比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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エアグルーヴのトレーナー観察 ②

 

 

エアグルーヴside

 

 

ーーートレセン学園・食堂ーーー

 

 

エアグルーヴ「………」

 

 

ダンスレッスンを終えた後にも何か予定があるようだったが………昼食にしたようだ。古来より伝わる諺で、【腹が減っては戦はできぬ】という言葉がある。先ずは空腹を満たしてから行動を起こす、常識だな。

 

 

黒沼「言うのが遅れたが、トレーナーとしての第1歩を踏み出せたようだな。デビュー戦の勝利を祝わせてくれ。」

 

八幡「ありがとうございます。けど、エアグルーヴなら勝てるって思ってましたので。」

 

黒沼「次走はサウジアラビアRCだったな、お前はどう思う?今のエアグルーヴで勝てるか?」

 

八幡「五分ですね。いや、4割というところでしょう。きっと最後の直線で使える脚が無くなります。可能性が無いとは言いませんが、今は負ける可能性が高いです。」

 

黒沼「……そうか。「ですが……」ん?」

 

八幡「それは今の話です。今後トレーニングを重ねてアイツ自身の能力が伸びれば、勝つのは難しくありません。その為にも、今はメニューを厳しめにしています。そうしないと、今後のクラシックでは生き残れない。」

 

黒沼「ほう、今からクラシック路線の事を見据えているのか。だが、それはある意味正解だ。目標がなければ何に向かって育てればいいか分からないからな。」

 

八幡「はい。」

 

 

……アイツはそこまで考えていたのか。

 

 

黒沼「それでサウジアラビアの次はどうする?次走が重賞レースだ、オープンレースではエアグルーヴは納得しないと思うぞ?」

 

八幡「まぁ、GⅢよりかは上の舞台とだけ言っておきます。同業者とはいえライバルですからね、おいそれとは言いませんよ。」

 

黒沼「ふっ、そうか。」

 

八幡「俺の事も教えたんですから、黒沼さんの事も教えてくださいよ?」

 

黒沼「全部喋るとは限らないが、いいだろう。」

 

 

その後、アイツと黒沼トレーナーは次走についてやトレーニングの方法等を話して、食事を終えて後に別れた。さて、この後はどうするのだ?

 

 

ーーー保健室ーーー

 

 

保健室、だと?何故こんなところに?アイツは何処か怪我をしていただろうか?まさか備品を………いや、奴はそんな事をするような奴ではない。

 

 

コンコンッ

 

 

???『どうぞ。』

 

八幡「失礼する………やっぱりお前か、俺を呼ぶんじゃなくて家族を呼べばいいだろうが。俺はお前のトレーナーじゃないんだぞ?」

 

???「良いではありませんか、先日はマックとドーベルとお茶会をしたみたいですし、私にもチャンスがあっても良いとは思いませんか?」

 

 

誰だ?アイツは今誰と話しているのだ?今の会話からして、ドーベルとメジロマックイーンと関係しているようだが………

 

 

八幡「はぁ………んで、今日もやっぱ調子が悪くなったのか、アルダン?」

 

アルダン「そう、ですね。自主練をしていたら、少しだけ体調が悪くなってしまいまして………一緒に居たチヨノオーさんが此処まで運んで来てくれたんです。」

 

八幡「成る程………で、そのチヨノオーは?」

 

アルダン「練習に戻らせました。」

 

八幡「その代わりが俺かよ………なんだって俺なんだ?」

 

アルダン「トレーナーさんなら………トレーナーさんになら、私の弱いところを見せても平気だと思いましたので。それに………」

 

八幡「?おい、急に動く………は?」

 

 

あろう事か、メジロアルダンは身体を起こす仕草を取った。それを支える為にトレーナーが向かったが、トレーナーにそのまま寄りかかった。

 

 

アルダン「………こうして甘えられるのも、トレーナーさんだけです。よく分かりませんが、私は貴方が兄のように思えてならないのです。」

 

八幡「お前なぁ………」

 

アルダン「良いではありませんか。あの2人だけでなく、私にも構ってください。」

 

八幡「いや、あの日は偶々あの2人が部室に来ただけなんだが………」

 

アルダン「では妹からのご命令です。」

 

八幡「………1つ言っておく、俺の妹はこの世界で1人だけだ。お前は違うぞ。」

 

アルダン「それは残念です。貴方のような兄が欲しかったのですが………」

 

八幡「苦労するだけだからやめておけ。」

 

 

………一体、何を見せられているのだ私は?

 

それから数十分くらい時間が流れ、メジロアルダンも満足して体調も戻ったようだ。これがダンスレッスン後の予定なのか?

 

 

八幡「まさかこんな呼出を食らうなんてな………まっ、終わったからいいか。さて、今度こそ行くか。駿川さんに遅れたの謝んねぇとな。」

 

 

ーーー理事長室ーーー

 

 

八幡「失礼します。」

 

たづな「あっ、比企谷トレーナー!お待ちしてました!」

 

八幡「遅れてすみません、昼食食べたらすぐ行くつもりだったんですけど、少し呼び出しをされて。」

 

たづな「構いませんよ、お呼びしたのはこちらなのですから。あっ、比企谷トレーナーはこちらで作業をお願いします。」

 

八幡「分かりました。」

 

 

ほう、駿川氏の作業の手伝いか……成る程、これが奴の今日の予定か。しかし、秋川理事長は不在か?

 

 

たづな「トレーナーさん、担当ウマ娘とは上手くいっていますか?」

 

八幡「返答に困る質問ですね、それ。俺には分かりませんよ、エアグルーヴに聞いてみないと。個人の主張だけでは分かりませんから。」

 

たづな「そうですね。難しい質問をしてしまいました、すみません。では簡単な質問をしましょう!」

 

八幡「何ですか?」

 

たづな「比企谷トレーナーを育てた先生のお名前は何といいますか?」

 

八幡「……そんなに気になるんですか?」

 

たづな「やっぱり興味がありますので。」

 

八幡「でも言いません。俺も先生の願いを無碍にはしたく無いので。」

 

たづな「私と2人しか居ないのに、ですか?」

 

八幡「よく諺であるじゃないですか、【壁に耳あり障子に目あり】って。何処で誰が聞いているか分かりませんからね。」

 

 

なっ!?き、気付かれていたのか!?早々に立ち去らねばっ!!

 

 

こうして私のふとした事で始まったトレーナーの観察は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たづな「誰か居ると思っていたのですか?」

 

八幡「え、誰か居たんですか?」

 

たづな「私に聞かれましても………」

 

 

 




メジロ家の御令嬢の1人、メジロアルダンさんです。ウマ娘のキャラデザ、すっごく良い………

この馬は目立った戦績は高松宮杯というGⅡのみです。このレースは現在のGⅠ高松宮記念がGⅠ昇格される前のレースです。距離も2,000mと中距離のレースでした。この馬は双子だったのですが、もう片方は死産でした。競馬の世界では双子は大成しないといわれていた為、もしも双子で誕生していたら、メジロアルダンは活躍していなかったとされています。

そしてアルダンのお姉さんは初代牝馬三冠馬のメジロラモーヌです!!
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