比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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日課とお風呂

 

 

八幡side

 

 

八幡「んうぅ〜……はぁ〜……」

 

 

昨日の夜中、俺は改めてライスのご両親からライスをよろしくと念を押された。まぁ俺自身、ライスの担当を降りるつもりも無いし、したいとも思わない。まぁライスがどう思っているかは分からないが、流石にそう思ってない事は願っている。さて、今俺は起床したばかりなのだが時刻は6時、冬の6時だから外はまだ少し暗いままだ。だが俺は日課を崩すつもりは無い。

 

その日課とは走る事だ。まぁランニングとも言う。俺はトレーナーになってからは毎朝欠かす事なく走っている。大体2〜3,000mくらいは走ってるが、目を覚ます程度の感覚でやってるからそんなに疲れはしない……汗はかくけどな。

 

けど今は他所様の家に訪問中だ。それに起きていない可能性だってある。即ち外出する為には静かにそっと出る必要があるというわけだ。それにこの辺りには朝風呂にも対応している銭湯があるらしいから、帰りはそこに寄って汗を流す予定だ。でも不思議だよな、俺ってランニングは欠かさずやってるんだが、朝練してるウマ娘にはすれ違った事無いんだよなぁ………俺の担当のライスにさえも。

 

 

※答えは単純、時間が早過ぎるからです!

 

 

八幡「まぁそれはさておいて、準備も出来てるからそろそろ行くか。」

 

 

カチャ………

 

 

……うん、まだ暗いな。誰も起きてない。これなら「あら、トレーナーさん?」……え?

 

 

お母様「おはようございますトレーナーさん、随分とお早いのですね?あまり眠れませんでしたか?」

 

八幡「あ……いえ、そんな事はありません。自分の日課の朝のランニングに行こうと思っていまして。早朝なので皆さんを起こしては悪いと思いましたので、音を立てずに行こうと思っていたのですが……」

 

お母様「そうだったんですね……実は私も早起きが得意なので、朝は目が覚めちゃうんです。朝ご飯の準備とか色々としていると時間が経つのが早いですから。」

 

八幡「ははは……そうですね。」

 

お母様「じゃあトレーナーさん、気を付けて行ってきてくださいね。お風呂を沸かしておきますからね。」

 

八幡「いえ、お気になさらず。昨日の内に朝風呂にも対応している銭湯を見つけましたので、そちらを利用しようと思っていますから。」

 

お母様「でもそれだとお金がかかりますよね?でしたら家のお風呂を使ってください。ライスちゃんのトレーナーなのですからこのくらいはさせてください。」

 

八幡「………では、よろしくお願いします。」

 

お母様「はい、分かりました♪」

 

 

お母様……ホントにライスに似て優しいよな。いや違うわ、逆だわ。ライスが母親に似たんだ。

 

 

八幡「では、行ってきます。」

 

お母様「はい、いってらっしゃ〜い♪」

 

 

八幡sideout

 

お母様side

 

 

ふふふっ、朝からトレーナーさんに会えちゃうなんて良い事あるかな?けどもしかしたらライスちゃんが拗ねちゃうかもしれないかも……1番に挨拶したかった、とか言って。

 

それよりも朝ご飯の支度しなきゃ……それに今はライスちゃんとトレーナーさんが居るからいつもより多く作らないとすぐに無くなっちゃう!あっ、お風呂の用意も忘れないようにしなきゃ……あわわわ、引き受けた事とはいえ大変な朝になっちゃった!?

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

お父様「おはよう〜、ラック。」

 

お母様「あっ、おはようお父様。」

 

お父様「随分と忙しない様子だね?やっぱりトレーナーさんとライスが来たからかい?」

 

お母様「そうね、そうかも。それと今トレーナーさんがランニングしに行ってるからお風呂を沸かしてるの。お父様、悪いんだけど見て来てもらえる?」

 

お父様「トレーナーさんはとても健康的な生活を送っているんだね。うん、分かったよ。顔を洗いに行くついでに見てくるよ。」

 

 

ふふっ、こういう時助かるなぁ〜♪さっ、私は皆の朝ご飯の支度〜♪

 

 

ライス「お母様、おはよう〜。」

 

お母様「あらライスちゃん、おはよう。今お父様がお顔を洗いに行ってるからもうちょっと待ってね?」

 

ライス「うん……お兄様は?まだ起きてない?」

 

お母様「トレーナーさんは今、ランニングをしに行ってるわ。トレーナーさんが毎日どのくらい走るのかなんて知らないから、いつ帰ってくるのかしらね?」

 

ライス「うぅ〜ん……ライスもちょっと分からないなぁ。ライスはいつも30分くらいで終わるけど。」

 

お父様「ラ、ラック……」

 

お母様「あっ、お父様。どうだった?良い感じの量だったかな?」

 

お父様「うん、量はとってもちょうど良かったよ………量はね。でもね、全部冷水だったんだ………」

 

お母様「……………え?」

 

お父様「だから全部お水だったんだよ!ラック、君はボイラーを付けずに蛇口を回しただけだからお湯が出てくる筈がないんだよ!」

 

 

あ、あああわわわわわわわぁぁぁ!!?

 

 

お母様「え!?わ、私ボイラーを付けてない事にも気付かないでただただお水を溜めてたって事!?」

 

お父様「そうだよ!これじゃトレーナーさんに冷水浴をさせちゃう事になるよ!!今はボイラーを付けてお湯だけを捻ってるから多分間に合う………とは思うけど!」

 

お母様「あ、ありがとうねお父様っ!!」

 

ライス「で、でもお兄様はお風呂が沸く前に帰って来ちゃうかもしれないよ?」

 

お母様「そ、その時は謝るから大丈夫!!その時はもしかしたらライスちゃんに朝ご飯の用意をお手伝いしてもらうかもしれないけど、いい?」

 

ライス「う、うん……大丈夫、だよ。」

 

 

※その後、八幡が帰って来る前にお風呂を沸かせる事に成功しましたが、お母様はお湯ではなく水を溜めていた事を八幡にずっと謝っていました。

 

 

 





お母様「ご、ごめんなさい!本当にごめんなさいトレーナーさん!私って本当にこういうところがダメダメで………っ!」

八幡「あ、あの……今は普通にお風呂になっているので、そんなに気を落とさないでください。大丈夫ですから。」

お父様「そうだよ、今は無事にお風呂になってるんだから。しかし、あの場で君が僕にお風呂を見に行く事を頼まなかったら………恐ろしい事になってたね。」

ライス「う、うん。冬の時期に汗をかいた後の冷水浴………ライスだったらカチンコチンになっちゃうかも………」

八幡「いやいや、そしたらシャワーを使うとかあると思うんだが………」

お母様「と、とにかく本当にごめんなさいっ!!」

八幡「は、はい………」

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