八幡side
八幡「涼しいな………流石は北海道だ、何でこんなにも快適なんだろう。此処にずっと居たい。」
エアグルーヴ「何をバカな事を言っているんだ、貴様は。早く行くぞ、時は有限なのだぞ。」
八幡「分かってるよ。お前こそ、肩に力入れ過ぎんな。掛かってるように見られるぞ?」
エアグルーヴ「っ……そうさせてるのは誰だ「ホレ、無駄な事に一々反応するな。」っ!!」
八幡「レースは明日だ、今からそんなだと持たねぇぞ?平常心って大事だぞ、後心にゆとりを持つのもな。」
エアグルーヴ「………勝手に頭を触るな、たわけ。」
エアグルーヴとのトレーニングを積んで更に2ヶ月が経ち、今現在7月。シーズンでいえばちょうどサマーシリーズが始まる頃合いで、夏限定で開催される札幌や函館、サマーシリーズに力を入れている小倉や福島、新潟、中京のレースが頻繁に起こる時期だ。その間、GⅠが多く開催されている東京や中山、阪神に京都といったレース場はお休みに入ってる。そして今回はエアグルーヴのデビュー戦の為にこの北海道へと来たのである。
八幡「んじゃ施設に行こうか、いつまでも此処に居たら通行の邪魔だろうしな。」
エアグルーヴ「あぁ。」
ーーー札幌・宿泊施設ーーー
八幡「あぁ〜……北海道で食べる海の幸、めっちゃ美味かったなぁ。」
エアグルーヴ「実に美味だった。流石はURAが管理・運営をしているだけの事はある。鮮度も味も抜群だった。」
ホント、何であんなに美味いんだ?シェフの腕良過ぎない?お金払うからトレセン学園に来てくんないかなぁ?
八幡「また食いたいもんだ。明日は魚介ラーメンだな、ファインに自慢してやる。」
エアグルーヴ「お前は何をしに北海道に来たのだ?それよりも明日に向けてのミーティングだ。」
八幡「まぁ待て、そう慌てるな。今夕食を食べたばかりだ。少しはのんびりした方がいい。そうだな………1時間後に俺の部屋に来い、お前も少しは1人の時間が欲しいだろ?」
エアグルーヴ「………そうだな、私も少し時間が欲しい。了解した、では1時間後にな。」
八幡「あぁ、少しは身体を休めろよ。緊張を持つのもいいが、持ち過ぎは毒だ。」
エアグルーヴ「分かっている。」
ーーー宿泊部屋ーーー
八幡「明日の札幌第5レース、距離2,000mで今のところ馬場は良か………メンバーだけを見るならエアグルーヴは普通に勝てる。メンバーだけなら、な。」
この3ヶ月、エアグルーヴには弱点の克服に重点を置いたトレーニングをしてきた。そのトレーニングの甲斐もあって、克服はしたともいえる走りになっている。だがレースはそれだけでは勝てない………どのレースでもそうだが、最後は力だ。エアグルーヴには仕掛けしか教えていない。まぁ理由はある、エアグルーヴの能力なら地力だけでも勝てると踏んでいるからだ。大逃げみたいな戦術を踏まれない限りは大丈夫だと思う。
♪〜♪〜
八幡「ん?メールか?」
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・To:比企谷 八幡
・From:先生
内容:元気か、我が弟子よ。お前からのメールや電話が無いからこちらから仕掛けさせてもらった。明日はお前が担当するウマ娘のデビュー戦だな、私もそのレースを拝見させてもらう。八幡が育てたウマ娘の力、楽しみにしている。
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八幡「先生………そういや全く連絡とかしてなかったな。帰ったら電話の1本でも入れるか。」
ーーー1時間後ーーー
八幡「………」
コンコンコンッ
八幡「どうぞ。」
エアグルーヴ「失礼する。」
八幡「……おう、来たか。んじゃ始めるか。」
エアグルーヴ「その前に1つ聞かせろ、貴様は先程何を見ていたのだ?」
八幡「ん?あぁコレの事か?蹄鉄のネックレスだ。」
エアグルーヴ「貴様もそういうのを着飾るのだな、少々意外だったぞ。」
八幡「これはいつも肌身離さず付けてる。俺の大事な物だからな。」
エアグルーヴ「物に無頓着だと思っていたが、貴様でもそのような物があるのだな。」
八幡「俺にだってそういうのくらいある。そんな事よりもミーティングを始めるぞ……ほい、飲み物。」
エアグルーヴ「済まない……それで、明日はどうするつもりだ?」
八幡「つってもこれと言って無いけどな。走りたいように走れとしか言えない。それで納得するお前じゃないから、敢えて言うのであれば差しか先行のどちらかの戦術で行け。」
エアグルーヴ「質問がある。この3ヶ月間でやって来た事をあの場でしてもいいか?」
八幡「あぁ、構わない。それはお前に任せる。俺が口を出せるのはトレーニングとレースだけだ。だが内容にまで口を挟む気は無い。俺は次の予定や次走のみって考えてる。」
エアグルーヴ「………そうか、殊勝な心掛けだ。」
八幡「契約なんだ、当然だ。まぁ1つアドバイスがあるとすれば、札幌はコーナーが長い。3ヶ月のトレーニングが身に付いていれば問題無く走り切れる。」
エアグルーヴ「あぁ、分かった。」
八幡「んじゃ、ミーティングは終了。この後は自由にするが、外は出歩くなよ。学生が外出てうろつく時間でも無いからな。明日に向けて備えておくように、以上だ。」
時は飛んでデビュー戦まで来ました。物語も入れたいですが、レースも大事ですからね。