比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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エアグルーヴのトレーナー観察

 

 

エアグルーヴside

 

 

新たなトレーニングメニューは苛烈なものだった。アイツのトレーニング法も私だけでなく、会長や他のトレーナーも思いつかないようなメニューばかりだ。そのトレーニングをこなす事2週間、慣れはまだしていないが、ある程度は坂へのアプローチを掴めてきている。

 

そして今日はトレーニングが無い休日、つまりは日曜日だ。あのトレーナーも中々理解のある男だ、休日にトレーニングの休みを入れてくれるのはありがたい。だが私は何をすべきだろうか……生徒会の業務は昨日の午前に終わらせてしまったし、他の後輩達への指導も特にはない。どうしたものか………

 

 

エアグルーヴ「?あれは………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「良いの?私の教えは厳しいんだよ〜?」

 

八幡「その方が助かる。」

 

 

トレーナーとスマートファルコン……妙な組み合わせだな。だが此処からではウマ娘の聴覚をもってしても会話の内容は聞き取れん。どうする?

 

 

ーーーダンスレッスン場ーーー

 

 

………思わず来てしまった、だがダンスレッスン場に来るとはな。そういえば私はアイツのダンスを見た事が無かったな。それに教わった事も無い。まぁ私自身で練習しているから教わる必要も無いのだが。

 

 

ファルコン「トレーナーさん、何のダンスをするの?」

 

八幡「まずは【ENDLESS DREAM!!】次に【彩fantasìa】を頼む。」

 

ファルコン「オッケー♪じゃあ振り付けから色々見ていくけど、ファル子もトレーナーさんにやって欲しいのあったらリクエストしてもいい?」

 

八幡「出来るに越した事は無いから頼む。」

 

ファルコン「は~い♪じゃあ早速見ていくからね〜。」

 

 

【ENDLESS DREAM!!】………確かジュニアクラスのGⅠで3着に入着した者しか踊れない歌だった。アイツ、まさか………

 

 

♪〜♪〜

 

 

八幡「はぁ……はぁ……どうだ?」

 

ファルコン「トレーナーさん凄い!!まさか初めてでこんなに踊れるなんて思わなかったよ!!」

 

八幡「昨日動画見て少しだけ練習しただけだ。それよりも、何処か足りてないところとかないか?遠慮無く言ってくれ。その方がありがたい。あっ、歌声は抜きでな。」

 

ファルコン「分かってる分かってる。うんとね〜……」

 

 

………踊れたのだな、アイツも。だが、何故だろう?何処か惹かれてしまった。

 

 

八幡「そうか……じゃあ指先から意識した方が良いのかもな。こうか?」

 

ファルコン「そうそう!腕だけだとどうしてもフワフワになるから、指先から意識すると、滑らかな動きになるよ。トレーナーさんって覚えるの早いね〜。」

 

八幡「教えが上手いからだろ。じゃあ同じ曲でもう1度頼む。ファル子が良いって思うまで続けてもらって構わない。」

 

ファルコン「正直に言うと、あんまり欠点っぽいところは無いんだけど、向上心があるのは良い事だから、私もしっかり見ておくね!!」

 

 

その後、スマートファルコンとトレーナーは長い間レッスンをしていた。予定していたのは2曲だけだったが、スマートファルコンのリクエストで【本能スピード】【winning the soul】【next frontier】を踊らされていたのだが、雑な踊りでは無くしっかりと動けていたのはかなり意外だった。

 

 

ファルコン「凄いよトレーナーさん!!本当に私のリクエストした曲を踊れるなんて!!」

 

八幡「まぁ、一応な。こう言うのもトレーナーが教えるんだって聞いたからな、全曲の振りを覚えておいて損は無いだろうと思ってな。」

 

ファルコン「今日は私も何だか久しぶりにハツラツしちゃった♪トレーナーさん、また何かあったらファル子に言ってね。力になるから。」

 

八幡「あぁ、その時は頼む。」

 

ファルコン「それじゃあ、本日のレッスンはここまで!」

 

八幡「ありがとうございました。」

 

 

っ!しまった、早く此処から立ち去らねば!!見つかっては何を言われるか分からん!!

 

 

ーーーダンスレッスン場・出口ーーー

 

 

八幡「ダンスに関してはファル子から合格もらったし、今のところは大丈夫だな。さて、次は………」

 

エアグルーヴ「次?次があるのか?」

 

八幡「……その前に飯でも食べるか。どうするか………学食でもいいが他のウマ娘も居るだろうしなぁ。まぁいいか、学食のを食べるか。」

 

 

……どうやら次は昼食のようだ。しかしアイツが休みにこんな事をしているとはな。私は普段しっかりしてる分、家で寝て過ごしているのだと思っていたのだが……どうやらそうではないらしい。

 

 

黒沼「よぉ比企谷、お前がそんな格好をしているのは初めて見たな……トレーニングか?」

 

八幡「黒沼さん……いや、ダンスレッスンですよ。トレーナーになるとこれも教えないといけないですからね。振りをスマートファルコンに見てもらってたんですよ。」

 

黒沼「そうか………この後はどうするんだ?」

 

八幡「昼食しに行きます。動きまくったから腹減りましたし。」

 

黒沼「なら俺も同席していいか?お前のトレーニングに少し興味がある。聞かせてもらいたいしな。」

 

八幡「じゃあ俺も黒沼さんのトレーニング技術、盗んでもいいって事ですか?」

 

黒沼「ふっ、対価を取るのなら五分だな。」

 

八幡「ですね。じゃ、行きましょうか。」

 

 

ふむ、黒沼トレーナーと昼食か………

 

 

 




スマートファルコン、近年のダート競走馬ではトップクラスの実力馬です。

ダートのグランプリである帝王賞と東京大賞典を筆頭に地方のGⅠや交流重賞を勝利した馬です。重賞を勝利した数はなんと19勝!この馬の強さも本物ですが、落馬によって成績低迷に陥った名ジョッキーを支えた競走馬でもあります。
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