比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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反省会

 

 

ブルボンside

 

 

ブルボン「………」

 

黒沼「……ブルボン、昨日の皐月賞は結果としては勝てたが、お前はどう思った?」

 

ブルボン「………正直に申し上げます。確かに私は勝つ事が出来ましたが、実力的にはライスさんの方が上だと感じています。でなければ4〜5バ身の差に加えて中山の坂を含めた直線のみでギリギリまで迫って来られる理由がありません。」

 

黒沼「………あぁ、だろうな。俺も今回なら少し余裕を持って勝利出来ると思っていたんだが、まさかあれだけの脚を使うとは思わなかった。」

 

 

やはりマスターも私と同じ事を考えていたみたいです。昨日の皐月賞、もし直線がもっと長かったら私はライスさんに負けていたでしょう。それに私が直線に向いた時のスピードはライスさんのスピードよりも劣っていました。これも例えの話になりますが、もし私にスタミナが無かったら?もっとスピードが遅かったら?ライスさんの1人勝ちだったでしょう……

 

 

黒沼「ブルボン、ダービーまでに身体を更に絞っていくぞ。東京2,400mは最後の直線が500mもある。今のままでは必ず後ろから抜かれる。抜かれないだけのスピードとスタミナをつける必要がある。」

 

ブルボン「了解しました、マスター。」

 

黒沼「……ブルボン、正直に言え。お前は皐月賞、素直に喜べる結果か?」

 

ブルボン「いえ……先程も申し上げましたが、ライスさんの実力が上だと認識しています。なので私も今回の皐月賞を勝てたのはライスさんの追い出しが遅れたから……もっと言うなれば運が味方してくれたから、だと思っています。あやふやな回答で申しわけありません。」

 

黒沼「運、か……成る程な。納得出来る理由だな。俺達はその運で今回勝つ事が出来たというわけだ。なら次はその運に頼らずに勝てるようにならねぇとな。」

 

 

……マスターの言う通りです。次の日本ダービーは2,400m、今のままでは私は絶対に負ける……この期間内で2,400m以上を走れるだけのステータスを身に付けなければなりません。

 

まさか相手がこんなにも手強いとは………

 

 

黒沼「ブルボン、今日は休みだが明日からはまたいつも通り行くぞ。向こうも今回の負けで更に勢いづく筈だからな、俺達も最高の状態で臨まなければ絶対に勝てねぇ……覚悟はいいな?」

 

ブルボン「勿論です、マスター。私の目標は3冠制覇、その為ならば喜んで茨の道を進みましょう。」

 

黒沼「よし。」

 

 

ライスさん、次のダービーは運ではなく実力で勝ってみせます。抜かさせはしません。

 

 

ブルボンsideout

 

ライスside

 

 

八幡「まぁ……負けちまったのは残念だったが、あのレースで分かった事は多い。それにあの差での2着であればそんなに悲観する事は無い。」

 

ライス「で、でもごめんねお兄様、ライス後もうちょっとってところで追いつけなくて……」

 

八幡「それはもう聞いたから気にするな。それよりも今日は次に向けてだ。次のレースはダービーになるが、今の時点では俺達の方が有利だ。」

 

ライス「お兄様の言ってたスタミナがあるから?」

 

八幡「それもあるが、昨日のレースを見れば一目瞭然だ。ライス、お前は最終直線だけでブルボンをあそこまで追い込んだ。アタマ差まで追い詰めた。中山レース場は直線310m高低差5.3mの急坂、この条件で大体4〜5バ身離れているブルボンに食らいついたのはライスだけだ。しかも差を縮めたのもお前だけだ。そう考えると、向こうは走れるスタミナはあってもライスから逃げ切れるだけのスピードは持ち合わせていなかった事になる。」

 

ライス「じゃあライスはスピードでは勝ててる?」

 

八幡「いや、スタミナも、だ。そんで次の東京レース場は直線526m高低差2.7mの緩やかで長い坂だ。中山よりも直線が200mも長い上に急坂ではなく緩やかで長い坂、スタミナを要求される条件になっている。向こうもダービーに向けてトレーニングを積むと思うが、根本的なスタミナではライスに軍配が上がる。それにブルボンが幾らスプリンタータイプだからとはいえ、400mの距離延長は大きいはずだ。スピードを鍛えている暇は無いだろうしな。次のレースは俺達の方が可能性が大きい。」

 

 

確かに走ってた時はブルボンさんに迫ってた。そう考えるとライスの方が今は速いのかな?

 

 

八幡「だが油断はダメだ。」

 

ライス「っ!」

 

八幡「こっちも勝つ為にトレーニングを頑張らないとな。有利な条件といっても勝つのが決まったわけじゃないからな。ダービーまで約1ヶ月の間で俺達も今日以上に強くなる必要がある、気張って行くぞ。」

 

ライス「お、おぉ〜!」

 

八幡「よし、良い返事だ。さて、とりあえず反省会は終わりだ。今日はわざわざ悪かったな。授業が終わってのんびりしたかったと思うが、この事は話しておきたくてな。」

 

ライス「ううん、ライスもダービーに向けてもっと頑張ろうって思ったよ!」

 

八幡「なら良かった。」

 

 

よぉ〜し、次はブルボンさんに勝てるように強くならないとっ!明日からまた頑張らないとっ!

 

 

 




両陣営、燃えてますね〜。
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