比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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実家帰省と飲み約束

 

 

八幡side

 

 

10月が終わって今は11月の中旬。GⅠシーズン真っ只中だ。そんな俺とライス陣営は今後のレースを、ひいては次走をどうするかを決めかねていた。いや、俺としての答えは決めているのだが、果たしてそれが正しいのかどうかが分からない。ライスにもこの事は相談してはみたものの、答えはもらっていない………

 

 

八幡「どうしたもんか……」

 

沖野「どうした比企谷、悩み事か?」

 

八幡「ライスの今後をどうするかをまだ決めてないんですよね。そりゃ年内にはまだ出られそうなレースはありますけど、菊花賞の後の事もあるので控えようかなとも思ってはいるんですけど……せっかくの流れを壊したくもない気持ちもあるので。」

 

メインT「ウマ娘のメンタルもあるからな、レースに出させれば良いってわけでも無いしな。」

 

沖野「お前達の場合、この状況をどんな風に使えばいいかってのは難しいかもな。チームの場合だったら他のサポートに回れたりもするが、個人だったらそれも出来ねぇからなぁ~。何なら休ませるのもアリなんじゃねぇか?誰も知らねぇ田舎でゆっくりするとかよ。」

 

八幡「……それも良いかもしれませんね。」

 

 

休養、か……それが良いかもしれないな。これまで休みらしい休みは取ってなかった。このクラシック期間は激動だったからな。身体を休めて来春に備えるのも良い手段かもしれない。無理してまでレースに出る事は無いよな。

 

 

メインT「どうやら決まったようだな。」

 

八幡「はい、ありがとうございました。沖野さん、メインTさん。」

 

沖野「いいって事よ!」

 

メインT「また何かあったら相談にのるからな。」

 

八幡「はい。」

 

 

よしっ、そうと決まればライスに相談だ。

 

 

ーーー放課後・部室ーーー

 

 

ライス「トレーニングを1月までお休みにする?」

 

八幡「あぁ。このクラシックシーズン中、休みも無しに動きっぱなしだっただろ?無理はさせてないつもりだが、知らぬ間に身体にガタがきているかもしれないからな。それも考慮して12月の中旬から1月まで休みにしようと思ってるんだが、ライスはどう思う?出たいレースがあるなら話は別だが。」

 

ライス「ううん、出たいレースは無いよ。けどお兄様は決まった曜日にお休みをくれるし、トレーニングも楽しいから、お休みになっちゃうと何をすればいいのか分からなくなっちゃうかも……えへへ。」

 

八幡「ん~……なら実家に帰省するとかはどうだ?」

 

ライス「え、家に?」

 

八幡「あぁ、お前の親だって娘がGⅠを獲った事を喜ばしく思っている筈だ。1度顔を見せに帰るのも良いと思うぞ。」

 

ライス「………うん、1回ライスのお家に帰ろうと思う。」

 

八幡「そうか……ん、分かった。じゃあ「そ、それでね!」…うん、どした?」

 

ライス「その……お兄様もついて来てほしいなぁって思ってるんだけど……ダメ、かな?」オズオズ

 

 

まさかの実家までついて来てほしい発言……いや、いいんだけどさ?何で俺も?

 

 

八幡「因みに理由を聞いてもいいか?」

 

ライス「えっと、お兄様の担当が決まった時にお母様にその事を伝えたら言われたんだ。『そのとっても優しいトレーナーさんを1度でいいからお家に連れて来て。お礼がしたいから。』って。だからお兄様も一緒に来てほしいんだけど……」オズオズ

 

 

成る程、そういう事だったか。ライスのお母様からの要望だったか。お母様からお呼ばれを受けたからには行かないとな。お母様に……止めよう、このお母様って言うの。名前分かんないから取り敢えず………よくよく考えたら人様の母親なんだからお母様しかねぇわ。

 

 

八幡「分かった、じゃあ帰る日が決まったら俺にも伝えてくれ。それからお母様にも帰る事とか俺が行く事をよろしく伝えておいてくれ。」

 

ライス「うん!お家に帰るの久しぶりだから楽しみだなぁ~♪」

 

 

俺も手土産、考えておかないと。それなりのを用意していかないと失礼だから今の内に吟味しておくか。

 

 

ーーートレーニング後ーーー

 

 

八幡「近場で売ってるならにんじんケーキとかにんじんマカロンとかだよな。けどご両親が甘い物好きかどうか分からないから、ライスに少し聞いてみるか。流石にGⅠ勝たせてもらっている身でどら焼きとかまんじゅうは無いよな。俺はそれでも満足だけどよ。」テクテク

 

 

トマトみたいな青臭いのは勘弁だけど。

 

 

八幡「しかし実家かぁ……俺も長い間帰ってないなぁ。大学に進学して1人暮らししてから1度も帰ってなかったっけ……殆ど毎日、先生のスパルタ教室だったしな。そんな中でちゃんと科目の単位取って大学ちゃんと卒業出来た俺って何気にすげぇ?しかもあの大学からトレーナー輩出したの俺が初だしな、まぁ全部先生のおかげだけど。」テクテク

 

たづな「お疲れ様です比企谷トレーナー。今日はもう上がりですか?」

 

八幡「お疲れ様です。これから寮に帰るところです。何かありました?」

 

たづな「いえ、そういうわけではないのですが……もしよろしければ、今晩飲みにでも行きませんか?先月は、その……大変だったと思いますので、少しでもガス抜きをと思ったのですが、いかがでしょう?」

 

 

……同僚の人と飲みに行った事なんて無かったよな。でも相手は理事長秘書、大丈夫か?

 

 

八幡「……裏話とか持ちかけないでくれるのでしたら構いません。」

 

たづな「そんなお話をするつもりは全く無いのですが……分かりました。では9時にこの校門前でいいですか?」

 

八幡「分かりました。ではその時間に。」

 

たづな「はい、楽しみにしていますね!」

 

 

駿川さんと初の飲み会……酒と飯食ってなんかの話して終わりだよな?

 

 

 




お母様、そんな事をライスに言ってたんですね………

そして八幡、初の飲み会!お相手は理事長秘書のたづなさん!
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