比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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初めての舞台

 

 

ライスside

 

 

はわわわ……何でだろう、いつも見てる光景なのに全く違って見えるよ〜。先週もブルボンさんのレースを観に行ったけど、やっぱり観戦とレースとでは全く違う。

 

 

八幡「……ライス、緊張か?」

 

ライス「え、えへへ……ちょっとだけ。」

 

八幡「そうか……ならその緊張の感覚、忘れないようにしろ。過度な緊張は身体を固くする。寧ろ今がちょうど良いくらいだ。」

 

ライス「ど、どうして?」

 

八幡「緊張し過ぎるとさっきも言ったように身体が固くなる。その上に視野が狭くなったり、周りの声も聞こえなくなる。五感が鈍くなるとも言える。逆に無さ過ぎればパフォーマンスが落ちる。もっと言えば能力が発揮出来なくなる。」

 

ライス「そ、そうなんだ……」

 

八幡「周りが見えている内はまだセーフだ。これがマックスになった時は………さっき言った事になる。」

 

 

走るだけじゃないのは分かってたけど、無意識の精神の中でも違ってくるんだ……緊張感、かぁ。

 

 

ライス「ねぇ、お兄様から見てライスはどう見えるかな?調子は良さそうに見える?」

 

八幡「あぁ、良い調子だ。追い切りの時点でも分かっているが、スピードが大きく成長している。それにスタミナだって申し分無い、元々ステイヤーだから心配はしてないけどな。いつも通り、お前の良さを全て発揮出来れば勝てる。」

 

ライス「うん、ライス頑張るよ!」

 

 

ーーー控え室ーーー

 

 

八幡「……やっぱり似合うな、その勝負服。」

 

ライス「ありがとうお兄様。けれどビックリしちゃった、ライスが1番人気だなんて………他の皆はライスよりも多くレースに出てるのに、いいのかなぁ?」

 

八幡「それを判断するのは周りの連中だ。それに人気なんてただの目安だ、結果なんて誰にも分からないんだからな。結果を出してるから1番強い、とは限らないからな。ライス、お前はいつも通りやれば良い。難しいとは思うがそれしか無い。」

 

ライス「……うん!」

 

八幡「……よし、行ってこい!」

 

 

ーーーレース待機所ーーー

 

 

周りの人達、何だか少しだけ表情が固い?やっぱりGⅠだから、かなぁ?ブルボンさんもこういう感覚だったのかなぁ?でもブルボンさんって顔には出さないから……

 

 

実況『間も無く今年最後のGⅠレース、ホープフルSのスタートです!一早く皐月の夢を見た若駒達が、この中山2,000mに挑みます!来年の春に向けてジュニア最後の大1番がいよいよ始まります!!さぁ、ホープフルSの発走です!!』

 

 

ライス「よぉ〜し頑張るぞ〜…おー!」ボソッ

 

 

実況『そして最後、これまで無敗2戦2勝のライスシャワーが大外12枠のゲートに入りました!!体勢が整いました、暮れの中山11レース、GIホープフルS……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガッコン!!

 

 

実況『スタートしました!!飛び出したのはマイスタージンガーとマイティーモナークが先頭争いです!後ろにはアイネスブルームとハヤトラ、並んでライスシャワーとゴールドディスクも加わって第1コーナーをカーブして行きます!1番人気ライスシャワーは4〜5番手の位置に居ます!続けて見ていきましょう!』

 

 

この位置なら何処からでもスパートをかけられる……それにライスは外の方が走りやすい!

 

 

実況『2コーナーを回って向正面に入りました!先頭は同じくマイスタージンガー、2番手にマイティーモナークが続く!後ろ少し離れてアイネスブルーム、半バ身離れてハヤトラとライスシャワーが外に並んでいる。1バ身離れてゴールドディスクが先行勢!後ろには2番人気ピアプリマドンナとパーシャンスポット、タケデンジュニアの3人が並んでいる!その後ろがストロベリーサイズとザファーストという体勢です!全体的に15バ身くらいというところでしょう!』

 

 

八幡(やっぱりライスは前目のポジション……それも外のままか。内側の方がスタミナを温存出来るのだが、ライスはこっちのスタイルが合ってる。それにスタミナとスピードを活かすのであれば、寧ろこっちの方が良い。)

 

 

半分くらい過ぎた……もうそろそろスパートをかけても大丈夫、だけどまだ……まだダメ。

 

 

実況『さぁ半分を過ぎてこれから3コーナーに入る所まで来ました!』

 

 

よし、今っ!!

 

 

 

ズサァ!!!

 

 

実況『先頭は変わらずマイスタージンガーですが……おっと外からライスシャワーが一気に上がって来た!!これはロングスパートだ!!さぁこのスパートについて行くウマ娘は居るのでしょうか!?』

 

 

「この位置から!?」

 

「嘘!?スローだから早く仕掛けないとっ!」

 

「で、でも何……あの脚っ!?」

 

 

実況『中間コーナーに入ってライスシャワーが先頭に立って後ろを引き離している!!これは最後まで持つのか!?スタミナは持つのか!?後ろからもウマ娘達が追い込んで来ている!!さぁ最後のコーナーを曲がって直前コースを向いた!!』

 

 

ライスはお兄様と一緒にスピードトレーニングをいっぱいやってきた。でもライスはライスで自分のスタミナを少しでも維持出来るように、毎朝コース場に行って3,000mのランニングをして来た!だからライスの脚は、まだまだ残ってる!!

 

 

実況『さぁ先頭はライスシャワーのままだ!!後ろからは誰が来る!?先行勢がそのまま残っているが後ろはどうだ!?ライスシャワーの勢いが止まらない!!坂を上る!!脚がまだまだ伸びている!!ライスシャワー先頭だ!!ライスシャワー先頭だ!!これは圧倒的過ぎる!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「……期待以上だ、ライス。」

 

 

実況『ライスシャワー後ろを突き離して今、ゴールイン!!ライスシャワーこれは強い!!1人ケタが違う!!あまりにも強過ぎる!!』

 

 

やった……ライスやったんだ!!

 

 

八幡「……良くやった、すげぇ良い走りだった。」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 




ライス、圧倒的な差をつけて勝利!
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