八幡side
さて、学園の授業が終わって今は放課後。俺は今先生と一緒に部室でライス達が来るのを待っている。
もう隠すつもりも無いが、今日のトレーニングも複数で行う。ライスと先生は確定として、ルドルフとシービーが来る事になっている。来るのが当たり前になってんだけど、もう諦める事にした。気にしてもしょうがないと思うし、今更だろ?俺の呼ばれ方と一緒で。
それに……何やら外が少しだけ騒がしい感じがする。きっと先生効果だろうな。
タリアト「外が騒がしいが……トレセン学園に客人が来るのはそんなに珍しい事なのか?」
八幡「もし外に居るのがトレーナーだったとすれば、9割くらいは俺のせいです。」
タリアト「何?」
八幡「実は………」
俺は5月の初めに先輩2と揉めた事を正直に話した。俺も感情的になり過ぎてしまった事は反省はしているが、自分の恩師をあんな風に言われたら怒るだろ?
タリアト「……成る程、そういう事か。それで?そのトレーナーは我が愛弟子を愚弄したのだろう?ならば師として私もその者に礼を尽くさなくてはな……」
八幡「いや、先生が赴く事もありませんよ。先生がアメリカ3冠ウマ娘だって知った途端に態度変えてましたから。それに俺はソイツに成績で物言わせてやるって正面から言いましたので。」
タリアト「ふむ……まぁお前に免じてこの場は許そう。しかし次は無い。」
八幡「手を出す価値もありませんよ。」
実際本当に無さそうだしな。
ガチャッ
ライス「お兄様、先生さんもお疲れ様でしゅ!」
八幡「おう、お疲れさん。」
ルドルフ「今日はよろしくお願いします。」
シービー「この人が八幡の先生?」
ルドルフ「あぁ、とても博識で良識な方だ。」
シービー「ふぅん……でもそれだけじゃないよね?この人、明らかにそこら辺のウマ娘じゃないでしょ?」
ルドルフ「それは走ってみれば分かる事さ。」
八幡「準備は万端みたいだな。よし、じゃあコース場に行くぞ。内容はそこからだ。」
ーーーコース場ーーー
……外に居るのはトレーナーとウマ娘の両方だったが、予想通りトレーナーの方が人数が多かった。まぁ今は気にするべきではないだろう。トレーニングに集中だ。
タリアト「さて八幡、今日はどのようなトレーニングをするのだ?」
八幡「はい、今日のトレーニングはーーーというものです。ルドルフとシービーは走りを見た時にも適性は分かったので、このメンバーなら問題無いと判断しました。それに先生も長距離の適性は少なからずありますからね。」
タリアト「どうやら私の走りも頭の中に入っているみたいだな。私からは何も無い、君達はどうかな?」
シービー「面白そうだからあたしも特に何も無いですよ。」
ルドルフ「私からも特には。」
ライス「ライスも大丈夫ですよ。」
八幡「よし、じゃあまずはアップのランニングからだ。2列になって走ってくれ。」
そっからはアップも含めて順調に進んでいた。先生もトレーニングに参加している事から、いつもより緊張感のあるトレーニングになっているが、動き自体は硬くなってはいなかった。
そして今は本トレーニングに入る前の休憩時間。
タリアト「3人共、動きがちゃんと出来ている……特にライスシャワー、日頃から八幡のトレーニングをしているからだろう走る時のブレが少ない。かなり理想的な走り方をしているな。勿論、シンボリルドルフとミスターシービーも良い動きだが、ライスシャワー程ではない。」
八幡「流石は先生、この短時間でもうそこまで分かるんですね……」
タリアト「近くで見ていたからな。しかしライスシャワーはこれからの成長が楽しみだな。アレで発展途上なのだからな……いや、残りの2人もそうだったな。」
八幡「えぇ、まだまだ強くしていきます……後もう少しで始めるから準備しておくように。」
ライス「準備なら出来てるよ!」
シービー「八幡もやろ〜!!」
八幡「よし、明日から来なくていいよ〜♪」ニッコリ
シービー「ちょっと八幡!!?何でそんな事言うのさ!?しかもなんか嬉しそうな顔で嬉しそうに言ってない!?」
ルドルフ「シービー、きっと兄さんの冗談さ。ほら我々も準備だ。ライスシャワーはもう出来ているようだしね。急がないと間に合わないぞ?」
ライス「シービーさん、ライス達は置いて行かないから大丈夫だよ?」
シービー「ライスちゃん………なんて良い子っ!!!」
ライス「ふぇ!?」
分かる……すっごい分かるぞ!!
※僕も痛い程分かります!!!
ーーートレーニング後ーーー
八幡「んじゃ皆、お疲れさん。」
ライス「ありがとうございました!」
ルドルフ「今日も有意義なトレーニングだったよ。」
シービー「八幡、また明日ね〜♪」
八幡「やっぱり来るつもりなんだな………」
タリアト「終わったな、トレーニングが。総評と行きたいところだが……それは言うまでもない、しっかりと自身のアレンジも加えて鍛えるポイントは見失っていない。よく出来ている。」
八幡「……ありがとうございます。」
タリアト「これからも精進を怠らない事だ。」
八幡「はい。」
タリアト「さて、八幡の腕も見られて満足したところではあるが、もう1つ報せがある。」
八幡「?」
タリアト「師が日本に来る。」
八幡「……成る程。けどそれが何かあるんですか?」
タリアト「その来る期間なのだが、7月なのだ。八幡、7月は何をしている?」
八幡「あぁ~………夏合宿に行ってますので、出迎えは難しそうです。」
タリアト「だろうな、まぁそれは私に任せろ。師が来たらそっちに向かう。」
八幡「え、合宿所に来るんですか?」
タリアト「師がお前に会いたいと敵わなくてな。お前に合わせないと私に文句が来る。」
プロフェッサー……先生に我が儘言わないでくださいよ。ていうか来日目的が俺って………他に何か無かったのか?
八幡の大師匠が来日予定!