比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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不幸とシービーの愚痴

 

 

八幡side

 

 

お母様「ごめんなさい、トレーナーさん。まさかお財布を家に忘れちゃうなんて………トレーナーさんが居てくれて本当に助かりました、こちらお代です。」

 

八幡「は、はい………それにしても、これが日常なんですか?だとすれば……気の抜ける時があまり無いでしょう?」

 

お母様「い、いえ……今日が多いだけでいつもはこんな頻度で起こる事は無いんですけど。」

 

 

最初、ライスと会った時の事を思い出す……あの時のライスもお母様と同じような感じだった。靴の履き心地が悪かったから足を振ってたら靴が脱げて俺の額に蹄鉄が装蹄された部分が当たったり、普通のトレーニングなのに登山に行く荷物を数十倍以上にしたリュックを背負って来たり、ランチをしに行ったら何処も満席で結局空きが見つからず学園で手料理を振る舞う事になったりと、中々に独特な日々だったよなぁ〜。

 

もっと細かいのを上げるとキリが無いが、お母様の素質を見事に受け継いでいると言っていいだろう。

 

 

八幡「まぁいつもが今日よりも少ないのなら良かったです。日常が今日みたいな感じだったら、リラックスできないでしょうから。」

 

お母様「そうですね……私も気を付けているつもりなんですけど、どうしても起きちゃうんですよね。」

 

ライス「そうなんだよね、ライスも尻尾が当たらないようにとか気を付けてるもん。」

 

お母様「あっ、そうそう!当たっちゃったら他の人にご迷惑がかかっちゃうから人一倍気を付けてるんだよね!お母さんもライスちゃんと同じくらいの時にはもう気を付けてたなぁ〜。」

 

ライス「ライスもお友達と一緒に居る時に起きる事が多いんだ。晴れてたのに雨が降ったり、お友達のお弁当を美味しそうだと思ってたら鳥さんに取られちゃったり、一緒に料理した時にお砂糖とお塩を間違えちゃったり、いっぱい不幸な事が起きちゃうんだ………」

 

 

多分だが、ロブロイは巻き込まれてるだろうな。でも今のって絶対間が悪いだけなんだよなぁ………

 

 

八幡「えっと、今の話を聞いた後で言うのも少し申しわけ無いんですけど………調理変わります?」

 

お母様「だ、大丈夫ですよ!流石にお料理を変わるわけにはいきません!それにこれ以上トレーナーさんにご迷惑をおかけするわけにはいきません!」

 

ライス「そ、そうだよお兄様!お兄様はお客様なんだからゆっくりしてて!」

 

 

そうは言われても、心配なんだよなぁ………

 

結局、お母様とライスは譲らなかった。今は2人で料理中だ。俺は1人居間でゆっくりしている。学園からも同僚からも特に連絡が無かったから大丈夫だろう。しかしそうなるといよいよ気になる、ライスの父親っていうのが。どんな人なんだ?今のところライスの人柄も性格も母親のまんまだ。違うのは髪色くらいで他にはあまり無い。

 

 

八幡「どんな人なんだろう?」

 

 

やっぱ、夜になるまで待つしかねぇよな………

 

 

八幡sideout

 

シービーside

 

 

ーーー生徒会室ーーー

 

 

ルドルフ「………」カキカキ

 

エアグルーヴ「………」ペラペラ

 

ブライアン「………」ノビィ∼

 

シービー「………」アシ パタパタ

 

ルドルフ「………シービー、君はどうして生徒会に居るんだい?何か用でもあるんじゃないのかい?」

 

シービー「……ふぅ〜。ルドルフ、あたしが思ってる事を正直に言っていい?」

 

ルドルフ「何かな?」

 

シービー「八幡に会いた〜〜〜〜〜いっ!!!!!

 

エアグルーヴ「っ!?」ビクッ!!

 

ブライアン「……うるさい。」

 

ルドルフ「………シービー、私の記憶が正しければ兄さんは今日この学園を発ったばかりの筈だが?」

 

エアグルーヴ「会長、それで間違いありません。」

 

シービー「………いつまで?」

 

エアグルーヴ「はい?」

 

シービー「いつまで居ないのっ!?」クワッ!

 

エアグルーヴ「流石にそこまでは………駿川氏に聞いてみては?」

 

シービー「うぅ〜八幡に会いたい……お兄ちゃんに甘えたい、抱き着きたい、八幡お兄ちゃんに頭グリグリしたい………」

 

ブライアン「……そこまでするか?アホらしい。」

 

シービー「じゃああたしが八幡から絶品お肉料理貰ってもブライアンには一口もあげないからねっ!!」

 

ブライアン「……ソレとコレとは話が違うだろ。」

 

ルドルフ「……それで、結局どうして此処に居るんだい?用が無いのであれば我々としては退室してもらいたいのだが?」

 

シービー「わ~ルドルフ冷たいっ!!それにちゃんと理由はあるよっ!ルドルフなら分かるでしょ!?どうなの、八幡のチームの事とか何かあった?」

 

ルドルフ「残念ながら何も無いよ。」

 

シービー「ちぇ〜おっそいなぁ〜行動が。」

 

ルドルフ「こらこら、そんな事を言ってはいけないよ。私も君も望んでいる事とはいえ、学園側とてすぐに決められる事ではないんだよ。もう少し待たないとね。」

 

シービー「ぶぅ〜………」ツップシ

 

 

はあああぁぁぁ………八幡、早く帰って来ないかなぁ。明日、帰って来ないかなぁ………

 

 

シービー「ねぇルドルフ、八幡の電話番号とか知らない?」

 

ルドルフ「残念ながら私も知らない。それに知っていたとしても教えられないよ、電話番号とて個人情報だ。」

 

シービー「八幡は私達のお兄ちゃんなんだから電話番号くらい大丈夫でしょ!?」

 

ルドルフ「そんなわけ無いだろう………」

 

エアグルーヴ「奴の苦労が目に浮かぶようだ。まさかこんな感情が生まれるとはな……」

 

ブライアン「うるさい奴が居ると大変だろうな。」

 

シービー「何さ皆してっ!!あたし八幡に迷惑かけてないもんっ!!トレーニングに参加してるだけだもん!!」

 

 

3人(それは既に迷惑かけてるのでは?[だろ。])

 

 

 




シービー………八幡が居ない事とチームの結果が来てない事にご不満なご様子。
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