比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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初トレーニング

 

 

八幡side

 

 

さて、ライスとの契約が成立して俺もトレーナーとしての1歩を踏み出した。そんで今日はライスの走り方や距離の適性、癖なんかを見る為に様々なトレーニングを用意した。といっても適性が分かってからになるからある程度時間はかかる。まぁライスがステイヤータイプってのは分かってるから大体長距離か中距離に適性があると考えている。

 

そんで今は学園の授業も無い休みの日だ。こういう日の方が時間を有効に使えると思った俺はライスに確認をして今日を貸してもらったってわけだ。んで肝心のライスを待っている状況だ。おっ、噂をすれば………うん?

 

 

ライス「うんしょ……うんしょ……」ズズズ…

 

 

………うん、まずライスは時間通りに……というよりもある程度早い時間に来てくれた。それはありがたい事だ、うん。けどな、気になる事がある。

 

アイツが引き摺ってるあのめっちゃデカくてパンパンに膨らんでるリュック、何?

 

 

ドサッ!!

 

 

………なんかリュックからしてはいけない音がしたような気がするんだが?

 

 

ライス「はぁ…はぁ……お、お待たせお兄様!えっと、今日からよろしくお願いします!」

 

八幡「あ、うん……それはこちらこそなんだけどな、1つ聞いてもいいか?」

 

ライス「え?うん、いいけど……」

 

八幡「そのデカいリュックは?」

 

ライス「えっと、色々準備してきたんだ。良くない事が起きた時の為に備えておこうって。転んだ時の絆創膏とかテーピングとか、給水用のドリンクとか、使えなくなった時の代わりのシューズとか。」

 

 

おぉ、良い備えだな。良い事だ。『備えあれば憂いなし』という諺もあるくらいだ。だがそれだけでこんな大荷物にはならないと思うんだが………

 

 

ライス「急な雨が降った時の傘とか、濡れた時に使う着替えとか、雨が降った時でも走れるようにレインコートとか、遭難した時のマヨネーズとか!」

 

 

……この子は登山にでも行くのかな?

 

 

八幡「………ライス、お前は今日これから山登りにでも行くのか?それに今日は晴れだぞ?」

 

ライス「あぅ……今日はお兄様との初めてのトレーニングだから迷惑かけないようにしようって思ってたんだけど、変だったかな?」

 

八幡「変ではないから気持ちだけ受け取っておく。ていうか迷惑なんて考えなくていい。」

 

ライス「え?で、でも………」

 

八幡「いいんだよ、寧ろ迷惑かけてもらわねぇと。要望があった方が良いくらいだ。」

 

ライス「ど、どういう事?」

 

八幡「受けたものだけをこなしているだけじゃダメだって事だ。それに俺の課すトレーニングが全て正解とは限らない。だからお前も思った事とかやりたい事は俺に言っても良いんだぞ。」

 

ライス「い、いいのかな?」

 

八幡「まっ、それは追々だな。最初の内は出来れば俺の指示に従ってほしい。折角出来た担当に怪我なんてしてほしくないからな………決してな。」

 

 

あんな事は起こしてはならない……俺もそう思ってるし、先生から教わった1番大事だと言ってもいいくらいの事だ。

 

 

ライス「お、お兄様?」

 

八幡「っ!あぁ、何でもない。悪いな、それはさておきトレーニングを始めようか。まずはアップから始めて行くぞ。今までやってきたアップとは全く違うからな。」

 

ライス「は、はい!お願いしますっ!!」

 

 

ーーー数時間後ーーー

 

 

ライスとのトレーニングは順調そのものだった。それに分かった事も多い。まず最初に1週間前に見た走りから比較しても思うが、ライスの走り方のフォームはかなり綺麗だ。重心を保ちながらも軽やかに走っている。グラスワンダーやカレンチャンのようなピッチ走法やテイオーやシービーみたいな大跳び走法とも違う極普通の走り方だが、良い走りだ。

 

そんでスピードもある。だがそんなに大したレベルではない。だがその分持続力がある。これはもう完全にステイヤー向きのスタイルだな。これは俺でなくても分かる。けどそれ以外の距離が走れないわけじゃない。中距離も良い感じだったし、マイルもある程度はって感じだ。だが流石にマイルを走らせる機会は余程の事が無い限りは訪れないだろう。

 

 

八幡「まっ、短い距離は予想通りダメだったな。だが長くなるにつれて良い走りになる……最初の内は少し苦労をかけるかもしれないな。何せジュニアクラスは2,000mまでしかない。何とかしないとな………」

 

ライス「どうだったかな、お兄様?」

 

八幡「あぁ。やっぱりお前はステイヤーだなって思ってたよ。最初の内は少し苦労をかけるだろう。だからクラシッククラスに入るまではスピードを活かしたトレーニングをする事になるだろう。」

 

ライス「そっかぁ……」

 

八幡「ライスはどうだ?何か感じた事は無いか?まぁ今日は距離別でやってたから、余り無いとは思うが。」

 

ライス「うんと……これが正しいのかは分からないけど、ライスは最初からスピードのあるレースには向いてないって思ったんだ。短距離とか……」

 

八幡「ほう………自分でも気付いてたのか。」

 

ライス「走ってる最中にだけど……ね。」

 

八幡「いや、それを自分で理解出来てて良かった。きっと今後のレースではマイルから長距離までしか走らないから、そのつもりでいてくれ。それから……」

 

 

くうぅ〜〜〜………

 

 

………腹の虫が鳴った、ライスの。

 

 

ライス「あわわわわっ!?ご、ごごごごめんなさいお兄様!!」

 

八幡「別に謝る事なんてねぇよ。そうだな……もう昼時だ、トレーニングは終了して飯にでも行くか。学園のカフェテリアは今日はやってなかったから……よし、街にでも行くか。」

 

 

トレーニングを終わらせた俺とライスは着替えてから街に行く約束をしてコース場を後にした。

 

 

 




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