比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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強さの秘密とご褒美

 

 

八幡side

 

 

想像以上の結果だ。こんなにも早い段階であんな風に3コーナー手前のロングスパートを可能にするとは思わなかった。けどだからこそ不思議だ、ここ最近はスピードトレーニングをしていたからスタミナトレーニングは週に2度くらいしか行っていなかった。そう考えるとライスがあのロングスパートをかけて最後まで走り切れるとは思えない。

 

いくらステイヤータイプのライスとはいえどもそう簡単ではない筈だ……何かしていたのか?

 

 

ライス「あっ、お兄様〜!」

 

八幡「ん、ライス……お疲れさん、期待以上の良いレースだったぞ。」

 

ライス「ホント!?やったぁ♪」

 

八幡「ただそれだけに疑問が出てきた。ライス、お前どうしてあんなロングスパートをかける事が出来たんだ?最近はスピード中心のトレーニングだった筈だからスタミナは維持する程度だった、のにどうして最後まで走れたんだ?流石にあの場所でスパートをかけたら坂で潰れると思っていたんだが………」

 

ライス「えっと……ライスがお兄様に色々聞いた日の事覚えてる?」

 

八幡「あぁ……確かどのくらい強くなったのかって質問した時だったっけ?」

 

ライス「うん。その日、よりも前からスピードトレーニングを始めてたけど、それだけじゃダメだと思って……だからせめてライスはライスでトレーニングに支障が出ない程度に毎朝3,000mのランニングをしてたの。」

 

八幡「マジか……全然知らなかった………だからあんな走りが出来たのか。」

 

 

成る程、納得だ………しかもトレーニングを始めたのは芙蓉Sの後からだったから、実質2ヶ月間ずっと3,000mを走ってたって事になる。それにスタミナを落とさないように週に2回スタミナトレーニングをしていたから基礎体力が上がってたんだろうな……しかし2ヶ月だろ?大雑把に計算すると60日×3,000mだろ?=180,000m………んでトレーニングを含めるともっとだろ?ライスの脚が壊れてないか、少し心配だな………

 

 

ライス「あぅ……ご、ごめんなさい!ちゃんとお兄様に言っておかないとダメだったよね!だ、黙っててごめんなさい!」

 

八幡「あぁ〜………まぁ、言いたい事はあるが、今日はGⅠを獲っためでたい日でもあるんだ。それに良かれと思ってやった事だし、今回はお咎め無し。けど次からはちゃんと言うんだぞ?」

 

ライス「は、はい!」

 

八幡「よし、じゃあこの件はこれでおしまいだ。けどこれで謎が解けた、そういう事だったんだな。成る程、今の段階でこのレベルならクラシッククラスでも充分通用する。もしかしたら、クラシックの中心になるかもしれないぞ?」

 

ライス「え?ラ、ライスが?」

 

八幡「あぁ、ブルボンも確実に伸びて来ているのは確かだ。お前とブルボンの2強でクラシックが回ると思ってる。これから忙しくなると思うぞ。」

 

ライス「はわわわ……」

 

 

それからはインタビューとライブも終えて、学園に戻っている。ライスの両手には優勝したトロフィーが入ってる箱を大事そうに持っている。余程嬉しかったのだろう、時折箱を見ては嬉し恥ずかしそうにニコニコしている。

 

 

たづな「お疲れ様です、比企谷トレーナー、ライスシャワーさん!」

 

八幡「お疲れ様です。」

 

ライス「お、お疲れ様でしゅ!」

 

たづな「それからこの度のGⅠ制覇、おめでとうございます♪比企谷さんの采配、ライスシャワーさんの走り、とても素晴らしかったですよ!」

 

八幡「まぁ、今回のレースはライスにも見事に騙されちゃいましたけどね。」

 

ライス「お、お兄様、やめてよぉ〜……」

 

八幡「悪い悪い。じゃあ駿川さん、用事が済んだらすぐに出ますので。」

 

たづな「はい、分かりました♪」

 

 

ーーー部室ーーー

 

 

ライス「うんしょ……っと。うん、これで良しっ!」

 

八幡「最初のトロフィーだな。」

 

ライス「うん!嬉しいからつい……」

 

八幡「良いんじゃないか。けど、ここで満足はしないようにな。俺達はまだまだこれからなんだからな。」

 

ライス「分かってるよ、もっともっと頑張らないとってライスも思ってるんだ。」

 

八幡「その意気だ。」

 

 

ライスの士気も高い。今のままの調子で行きたい……ところではあるが、最大の敵でもあるブルボンともクラシックでぶつかるだろう。そこでは嫌でも勝ち負けの勝負になるだろう。けど今日のレースのまま行けば、ライスにも勝てる可能性はある。

 

 

八幡「明日と明後日休みにするからゆっくり休むんだぞ。週1で休みがあったとはいえ、毎週早朝に3,000mランニングしてたんだ。少しは脚休めも必要だ。」

 

ライス「うん、分かった。お兄様は?」

 

八幡「俺は………どうするかなぁ?」

 

ライス「じ、じゃあ!お出かけしてみない?ライス、お兄様の事もっと知りたいなぁ……なんて。」

 

八幡「俺を?」

 

ライス「う、うん!どうかな?」

 

八幡「あぁ、いいぞ。じゃあ行くか。」

 

ライス「うん!ライス楽しみにしてるね♪」

 

 

ライスも楽しそうにしてるな。それに今日のご褒美だと思えばいいだろう。明日か明後日、どっちかは決めてないが、悪天候にならない事を祈っておこう。

 

 

 




ライスの強さの秘密は、朝のランニング!
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