比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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割り込みと配慮

 

 

八幡side

 

 

ライスがクラシッククラスになって早1ヶ月。トレーニングも順調に行えている。それに加えて本人からもやる気が溢れている。良い傾向だ……このまま弥生賞、そして皐月賞へと行きたいものだ。そんで今はライスともう1人並走に付き合ってもらっている。いや、この言い方は正しくないな……トレーニングに割り込み参加している。

 

 

ライス「はぁ……ふぅ……や、やっぱり速い……」

 

シービー「良いね良いね〜段々良くなってきてるよライス、あたしのスピードに段々とついてこられるようになってるから良い感じだよ。」

 

 

そう、ミスターシービーだ。最近何かあれば俺とライスのトレーニングに入ってくるようになったのだ。自由を好むシービーらしからぬ行動だ。でも前にも言ってたが、俺のトレーニングだったら受けたいって言ってたんだよなぁ〜。嬉しくはあるが、担当じゃないからどうしたもんかと複雑でもある。

 

だから当然………

 

 

トレーナー達『………』

 

 

こういうのも出てくるわけだ。はぁ……許可を出してるのは事実だが、そんなに欲しいのならスカウトすりゃ良いのに。あからさまに俺に向けて嫉妬の視線を向けるのはやめていただきたい。

 

 

シービー「ん〜やっぱり良いねーこういうのっ♪とりわけ八幡とのトレーニングは格別だね!」

 

八幡「そうかよ、それからお前に客がたくさん居るぞ。そっちの相手をしてきたらどうだ?」

 

シービー「え?何処に………あぁ彼等ね。うん、スカウトはされたよ。でも断ったんだ。」

 

八幡「何で?」

 

シービー「だって皆言う事が同じなんだもん。3冠を〜とかGⅠを〜とかそればっかり。」

 

八幡「いや、それが普通なんじゃないのか?お前達ウマ娘からしてみれば1度しか無いクラシック、強いウマ娘しか出られないGⅠの舞台は出たくてしょうがないと思うんだが?」

 

シービー「八幡ならあたしの性格知ってるんだからわかってるでしょ?あたしは自由に走りたいのっ!だってそうでなきゃ楽しくないしね♪」

 

八幡「あのトレーナー達とでは自由にさせてもらえない、と?」

 

シービー「まぁね〜。」

 

八幡「俺は違うとでも?俺だってトレーナーだぞ?」

 

シービー「八幡は違うよ。だって八幡は目先の事だけを考えたりしないでしょ?寧ろ見ているのはあたし達ウマ娘って感じるよ?」

 

 

間違いではない。俺は成績も一応は見るが、1番重視するのはウマ娘の身体だ。状態と言えば良いのだろうか……スポーツは何においても身体が資本だ。その身体に少しでも何かあれば、俺はそれを取り除く事を優先させる。トレーニングはそれからでも出来るしな。

 

 

シービー「それに、八幡はお兄ちゃんだからね〜。あたし、頼り甲斐のあるお兄ちゃん大好きなんだ♪」

 

八幡「誰がお兄ちゃんだ。ライス、大丈夫か?」

 

ライス「うん、大丈夫。けどやっぱりシービー先輩すっごく速い……今のライスじゃついていくのがやっとだから、もっとスピードを鍛えないとっ!」

 

八幡「それも大事だが、無理にイレ込み過ぎるなよ。それで本番前に怪我なんて1番沈むんだからな。」

 

ライス「うん、大丈夫だよ。お兄様に心配させないように朝のランニングはあの日からやってないから。」

 

八幡「よろしい。そんじゃお前達はダウンに入れ、ライスはストレッチ念入りにな。」

 

ラ・シ「うん(は~い)!」

 

 

よし、今日はこんなところだな。よし、このまま行けば弥生賞までの調整もバッチリだな。けどこの前黒沼さんところのトレーニングをチラ見したが、ブルボンを中心に行なっているのだが、坂路トレーニングをやっていた。きっと俺がブルボンに言った事をそのまま黒沼さんに伝えたのだろう。まぁ黒沼さんも分かっていたとは思うけど……次のスプリングSで嫌でも分かるだろうな。ブルボンが次の皐月賞で走り切れるかどうかが。

 

 

ルドルフ「今日もシービーが参加しているのか、羨ましい限りだよ、全く。」

 

八幡「……勝手に参加しに来てるんだ。お前からも言ってくれないか?」

 

ルドルフ「意味が無い事くらい兄さんにも分かるだろう?それに私だって兄さんのトレーニングを受けてみたい気持ちはある、次は私が参加してもいいかい?」

 

八幡「ダメに決まってるだろ。お前、俺の所に来る時に俺の後ろの連中を見たか?あれ全員シービー狙いのトレーナーだったんだぞ、漏れなく嫉妬の視線を浴びせられてる現状だ。」

 

ルドルフ「おや、人気者だね。」

 

八幡「おかげでな。そんな現状でお前までトレーニングに参加をさせてみろ、さらに増えるぞ。そして今度は遠回しに見るだけじゃ飽き足らず嫌がらせもしてくると思うぞ?」

 

ルドルフ「そこまでするものなのかい?」

 

八幡「人の嫉妬ってのは恐ろしいからな、臨界点超えたら手段も選ばなくなるだろうな。まっ、今はまだ大丈夫だと思うが……これがライスにも影響が出たら流石に考えないとな。」

 

ルドルフ「その言い方だと、まるで自分は平気みたいに捉えられるよ?」

 

八幡「その通りだ。俺は平気だ、だが担当ウマ娘に被害が行くようなら配慮するのは当たり前だろ?俺はそこまで人間捨ててねぇよ。」

 

 

今でも充分嫌がらせの範囲に入ってるけどな。そんな風に見るくらいならメニューの1つでも作れと言いたいが、俺も忙しい。そんな暇なんて無い。

 

 

八幡「ままならないな、本当に。」

 

ルドルフ「………」

 

 

 




来ましたシービーのトレーニング居候!

そして八幡へのやっかみも……
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