比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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先生、来校!

 

 

八幡side

 

 

八幡「まさか、先生が来校して来るなんて思いませんでしたよ……来るなら連絡くらいしてくれれば出迎えくらいしました。」

 

タリアト「お前がそんな事をすれば、すぐに他のトレーナーが気付くだろう?それに今はまだ授業中なのだろう?密かに会いに行こうと思ってな。それに弟子の腕が鈍っていないかチェックする必要もある。」

 

八幡「……もしかしてトレーニングをするつもりですか?ライス達と?」

 

タリアト「そのつもりだ。何、心配は無用だ。ウェアは用意してあるし、無理な動きはしないつもりだ。」

 

八幡「問題はそこじゃないですよ………」

 

 

先生の走りは普通じゃない。どれだけ走っても疲れない程の強い心肺を持っているだけでなく、自由自在、変幻自在の脚質を持っているからだ。もし先生の動きを今の学生が見てみろ、軽く自信無くすぞ?

 

 

タリアト「それにだ、ダービーウマ娘の走りも間近で感じてみたいのだよ。」

 

八幡「俺に拒否権は無いようなものなので、参加に関してはもう何も言いませんけど……」

 

タリアト「ふっ、やはり八幡は学生の時から物分かりが良くて助かる。」

 

八幡「先生の教えが良かったからですよ。」

 

タリアト「褒め方を教えた覚えは無いのだがな……」

 

 

いやいや、上手いのは事実だし……

 

 

♪〜♪〜♪〜

 

 

八幡「昼休みの予鈴ですね……先生も一緒にどうですか?腕を見るのであれば、まずは料理からというのはいかがです?」

 

タリアト「ふっ……いいだろう。期待しよう。」

 

 

ーーーカフェテリアーーー

 

 

「ね、ねぇねぇあのウマ娘誰かな?」

 

「知らない……でも学園の教師じゃないよね?見た事無いもん。」

 

「けどさっきからお兄さんの方を向いてない?お兄さんの関係者かな?」

 

「うぅ〜ん……どうだろう?この前の日本ダービーを獲ったから、にぃにへの取材の人かもよ?」

 

 

タリアト(ふっ、八幡の奴……学生達にそう呼ばせているのか?しかし慕われているようで何よりだ。)

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

八幡「お待たせしました、どうぞ。」

 

タリアト「ほう……料理を怠っていたわけではなさそうだな。見れば分かる。」

 

八幡「えぇ、作る機会が多くありましたので。」

 

タリアト「あむっ………ん、そのようだな。美味しく出来ている。それにお前の個性も出ている。」

 

八幡「……俺の?」

 

タリアト「あぁ。」

 

 

聞く前に先生はもう一口と次々と食べ進んでいたから、聞く事は出来なかった。けど美味いと感じてくれているのなら良かった。

 

 

ルドルフ「失礼、相席してもよろしいですか?」

 

ライス「えっと、いいですか?」

 

タリアト「あぁ、構わない。それと君は八幡の担当ウマ娘だったな?確かライスシャワーだったね?」

 

ライス「ひゃ、ひゃい…!ライスシャワーです!」

 

タリアト「そう緊張する必要は無い。八幡からよく話は聞いていた。先日のダービーは見事な走りだった、祝わせてほしい。」

 

ライス「あ、ありがとうございます!」

 

ルドルフ「失礼ですが、質問をさせて貰っても?」

 

タリアト「あぁ、何かな?」

 

ルドルフ「貴女は一体、兄さ……んんっ、比企谷トレーナーとはどのようなご関係なのでしょうか?とても親密な仲に見えるのですが。」

 

タリアト「八幡は私の弟子だ。まだ学生だった頃の八幡にトレーナーとしてのイロハを叩き込んだ、言うなれば師のような者だ。名を言うのも礼儀だが、それは控えさせてもらう。あまり言いふらしたくはないものでな。」

 

ルドルフ「何と、貴女が………」

 

タリアト「不肖の弟子の教えに不満があったか?」

 

ルドルフ「いえ、とんでもない!最近、比企谷トレーナーの元でトレーニングをさせてもらう機会をいただきましたが、奇想天外なトレーニングに加え優れた洞察力で私達の動きを見ていただいております。他のトレーナー達には失礼なお言葉になりますが、彼以上のトレーナーを私は他に知りません。」

 

タリアト「ほう……君は随分と八幡を買っているようだ。師として嬉しく思う。」

 

ルドルフ「っ!申し遅れました、私はシンボリルドルフと申します。日本ウマ娘トレーニングセンター学園の生徒会長を務めさせていただいています。」

 

タリアト「そうか、シンボリ家の……ご両親の教育の良さが垣間見える。堅苦しい話はここまでにして、食事を楽しもう。此処はそういう場所なのだろう?」

 

ルドルフ「仰る通りです。」

 

 

それからは4人で食事を楽しんだのだが、ライスは終始固まったまま食事をしていた。どうにかしてやりたかったが、流石に先生の前では粗相は出来ない。今日ばっかりはフォロー出来ない、悪いなライス。

 

 

タリアト「そうそう、ライスシャワー。今日のトレーニングは私も参加させてもらう事になった。よろしく頼むよ。」

 

ライス「ふぇ!?せ、先生さんも、ですか?」

 

タリアト「あぁ、弟子のトレーニングを見る為にもね。抜き打ちテストのようなものだ。ダービーウマ娘の走り、期待させてもらうよ。」

 

ライス「は、はいぃ〜!」

 

タリアト「……君はレースの時との違いが激しいな。普段はこんな感じなのか?」

 

ライス「え、えっと……はい。」

 

タリアト「成る程……八幡、お前が周りから兄と呼ばれている理由が少し分かった気がする。」

 

八幡「え……何故それを?」

 

タリアト「私を見ていた学生達や先程のシンボリルドルフの言いかけの言葉を照らし合わせれば容易に答えは出る。」

 

八幡「………恐れ入りました。」

 

 

やっぱ先生には敵わねぇ………

 

 

 




先生がトレセン学園まで来ちゃいましたね。
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