比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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流石は親子?

 

 

八幡side

 

 

皆さん、電車の中からこんにちは、比企谷八幡です。久々に電車の中で揺られてるわけだが、現在進行形でライスの実家へと向かっているところなのだ。ライスの休養も兼ねての帰省を勧めたのだが、まさかのライスのお母様から『会わせてほしい。』という情報をライス本人から突然のカミングアウトによって、俺も行く事になったのだ。しかしお母様のお願いが1年半もの間知らないままでいた俺も俺だが、よくライスも話さなかったなって思う。

 

 

八幡「なぁライス。1つ聞きたいんだが、お前の両親ってどんな人なんだ?」

 

ライス「お母様もお父様もとっても優しいんだよ。ライスが寝付けない時は絵本を読み聞かせてくれたり、良い事があったらいっぱい褒めてくれたりするんだ。」

 

八幡「そうかぁ……ライスの優しいところはご両親の賜物ってわけか。」

 

ライス「えへへ……うん、そうだと思う。お父様はね、学校で先生をしてるんだ。陸上部の顧問もしているんだけどね、長距離走を教えるのがとっても上手なんだよ!」

 

八幡「ふむ……熱血なのか?」

 

ライス「うぅ〜ん……そこまでは分からないかな。でも全国大会では教え子が必ず入賞するくらいなんだよ!」

 

 

それは素直に凄いな……陸上の事は詳しくないが、全国大会で必ず入賞は才能だけで獲れるものでは無い。それこそ日々の努力や優勝したいという強い気持ちが無ければ貰う事なんてまず無理だ。余程ライスの父親の教えが上手いんだろう。

 

 

八幡「それは凄いな……そんな人が教えてるんなら、色んな所から長距離走の強い選手とかが集まってくるんじゃないか?」

 

ライス「お父様もそう言ってた。『今年は良い選手がまた来てくれた。』とか『育て甲斐のある子が入部してくれた。』ってライスに写真付きで報告してくれるんだ。優勝した時なんて選手と一緒に写真を撮ってわざわざ送って来てくれたりするんだよ。」

 

 

お父様……娘さんの事すげぇ大事なんだろうなぁ。めっちゃこまめに連絡するやん。

 

 

ライス「お母様はライスと同じでウマ娘なんだ。ライスと同じでトレセン学園で過ごしていたんだよ。大きいレースには勝てなかったって言ってたけど、オークスに出走した事があるんだよ!」

 

八幡「それだけでも凄い事だな。その世代の18人の内の1人に選ばれたんだからな、GⅠに届かないウマ娘だってこの世には数え切れないくらい居るんだ、その舞台に立てただけでも誇って良い事だと思うぞ。」

 

ライス「〜っ!そうだよね!ライスのお母様はとっても凄いよね!!」

 

八幡「あぁ、勿論。」

 

ライス「お兄様にそう言ってもらえると、ライスすっごく嬉しいなぁ〜♪ありがとう!」ニッコリ‼︎

 

 

お父様、お母様、こちらこそありがとうございます。こんなに良い子に育ててくれて大変嬉しいです。

 

 

ーーーライスの実家ーーー

 

 

着いた、此処がライスの実家か………

 

 

ライス「えへへ、ライスもちょっと緊張してるかも……久しぶりの実家だから。」

 

八幡「まぁ、そうだよな。」

 

ライス「じ、じゃあ開けるね……」

 

 

ガチャッ

 

 

ライス「た、ただいまぁ〜……」

 

八幡「お、おじゃまします?」

 

 

バタバタ ガチャッ!

 

 

「ラ、ライスちゃん!!?も、もう着いたの!?」

 

ライス「ひゃわあ!?お、お母様!!?う、うん…着いたよ。ほら、お兄……トレーナーさんも一緒に。」

 

八幡「初めまして、娘さんの担当をさせていただいております比企谷と申します。遅くなりましたが、ご挨拶に伺いました。それとこちら粗品ですが、よろしければどうぞ。」

 

お母様「あっ!ど、どうもご丁寧にありがとうございます!こんな良い品をありがひゃわっ!!?」ズルッ

 

八幡「うおっ!!?」ドサッ!!

 

 

俺の持ってきた土産を受け取ろうとしたお母様は段差を降りた所で体勢を崩してしまい、俺に突進して来てしまった。そして運の悪い事に玄関の扉が開いたままだったので、そのまま冷たい床に背中を打ってしまった……お母様を乗せて。

 

 

お母様「あああぁぁぁ!!?ご、ごごごごごめんなさい!!あぁっ!?せっかくのお品がっ!!!い、いえそれよりも大丈夫ですかトレーナーさんっ!!?」アタフタッ!!

 

八幡「い、いえ……お気になさらずに。」プルプル

 

お母様「あわわわ、私って本当に昔からこうで……うぅ、本当にダメですね、私は。お客さんの前で、しかもご迷惑までかけてしまうなんて………」ミミタレ

 

ライス「ち、違うよお母様!ライスが前もってお母様に連絡しておけば緊張しなくて済んだんだから、ライスが悪いのっ!ごめんなさいっ!ペコペコッ!

 

お母様「ライスちゃんのせいじゃないの!堂々としていない私が悪いのっ!現にトレーナーさんにこんな粗相をしてしまって、本当にごめんね?」ペコペコッ!

 

ライス「それならライスも扉を閉めておけばこんな事にならなかったんだから、ライスが1番悪いよ!お母様、お兄様もごめんなさいっ!」ペコペコッ!

 

お母様「ライスちゃんが謝る事なんて1つも無いの!元を辿ればこんな所でドジをしちゃった私が悪いんだから!ライスちゃんもトレーナーさんも本当にごめんなさいっ!」ペコペコッ!

 

 

………なんか、アレだ。本当に親子って感じがする。自分が悪いんだってお互いがお互いにずっと謝ってる……俺にも謝ってくれてはいるんだが、何でだろう?誠意が伝わり過ぎて逆に俺まで悪い事をした気持ちになってしまう。

 

 

八幡「えっと……緊張させてしまったみたいで、申しわけ無いです。なんか、すみません。」ペコリッ

 

ライス「お、お兄様は謝らないでよ!!悪いのはライスなんだからっ!!」

 

お母様「ち、違うよライスちゃん!!悪いのは私だから!!2人は何にも悪くないんだから!!」

 

 

………コレ、無限ループか?

 

 

 




とりあえずお母様はこんな感じにしてみました。親子って感じがしません?
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