからな、それが言われないだけマシだ。」

 

 

……そう、コイツは一部のトレーナーからの評判は悪い。東条トレーナーや沖野トレーナーといった古参トレーナーや、チームを持っているトレーナーからの評価は高いが、その他のトレーナーからのやっかみや妬みとでもいうのだろう。

 

 

エアグルーヴ「行動を起こす気は無いのか?お前の事だぞ?」

 

八幡「別にどうでもいい。言われたところで俺自身の評価が下がってるだけで俺に痛みがあるわけでも無いしな。」

 

エアグルーヴ「貴様の今後に響くぞ?」

 

八幡「そうなったら地方のトレセン学園にでも行くか。まぁそうなった場合、俺が育てたウマ娘で中央の連中を叩き潰す事になりそうだけどな。」

 

エアグルーヴ「今からそんな話をするなたわけ、とっととトレーニングに行くぞ。」

 

八幡「へいへい。」

 

 

ーーー部室入口前ーーー

 

 

八幡「おぉ〜何とも豪華な面子だ。」

 

エアグルーヴ「今日は一段と胸焼けするような面子だな。しかしよろしいのですか?トレーナーが許可するとは思えませんが?」

 

マルゼン「許可を貰えたから此処に居るのよ♪やってみたかったのよね〜鬼ごっこ!!」

 

ルドルフ「私はこのトレーニングを気に入っているのだよ。でなければ早朝から部室前の予約券を取りに行ったりはしないさ。」

 

シービー「私もまだ2回しかやってないからさ、今日も楽しい追いかけっこが出来たらって思ってるんだ♪」

 

ブライアン「相手に不足は無いな……」

 

 

メンバーは来てからのお楽しみとはいえ、今日のこのメンバーはなんだ?

 

 

八幡「マルゼン、お前は東条さんとのトレーニングは?」

 

マルゼン「トレーナーは『興味があるのなら行ってきなさい。』って言ってくれたのよ。本当に良かったわ、取った券が無駄にならずに済んだんだもの♪」

 

八幡「取ってから報告したのかよ………」

 

シービー「それよりもトレーナー、早く始めようよ?私、早く鬼ごっこしたいなぁ~?」ダキッ!

 

八幡「うおっ……お前なぁ、急に抱き着いてくるなよ。始めるから手を離せ。」

 

シービー「えぇ~いいでしょう?あたしと君との仲でしょう?このくらいスキンシップだよ。」

 

エアグルーヴ「シービー先輩、私のトレーナーに過度な接触はやめていただきたいのですが?」

 

シービー「ん?もしかして嫉妬?」

 

エアグルーヴ「違います!!誰がそんなたわけにっ!!」

 

マルゼン「はいはい2人共、そのくらいにしてトレーニングを開始するわよ。お姉さんは別に眺めてても楽しいから良いけれど、走りたくて仕方のない子が居るみたいだから、そこまで。」

 

ブライアン「……あたしはそんな顔していない。」

 

ルドルフ「んんっ!では皆、トレーニングを始めよう。比企谷トレーナー、今日もよろしく頼むよ。」

 

八幡「俺はお前のトレーナーではないが、まぁいい。アップはコースを2周、ストレッチをやった後に今日はラダーをする。それと予め言っておく、今日の鬼ごっこはキツめにするぞ。面子が面子だ、それなりの事してもヘコたれないだろう?」

 

エアグルーヴ「望むところだ。」

 

マルゼン「かっ飛ばすわよ!」

 

ブライアン「……滾ってきた!」

 

ルドルフ「承知したよ。」

 

シービー「ならさ、君も一緒にどう?」

 

八幡「コース1周でもうダメだろうな。」

 

 

 




今回は【スーパーカー】マルゼンスキーが登場しました!

お父様は英国3冠馬でも有名なニジンスキーで日本に持ち込まれた持込馬です。この当時の日本競馬は持込馬がクラシックに出走する事を認可していなかった為、マルゼンスキーは出る事はできませんでした。マルゼンスキーの主戦を務めていた騎手はこんな事をダービーを控えた当週にこんな言葉を言ったそうです。

「枠順は大外でいい。他の馬の邪魔は一切しない。賞金もいらない。この馬の能力を確かめるだけでいい。」

マルゼンスキーの勝利を本当に信じていなければ出ない言葉ですね。それだけマルゼンスキーの能力に自信があったんでしょう。

その後1984年に持込馬でも出走する事が可能になりました。うん、良い事です。
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