比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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腹が減っては戦はできぬ!

 

 

八幡side

 

 

ライス「♪〜やっぱりお兄様の作る料理ってでもれ美味しいね!どうしてこんなに美味しくなるのかなぁ?」

 

八幡「一応料理は大学生の頃に叩き込まれたからな、納得がいかないと全部作り直されるくらいだった上に、満足いかなければ一口で終わって、残り全部は俺が食べてたからな。スパルタだった。」

 

ライス「す、すごい先生なんだね……」

 

八幡「あぁ、だからこんだけの料理を作れるようになったって事でもあるけどな。」

 

オグリ「あぁ、確かにとても美味い。この味、本当に故郷の人が作ってくれた味によく似てるんだ。幾らでもいけそうなのにすぐにお腹いっぱいになってしまうんだ、勿体無い………」

 

八幡「ホント、何でお前までいるんだって聞きたいくらいだが、今はもういいや。にしてもライス、やっぱりお前って前の時も思ったが、よく食べるんだな。おにぎり結構作ったつもりがもう無くなっちまったよ。」

 

ライス「だってお兄様が作ってくれたんだもん、お残ししたら勿体無いよ!」

 

 

聞いた今の?遠回しにお残しする気はないって言ったも同然だよ!いや本当に良い子だな〜。

 

 

八幡「その言葉、俺は嬉しく思うぞライス。」ナデナデ

 

ライス「えへへ〜…お兄様、ありがとう。」ピョコピョコ

 

八幡「このくらいどうって事ない。それに俺が好きでやってる事だしな、担当の体調管理や健康管理もある意味俺の仕事でもある。ライスがその辺を怠るとは思ってないが、俺も出来る限りの事はするぞ。」

 

ライス「でも大丈夫?週に2回の昼食作りなんて……お兄様だって忙しいのに。」

 

 

今ライスが言ったが、俺は週に2回ライスの昼食を作るようにしている。理由はさっきも言ったから省くが、もう1つ挙げるとするならば、腕を鈍らせない為だ。こっちに来て最初の頃は全くしてなかったからな、これはマズいと思った俺は3割自分の為、7割担当の為に料理を作る事にしたのだ。勿論健康重視だからバランス良く作るように心掛けている。

 

それにライスは作ってからずっと残した事がないから、その点でも安心できる。まぁ今日は呼んでもいないお客が居るが、別に良いだろう。作り過ぎた感じもあったからちょうど良いところに来てくれたという事にしておこう。

 

 

八幡「その事なら安心しろ、これは俺の為でもある。少しでも料理しないと腕が落ちるからな。少しでも維持出来るようにする為でもあるんだ。利用するような感じで申し訳ないけどな……」

 

ライス「ううん、そんな事ないよ!むしろこんなに美味しい料理を作ってくれてありがとうだよ、お兄様!でもでも、やめたくなったらいつでも言ってね?」

 

八幡「その日が来れば、な。」

 

オグリ「トレーナー、私は毎日作って欲しいくらい美味しいと思ってるぞ。」

 

八幡「残念ながら今回だけです。」

 

オグリ「な、何……」

 

八幡「今回は作り過ぎたからこういう形になっただけで、今後こういう事がない限りは起きる事はない。」

 

オグリ「そんな……どうしても、なのか?」

 

八幡「俺の担当はライス1人だからな、それに食費だってタダじゃないんだ。今はライス1人分だから何とかなってるが、もう1人となると話は別だ。」

 

ライス「ラ、ライスお金「払わなくていいからな?言ったろ?俺が好きでやってるからって。」そ、そうなの?」

 

八幡「それに次のデビュー戦でライスが結果を残してくれれば、お金は来るんだから心配は要らない。」

 

ライス「お兄様、もやし生活とかしてないよね?」

 

八幡「そんな貧乏みたいな生活送ってないから安心しろ。お金はちゃんとあるし飯も食ってる。だからそんな捨てられた子犬みたいな目でこっちを見るな。」

 

 

本当にちゃんと食べてるから。嘘じゃないから!

 

 

ライス「ならいいんだけど……」

 

オグリ「ちゃんと食べなくてはダメだぞ?」

 

八幡「だから食べてるって。今の俺を見て痩せ細ってるように見えるか?」

 

オグリ「む……言われてみれば、そうだな。」

 

八幡「ていうかそれを言うなら、もやし生活をしてそうなのはライスに思えるんだが?」

 

ライス「え?」

 

八幡「何となくではあるが、お前何かに没頭すると止まらなくなるタイプだろ?それも人に止められるまで止まらないタイプの。」

 

ライス「じ、自分じゃよく分からないけど……」

 

八幡「まっ、もしかしたらの話だけどな。気付かないうちに何かやらかしてるかもしれないぞ?」

 

ライス「ふぇ!?お兄様、怖い事言わないでよ!」

 

八幡「冗談だ。さて、食べ終わったら食器は貰うぞ。早く洗いたいしな。」

 

ライス「あっ、うん!」

 

オグリ「あぁ、そうしよう。」

 

 

食べ終わりの頃もあったから、この言葉を言って数分後に俺達は昼食を食べ終えた。けど何でだろうか、周りからの視線が少しだけ気になった。普通に食事をしていただけなんだが……まぁいい。さて、今日のメニューを少し見つめ直さないとな。

 

 

八幡「午後の授業も頑張れよ。」

 

オグリ「あぁ、今日はご馳走になった。」

 

ライス「また放課後にね、お兄様。」

 

八幡「あぁ、また放課後にな。」

 

 

 

 

 




次回、ライスのデビュー戦!

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