比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

432 / 1583
賛同と反発

 

 

チーフside

 

 

チーフ「………」ジィ∼

 

ドーベル「チーフトレーナー、何を見てるんですか?」

 

チーフ「あらベルちゃん、ごめんなさいね。心配かけちゃったかしら?」

 

ドーベル「いえ、全然。珍しく真剣に書類を見ていたから、何だろうって思って……」

 

チーフ「ベルちゃんには関係の無い事だけど、比企谷トレーナーって知ってる?」

 

ドーベル「はい、確かライスシャワーのトレーナーでしたよね?」

 

チーフ「そうよ。内緒にしておいてほしいんだけどね、前々から比企谷トレーナーの担当を増やす話が私達トレーナーと理事長の間だけで出ていたのよ。」

 

ドーベル「えっ!!?あ………それって凄い事ですよね?」

 

チーフ「そうね、私もトレーナーを続けて長いけれど、3年も経たない内にこの話が上がるのはまず無いわ。それだけ比企谷トレーナーが優秀だという裏付けでもあるわね。」

 

 

異例中の異例、と表現しても違和感は無いわね。それに彼には間違い無く才能だってある。今はライスシャワーさんだけを見てるけど、それはまだ今だからの話。来年にはきっと変わるかもしれないわね。

 

 

チーフ「それでね、その時私は賛成でも反対でもなく中立の立場にいたわ。これから秋のGⅠシーズン、そんな大変な時期にチームを作る必要は無いと思っていたのよ。それに幾ら私達がなった方が良いと言っても、最後に決めるのは彼だもの。私は実績が認められたから今があるけれど、彼はその段階を大きく超えていこうとしている。それを比企谷トレーナーが良しとするか、気になっていたのよ。」

 

ドーベル「その……チーフトレーナーだったらどうしますか?」

 

チーフ「ある程度経験があって上手く行く自信があったら受けるでしょうけど、比企谷トレーナーのようにまだ新人だったら絶対に受けないわね。経験が少な過ぎるし、実践と研修は別物だもの。研修で合格を貰えたとしても、それは研修の中での話。実践でどうなるかはそのトレーナーの腕次第、実力社会だもの……貴女達ウマ娘と同じで。」

 

ドーベル「じゃあ、あのトレーナーはどうするんでしょうか?」

 

チーフ「さぁ、それは私にも分からないわ。けれどね、彼なら問題無く複数どころかチームさえも引っ張っていけると思うのよね。見かける時が多々あるのよ、比企谷トレーナーと担当のライスシャワーさんに加えてシンボリルドルフさんとミスターシービーさんが合同でトレーニングをしているところをね。でもこの間はナリタブライアンさんだったかしらね。」

 

 

ドーベル(す、凄い……学園の中でも屈指の実力者なのに、その3人の動きも見てるんだ。じゃあホントに才能あるんだ………)

 

 

チーフ「だからもしも、またトレーナーが集まって話し合う機会があれば、今度は私も賛成にしようと思っているのよね。ふふふ、ウマ娘ばかり見ていたらダメね……もっと視野を広くしないといけないのは分かっているけど、私ももうお婆ちゃんだからねぇ……もし私が引退したら、ベルちゃんを預けちゃうかもしれないわね。」ナデナデ

 

ドーベル「そんなっ!?私はチーフトレーナーが良いです!!」

 

チーフ「あらそう?ふふふ、ありがとうね。」

 

 

チーフsideout

 

先輩2side

 

 

………何だと?比企谷がチームトレーナーに?そんなバカな!?奴は俺よりも後輩で、しかも新人の域を超えてない2年目のトレーナーだぞっ!?そんな奴がチームを率いる?そんな事、認めてたまるかっ!!あんな奴よりも相応しい奴が居る筈だ!俺でなくとも複数担当を持ってるトレーナーはこの学園にだって居る!!

 

なのに何で………何で比企谷(アイツ)なんだよっ!!

 

 

※皆さんなら既にお分かりだと思いますが、この人はとてつもなく盛大な勘違いをしています。

 

 

それにアイツはただウマ娘連中からチヤホヤされてるだけの奴だろっ、なんでそんな奴が選ばれるんだ!!

 

 

沖野「おいおいどうしたんだよ、そんな怖い顔してよ?そんな顔してたらウマ娘なんて寄って来ねぇぞ?」アキレ…

 

先輩2「っ!!お、沖野さん。」

 

沖野「何かあったのか?話くらいは聞けるぜ。」

 

先輩2「…別に何でもないですよ。」

 

沖野「何でもないようには見えないけど、お前がそう言うなら俺は退散するぜ。まぁその前に一言くらいは言わせろ。学園をそんな顔でウロウロするなよ?機嫌が悪いのは一目見た時から分かったが、悟られないようにしとけよ。」

 

先輩2「……余計なお世話っすよ。」

 

沖野「確かに言ったからな、じゃ。(スカウトが上手く行かなかったからか、比企谷かのどっちかだな。)」スタスタ

 

 

クソッ、気分悪りぃ……今日はスカウト止めるか。

 

 

ーーートレーナー寮・自室ーーー

 

 

ドサッ

 

 

先輩2「………」

 

 

認めてたまるか……あんな奴がチームトレーナーなんて。黒沼とブルボンから3冠を阻んだ奴だ、きっとミスターシービーやシンボリルドルフだってトレーニングを強引にやらされてるに違いない。そうでもなきゃ新人なんか相手に毎回トレーニングに顔を出すわけが無い!

 

 

先輩2「チッ………」イライラ…

 

 

アイツは今、この学園に居ねぇってのに……顔も合わせる事ねぇってのに腹立つ!!アイツの顔がチラついて落ち着く事も出来やしねぇ!!

 

 

 




チーフトレーナー、賛成側に?

先輩2はなんと言うか……救えない人、ですね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。