比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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初飲み会

 

 

八幡side

 

 

「お待たせしました〜生2つになりま〜す!」

 

たづな「ありがとうございます。」

 

八幡「……どうも。」

 

「それではごゆっくり〜!」

 

たづな「こうして比企谷トレーナーと飲みに来るなんて不思議な感じがしますね。」

 

八幡「そうでしょうね……俺もこういうのは初めてなんで。」

 

たづな「あら、そうなんですか?同僚の方達とは?」

 

八幡「1度も無いです。誘われてないだけかもしれませんけどね。まぁクラシックシーズンだったんで忙しく見えてたのかもしれませんけど。」

 

たづな「卑下する事はありませんよ。比企谷トレーナーは学生とトレーナーの両方から高い評価を得ているのですから。」

 

八幡「……だと、良いんですけどね。」

 

たづな「事実ですよ?その証拠に比企谷トレーナーのチーム結成に賛成したトレーナーは多数居たくらいなんですから。中立が少数と反対が極僅かというところです。」

 

八幡「………」

 

 

反対してる奴等の見当は大体ついてる。まぁ別にそれが何かしら影響があるわけでも無いから別にどうでもいいけどな。

 

 

八幡「駿川さんには言っておきますけど、俺はチームを作る気なんてありませんよ?」

 

たづな「そ、それは何故ですか?」

 

八幡「当たり前じゃないですか。そもそもの話ですけど、俺よりも歴の長い人達が居るのに何故俺をって思ってます。チームを作るのにそれなりの実績が必要なのは理解していますが、俺はまだ2年目です。やっと右と左を理解したような身です。そんな奴にチームを持たせると言い出したら、黙ってる方がおかしいですよ。」

 

たづな「……やっぱりそこに目が行きますよね。」

 

八幡「それに問題はそこだけじゃありません。時期もタイミングも最悪だからです。」

 

たづな「……と、言いますと?」

 

八幡「今の俺はライスシャワーのトレーナーという事で、ライス程では無いにしろ世間から注目を少なからず浴びています。レースファンからしてみれば『3冠を阻止したトレーナーがチームトレーナーに抜擢されるなんてあり得ない。』なんて言われるのがオチです。それに今はライスにだけ集中したいという意味もあります。駿川さんも分かってる筈です、ブルボンに勝っただけであの言われよう………ライスは相当堪えてます。不安定なメンタルを抱えた状態の担当が居るのに、他のウマ娘を複数見れる余裕は今の俺にはありませんよ。」

 

たづな「………お気持ちはとてもよく分かります、私も実際に見ましたから。」

 

 

だから俺はチームトレーナーについては話が上がったとしても断るつもりだ。今はライスだけに集中したい、こう言ってしまっては生意気に聞こえるかもしれないが、ライス以外のウマ娘を担当したいとは思わない。

 

 

たづな「しかし比企谷トレーナーもご存知だと思います、何処のトレセン学園もトレーナー不足。せっかく入学して来たウマ娘達もトレーナーが付かなければレースにも出られないのです。なので腕の立つトレーナーには是が非でもチームを作ってもらいたいのです。」

 

八幡「………それって他のトレーナーの力不足だと言ってるようなものですが?」

 

たづな「比企谷トレーナーに比べたら、そうだと私は断言します。確かに中央トレセンのトレーナーの皆さんは優秀な方が多いです。しかしそれでも、そのトレーナー達が束になっても比企谷トレーナーには敵わないと私は思っています。」

 

 

凄いな、酒の席とはいえここまで言うか………ていうかこの人何杯目だよ!?あれ?店員さんこれでジョッキ何個目でした?

 

 

たづな「なので比企谷トレーナーも腹を括っては貰えないでしょうか?」

 

八幡「でしたら俺よりも意欲のある人にやらせてくださいよ。そこまでして俺にやらせたい理由はトレーナー不足が理由ではないですよね?もっと根深い理由があるのでは?」

 

たづな「そんな事はありません。比企谷トレーナーならきっと成功すると思いますし、何よりウマ娘達を笑顔にさせてくれると思いますから。」

 

八幡「勝手に期待されても困ります。」

 

 

なんかもう………早く終わってほしい。まさかのチームトレーナーの催促かよ。

 

 

たづな「……そういえばライスシャワーさんの調子はいかがでしょうか?」

 

八幡「ちょっとは落ち着いてきましたよ。ですが本番はここからですね。一応俺が目指してるのは天皇賞なので……またライスには辛い思いをさせてしまうかもしれません。」

 

たづな「天皇賞・春の3連覇阻止、ですか?」

 

八幡「はい。まぁそこは本人と相談しますよ。無理強いしてまで走ってほしいとは考えてませんし。」

 

たづな「……ままならないものですね。」

 

八幡「えぇ、本当に。言いたくはありませんが、神様って奴はライスに厳し過ぎますよ。」

 

 

けどその前にライスの親にご挨拶しなきゃだからなぁ………天皇賞よりも今は目の前の問題から潰して行かないとヤバいよなぁ。つぅかそれよりも………

 

 

八幡「ペース早過ぎませんか?めっちゃ飲むじゃないですか………逃げだったら潰れてますよ?」

 

たづな「こういう時でないと飲めませんから。比企谷トレーナーもちゃんと飲んでますか?」

 

八幡「飲んでますよ……一応。」

 

 

その後も俺と駿川さんは色々な話をした。真剣な話だったり……まぁ殆どがそれだったんだが、酒を飲みながら語り合った。けど1つ思った。

 

駿川さんはとんでもない蟒蛇(うわばみ)だ………あの人のペースに付き合ったらダメだ。俺は途中でセーブしたから、次の日とかは問題無かったけどな。あの量飲んで次の日もピンピンしてる駿川さん、ある意味人を辞めてると思う。

 

 

 




会話はヘビーな感じでしたね……八幡、チームを作る気は無さそう。
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