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先輩2「……フンッ、誰に教えてもらったのかは知らねぇけど、お前に知識を教えた奴はウマ娘を誑し込めとでも教えたんだろうな。とんだクズ恩師だな!」
八幡「………」
沖野「おいお前、それは言い過ぎだろ!しかも関係の無い奴の「おい……」っ……ひ、比企谷?」
八幡「お前……今誰をバカにしたんだ?俺の……俺を育ててくれた人を愚弄したのか?」
先輩2「……何だよ?それが何だよ?俺が何か間違った事でも言ったか?お前にウマ娘を誑し込むように教えたのはソイツなんだろ?」
黒沼「おいお前等、廊下まで聞こえてんだよ……また比企谷の……比企谷?」
先輩1「く、黒沼さん……」
先輩2「ふん、何だよ……黒沼さんも沖野さんも揃ってソイツの肩を持つのかよ。やっぱお前は……おい、何だよ?」
八幡「………」テクテク
先輩2「お、おい!何とか言えよ!ち、近付いて来るな!来るんじゃねぇよ!!」
八幡「………」テクテク
先輩2「だから来るなよ!!おい、止まれ!!」
八幡「………」テクテク
トンッ
先輩2「っ!!?お、おい、やめろ!!」
八幡「………」
ズダァン!!!
先輩2「ひっ!!?」
八幡「テメェ……知らぬとは言えよくもまぁそんな事が言えたもんだ。お前がバカにした俺の恩師はアメリカの3冠ウマ娘なんだよ。」
先輩2「なっ……う、嘘だろっ!!?」
沖野「マ、マジかよ………」
………周りが騒ついてるがそんな事今はどうでもいい。
八幡「知らなかったとはいえ人の恩人をバカにするなんて……人の風上にも置けない奴だ。」
先輩2「い、いや!悪かった!!まさかお前の先生がアメリカの「だったら何だ?アメリカの3冠ウマ娘って分かった瞬間に掌返しか?」うっ………」
八幡「どっちにしても俺の恩師を愚弄した奴を許すつもりは無い。安心しろよ、暴力沙汰なんて起こしたら間違い無く停職もんだ。トレーナーならトレーナーらしく実績でものを言わせてやるよ。その事、忘れんじゃねぇぞ……」
………ふぅ、なんか落ち着かねぇ。
八幡「………」テクテク
沖野「お、おい比企谷?」
八幡「……外の空気吸ってきます。」
ーーー外ーーー
八幡「………」
……まさか俺だけでなく先生の事もバカにするとは思わなかった。けど俺、先生の事バカにされるとこんなにも頭に血が昇るんだな、俺って。
エアグルーヴ「……おい貴様、こんな所で何をしている?トレーナーとはいえ、何もせずにずっと此処に居られるのは迷惑だ。」
八幡「………エアグルーヴか、済まん。少しばかり嫌な事があってな。」
エアグルーヴ「………」
八幡「じゃな。さて、久々に「待て。」ラー……ん?どうした?」
エアグルーヴ「その内容、聞かせてはくれんか?」
八幡「………」
エアグルーヴ「嫌なら構わん。」
八幡「……分かった、飯奢るからついて来い。」
………ラーメンはまた今度だな。
ーーーとある料理店ーーー
八幡「……って事があってな、自分の沸点っていつの間にこんなに低くなったんだって少し夜風に当たりながら耽ってたわけだ。」
エアグルーヴ「何を言うか、自身の尊敬する者をバカにされたのであれば当然の感情だ。しかしそのトレーナーはトレーナー以前に人として最低のようだな。」
八幡「そう言ってくれると少し救われる。」
エアグルーヴ「気にするな。私とて自分の尊敬・憧憬している人をバカにされれば感情的になる。」
……エアグルーヴとは接点があまり無かったが、相談を受けるのがやはり上手いな。
エアグルーヴ「それにしても、貴様の周りも難儀なものだな。学園の生徒殆どがお前の事を兄と呼んでいる。お前は望んでいないのだろう?」
八幡「当たり前だ、望んでたとしたら兄呼びされたいただの変態だろうが。」
エアグルーヴ「ふっ、だろうな。もし貴様がトレーナーでなかったら、不審者扱いして通報していた。」
八幡「お前、俺に対してなんか雑じゃね?」
エアグルーヴ「ふん、1人前のトレーナーになったら考えてやらんでもない。」
八幡「俺、一応担当持ってるんだけど?それでも1人前じゃないの?」
エアグルーヴ「チームを持ってから言うんだな。」
八幡「へいへい、悪かったよ【女帝】様。じゃあお詫びに奢らせてくれ。」
エアグルーヴ「最初からそのつもりで誘っていただろう……まぁ、この場は厚意を受け取っておこう。」
俺はエアグルーヴと2人で夕食を摂った。特に会話らしい会話はしていなかったが、まぁルドルフのトレーニングをの事は聞かれた。
ーーー帰路ーーー
エアグルーヴ「思えば、こうしてお前と共に食卓を囲むのはちょうど1年ぶりだな。確か……あの時はファインとタイキも一緒だったな。」
八幡「ラーメンだったよなぁ……また行かないといけないな、最近作ってもいないし。」
エアグルーヴ「麺類も作れるのか……」
八幡「一通りのものなら多少は。もしよかったらお前にもなんか作ってやるぞ?」
エアグルーヴ「それは魅力的な提案だな。だがそれはお前の気が乗った時で構わん。それは担当のライスシャワーにやってやれ。」
お優しい副会長だね、どうも。
流石に殴るはしなくて良かった……