比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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デビュー戦、決定!

 

 

八幡side

 

 

ライスとの担当契約を結んでトレーニングやら何やらを始めてからもう数ヶ月が経過した。着実と実力を伸ばしているライスは好調とも言える。んで、今日はライスにデビュー戦の事を伝えようと思ってる。出るのは新潟2,000mで直線の長いタイプのレース場だ。カーブも緩やかになってて直線もロングかミドルかで選べる事からデビュー戦に使われる事が多い。

 

今回ライスを新潟に出させたのは長い脚を使うのに慣れてもらう為だ。ライスの脚に鋭さは無いが、長くスパートを掛けられるのが利点だ。それを活かす為に新潟を選んだってわけだ。

 

 

八幡「ライス〜、もう来てるか?」

 

ライス『あっ、お兄様〜入っても大丈夫だよ。』

 

八幡「おう、じゃあ入るな。」

 

 

ガチャッ

 

 

八幡「悪いな、待たせちまって。」

 

ライス「ううん、気にしてないよ。それにそんなに待ってないから大丈夫。それよりもお兄様、報告したい事ってなぁに?」

 

八幡「あぁ、お前のデビュー戦の事だ。」

 

ライス「つ、ついにライスもデビュー戦……」

 

八幡「あぁ。もうそろそろ頃合いだと思ってたからな、さっきエントリーして来た。場所は新潟で距離は2,000m、お前の力を発揮するには1番のレース場だ。」

 

ライス「うん、分かったよ!ライスもそれまでにしっかりトレーニングしておかなくちゃ!」

 

八幡「……ふっ、『自分が出ると迷惑になるから。』って言ってた最初の頃とは全く違うな。少し、自分に自信がついてきたんじゃないか?」

 

ライス「うん!お兄様と一緒にトレーニングしてから、毎日がすっごく楽しいんだ♪トレーニングを始めたと思ったらもう終わりの時間だし、寮に戻っても早く明日にならないかなぁって思う時もあるんだ。」

 

八幡「楽しくやれてるのなら何よりだが……割とキツめのトレーニングもやらせてる時あるぞ?そういう時も楽しいのか?」

 

ライス「だってお兄様、ライスに声かけしてくれるでしょ?それに応えなきゃって思うんだ。それに、ここで頑張らないとレースに勝てないぞって言われてるみたいで、もっと力が出てくるんだ。」

 

 

………俺の声掛けってそんなに効果あるのか?本当に頑張ってほしいから声をかけてるだけなんだが。

 

 

八幡「まっ、やる気が増しているのは何よりだ。けど怪我には気を付けろ?やる気出し過ぎて足がもつれた、なんて笑えないからな。まぁライスならその心配は無いと思うけど。」

 

ライス「えへへ……あっ、デビュー戦の事は分かったよ!それまでの間、ライスも頑張るから!」

 

八幡「あぁその意気だ。じゃあ今日は解散だ、それと昨日も言ったが今日のトレーニングは厳禁だからな?」

 

ライス「うん、大人しくしてるから大丈夫。」

 

 

言い回しが犬みたいなんだが?まぁいい、ライスは素直だから勝手にトレーニングをするような事はしないだろう。するにしても俺に確認を取るだろうし。

 

 

ーーーカフェテリア・厨房ーーー

 

 

八幡「………」

 

 

しかし、デビュー戦を勝ったとしよう。問題はその後だ、何に出る?ライスならある程度なら上のレースに出しても問題無いと思ってるが、上となると重賞クラスだから必然的にライスとの適性に差が生まれる。ジュニアの重賞は短距離かマイルが殆どだ。もし重賞を意識しないとなれば………

 

 

八幡「9月の芙蓉Sもしくは10月の紫菊賞、これが妥当な線か。どっちもOPレースだが、ライスにとってはどっちも走らせたいところではあるな。中山と京都だからライスが重賞に出るのであれば、絶対に走るレース場だしな。おっ、そろそろ出来上がりだ。」

 

 

けどその後にもあるんだよなぁ……京都でやる京都ジュニアSに中山のジュニアGⅠのホープフルSが。出たくないってわけじゃないが、来春のクラシックの舞台だから出ないのはもったいない。紫菊賞も同じ舞台だが、緊張感はまるで違うだろう。本物の舞台を味わっておくならここだろうな。

 

もしくは無難に中山に集中させるか、レース間隔を考えて組むかのどっちかだよな。はぁ……難しいねぇ。

 

 

八幡「最初はデビュー戦に集中だな。あむっ……」

 

フラッシュ「………」

 

八幡「とはいえ、ローテはやっぱり悩むよなぁ。」

 

フラッシュ「………」

 

八幡「……何か用ですか、フラッシュさんや?」

 

フラッシュ「失礼、とても美味しそうなクッキーでしたので、つい。これはトレーナーさんが?」

 

八幡「あぁ、糖分補給がてらに厨房でな。」

 

フラッシュ「そうなのですね……お1つ頂いてもよろしいでしょうか?」

 

八幡「……そうだな、じゃあ1つやる代わりに感想を聞かせてくれ。」

 

フラッシュ「ありがとうございます。では……」サクッ

 

 

……そういえばフラッシュの実家はケーキ屋だったっけ?なら本職の人に味を見てもらってるも同然だな。なんか少し緊張してきた……

 

 

フラッシュ「甘過ぎずくど過ぎない…それでいてナッツの味も邪魔していない。それにチョコの味もしっかりしていますね、素晴らしいです。トレーナーさん、これはどの程度の時間で?」

 

八幡「ん?大体20枚でやったから1時間半。」

 

フラッシュ「ふむ……それなら納得ですね。ですがこのクオリティ、お見事としか言えません。」

 

八幡「それは良かった。まっ、お遊び感覚で作ったからどうって事ないけどな。それにオーブンじゃなくてトースターを使ったし。」

 

フラッシュ「何とっ!」

 

 

その後もフラッシュから色々と質問をされるのだが、今度一緒に作るという約束をしてその場は収まった。

 

 

 




ライスのデビュー戦、絶対応援に行こう!
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