比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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ライバル

 

 

八幡side

 

 

八幡「先週のメイクデビュー戦、見ましたよ黒沼さん。凄いですね、レコードまで出すなんて。」

 

黒沼「内容は良くなかったがな。他のウマ娘の影響もあったが、まずまずのスタートだ。」

 

八幡「あれでまずまずなら、他のウマ娘のスタートはドン底ですね。しかし、マイルも難なく走れるようになったみたいだな、ブルボン。」

 

ブルボン「はい。トレーナーのおかげです。あのアドバイスが無ければ、私は今も途方に暮れていたでしょう。とても感謝しています。」

 

八幡「気にするな。それに、俺のやったアドバイスと黒沼さんのトレーニングはかなり相性が良かったみたいだしな。間接的な表現をすると、敵に塩を送ったみたいな形になりますね。」

 

黒沼「そのおかげでブルボンを獲得出来たのなら、お前に感謝しないとな。」

 

八幡「嫌味ですか、それ?」

 

黒沼「冗談だ。まぁいずれにせよ、俺達はこのままクラシックを目指す。次のレースも勝ちに行く。それにブルボンはちょっとやそっとのトレーニングでは根を上げないからな、厳しいくらいがちょうど良い。」

 

 

……流石は黒沼さんだ、ブルボンの特性をもう理解してる。坂路トレーニングをアドバイスしたのは俺だが、キツくしろとまでは言ってない。このままだとクラシックの本命は間違いなくブルボンだろうな。

 

 

黒沼「お前のところはどうだ?俺達よりも早い時期にデビュー戦を勝っただろ?次はどうする?」

 

八幡「10月すぐの芙蓉Sに出ます。それに勝てたらホープフルSに行きます。」

 

黒沼「……OP戦のすぐにGⅠか、思い切った事をするな。あまり無いローテーションだ。」

 

八幡「ウチのライスはステイヤータイプなので、長い距離でないと能力をイマイチ発揮出来ないんですよ。今のうちに磨ける部分は磨いておかないと、クラシックで結果を残せないので。」

 

黒沼「そんな情報を俺達に教えていいのか?ブルボンとライスシャワーは同期、クラシックの舞台で争う事になるんだぞ?」

 

八幡「勿論、構いません。確かにブルボンは強い。まだマイルしか走りを見てませんけど、来年のクラシックは台頭に立てる実力だと言っておきます。」

 

ブルボン「………」

 

八幡「けど……最後の鬼門には俺達が立ち塞がりますよ。中山2,000mと東京2,400mを譲ったとしても、京都3,000mまで譲るつもりはありませんから。」

 

黒沼「……そうか、ステイヤータイプと言ったのはこの為か。確かに3冠を獲る上では1番の強敵だな。」

 

八幡「俺達だって大人しく皐月やダービーを渡すつもりはありませんけど、ライスが1番勝てる可能性があるとすれば菊花賞なので。」

 

ブルボン「……マスター、時間はまだ早いですがトレーニングを所望します。」

 

黒沼「ふっ、お前ならそう言うと思っていた。良いだろう、他のメンバーが集まるまで自主練を許可する。アップのタイミングでお前だけ本練習に移れるようにしておけ。」

 

ブルボン「了解しました、マスター。」

 

 

まさかとは思うが、本トレーニングを他のメンバーと同じ時間までやらせるつもりなのか?だとしたら………めっちゃハードだ。

 

 

黒沼「というわけだ比企谷、俺達はもう行く。次のレースも楽しみにしているぞ。」

 

八幡「はい、お互いに勝ち進みましょう。」

 

黒沼「あぁ。本番の大舞台が今から楽しみだな。」

 

 

あぁ……全くだ。

 

 

ルドルフ「ふふふっ、楽しそうだね兄さん。」

 

八幡「ルドルフ……」

 

ルドルフ「一刻千秋、待ち遠しくて仕方ない、そんな顔をしているよ。」

 

八幡「……まぁな、嬉しい事があったからな。」

 

ルドルフ「ほう、それは?」

 

八幡「来年のお楽しみだな。」

 

ルドルフ「今言ってしまったらその楽しみが消えてしまうのかい?」

 

八幡「そういうわけではないが、知らない方がいい事だってあるって事だ。」

 

ルドルフ「それは悪い時に使う表現だと思うが?」

 

八幡「いいんだよ、別に。それと、いい加減その呼び方をやめろ。」

 

 

もう手遅れだと思うけど。

 

 

ルドルフ「あはは、もう慣れてしまったのでね。それとも、八幡兄さん、と呼んだ方が良いかな?」

 

八幡「悪化させるんじゃねぇ。はぁ………エアグルーヴみたいな良い奴はこの学園には少ないのかねぇ?」

 

エアグルーヴ「私が何だ?」

 

八幡「お前みたいな良い奴、この学園に居ないのかってルドルフに聞いてたんだよ。」

 

エアグルーヴ「……会長、これは一体?」

 

ルドルフ「彼と親しい者で彼を兄扱いしないのは君くらいだろう?そんな生徒が他に居ないのかと私に聞いていたんだよ。」

 

エアグルーヴ「私が良い奴、か……その言葉はありがたく受け取っておくが、貴様は兄と呼ばれるのに何が不満なのだ?学園外に知られれば問題になるだろうが、頼りにされていると思えばいいだろう?」

 

八幡「心掛けの問題だ。お前だって後輩からお姉ちゃんだのお姉様だのと言われて嬉しいか?」

 

エアグルーヴ「……私ならまず最初に喜びよりも戸惑いと疑問を感じるだろう。」

 

八幡「俺の場合、それがいつの間にか起きてたわけだから戸惑う暇すらも無かったわけだ。」

 

エアグルーヴ「成る程な……であれば少し日常に変化を加えてみろ。今お前のしている事を1つ減らす、それだけでも反応は違うだろう。」

 

八幡「……流石は女帝。いや、お姉様か?」

 

エアグルーヴ「バカにしているだろう、貴様……」

 

八幡「するわけねぇだろ。」

 

ルドルフ「私はやめるつもりは無いぞ、兄さん。」

 

八幡「………まずお前ん所の大将なんとかしないと話にならなさそうだな。」

 

エアグルーヴ「………はぁ。」

 

 

ため息つきたいのはこっちだっての。

 

 

 




ブルボンとライス、対決はいつになるやら。
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