比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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取引成立

 

 

八幡side

 

 

八幡「ふむぅ……ライスの次はセントライト記念にするとして、それまでのトレーニングはスタミナトレーニングに徹するとして……問題は菊花賞までの間隔だな。その間のトレーニングをどうするかだな。相手のブルボンは神戸新聞杯、同じ舞台である京都レース場で走りたかったが、今ぶつかるわけにはいかない。」

 

 

夏合宿の真っ最中だが、俺は今ライスの次走の事で頭を悩ませている。いや、次走は決めているのだが、その間の事だ。何をやらせるべきかと思考を巡らせている最中だ。

 

セントライト記念は菊花賞の大体1ヶ月前。その1ヶ月でどうするか……調整でもいいのだが、それだと仕上がりは良くなるが力が出し切れるか不安だ。当然ながら逆も然りだ。

 

 

八幡「………仕方ない、少し出るか。同じ場所に居たら流石に息が詰まる。」

 

 

ーーー浜辺ーーー

 

 

八幡「ふぅ………」

 

 

菊花賞……やっとライスが最大限の力を発揮出来る舞台にまで来た。そんな舞台で負けるわけにはいかない。それに、ブルボンとの決着もつけたいところだ。今は2戦1敗1分だからな、此処で勝たないと流石にイーブンにならないしな。

 

 

八幡「………」

 

沖野「おっ、どうしたんだお兄様?こんなところで黄昏てよ、悩みか?」

 

八幡「沖野さん………」

 

沖野「どうしたんだ?」

 

八幡「……ライスの今後についてです。セントライト記念から菊花賞に行くつもりなんですけど……あっ、そうだ沖野さん。マックイーンはどんな風にトレーニングしてましたか?間隔は嵐山Sからなので京都新聞杯とほぼ同じ。どんな事をやらせてました?」

 

沖野「成る程なぁ……要はトレーニングの内容で困ってるって事か?

 

八幡「そんなところです。」

 

沖野「お前からそんな事を相談されるなんて思わなかったぜ。けど嬉しいねぇ……やっと先輩らしい事が出来るって思うとよ!」

 

八幡「……そうですか。」

 

沖野「まっ、正直に言うとだ。俺はマックイーンが嵐山Sを走り終えた後はスタミナトレーニングをやらせていた。ウチのチームにはスペやゴルシも居たからな、並走相手にはもってこいだったしな。ま、まぁ……ゴルシはどちらかと言うとマックイーンのモチベーションを維持してくれていた方に近いけどな。」

 

八幡「ふむ、成る程……モチベーション維持とスタミナですか。」

 

沖野「俺はチームを持ってるから幸いにしてそれが出来たからな。まだチームを持ってないお前には少し難しいかもしれないな。」

 

八幡「そこは何とかなると思います。沖野さん所のマックイーンをお菓子で釣ればいいんで。」

 

沖野「お前なぁ………」

 

八幡「冗談ですよ。けど参考になりました……ありがとうございます。」

 

 

両方を、か……それなら誰かに当たってみれば並走くらいは引き受けてくれるだろう。それを誰に頼むか、だな。なるべくならライスと同じくらいの距離を走れる奴が好ましいな。

 

 

沖野「まっ、何かあったらまた言ってくれや。可愛い後輩の為なら力になるぜ。」

 

八幡「その時はお願いしますよ、先輩。」

 

沖野「あぁ、任しとけ。じゃあな比企谷。」

 

八幡「………スタミナ重視で行くべき、か。来年に向けての事もあるしな。」

 

 

だがそれは今考えるべきではないな。今は目の前の問題を片付けよう。ライスの並走相手………誰が良いだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブライアン「……おい、こんな所で何をしている?」

 

八幡「?ブライアン……いや、ちょっとした頭を冷やしにな。涼みがてら海を眺めてただけだ。」

 

ブライアン「……アンタもそんな事するんだな。」

 

八幡「俺だってそのくらいはする。そんなお前こそ、どうしたんだ?見回りか?」

 

ブライアン「あぁ。」

 

八幡「そうか………」

 

 

………あれ?そういえばブライアンって長距離の適性もあったよね?これってライスの並走相手ゲットのチャンスじゃね?

 

 

八幡「なぁブライアン、1つ頼みたい事があるんだが、話だけでも聞いてくんない?」

 

ブライアン「……聞くだけだぞ。」

 

八幡「ウチの担当が次のレースで結果を出せば菊花賞に出られるんだが、その間の並走相手をお前に頼みたいと思ってる。もし都合が良かったら引き受けてくれないか?」

 

ブライアン「……お前の担当というと、ライスシャワーだったな?ソイツの?」

 

八幡「あぁ、どうだ?」

 

ブライアン「………今年のダービーウマ娘との並走、か。ふっ、滾る!」

 

八幡「……ん?」

 

ブライアン「……いいだろう、協力してやる。」

 

八幡「おっ、いいのか?」

 

ブライアン「……あぁ、並走するのはそのレースが終わった後でいいんだな?」

 

八幡「あぁ、頼む。」

 

ブライアン「……あたしも頭の片隅に入れておく。アンタもその時が来たらあたしを呼べ。」

 

 

ブライアンってこんなカッコ良かったっけ?

 

 

八幡「ありがとな。んじゃ礼として週に1度、俺の料理を提供する。ライスと同じメニューになるけど、それでもいいか?」

 

ブライアン「ほう……それは肉が出るのか?」

 

八幡「………提供する日はそうしよう。」

 

ブライアン「よし、取引成立だな。」

 

 

早くも優秀な並走相手をゲット!これで菊花賞までは大丈夫だな。抜かりの無いようにしないとな。

 

 

 




ライスの並走相手、ブライアンに決定!
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