比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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取り合い?

 

 

ルドルフside

 

 

ルドルフ「………」カキカキ

 

 

……ふぅ、兄さんがライスシャワーと共に学園を離れてから数日、少しずつではあるがシービーの言う事が理解出来るようになってきた。虚無感……とでも言うのだろうか、兄さんに会えていないからだとは思うのだが、日常を送る上で何となく寂しさを感じるようになってしまっている。トレーニングも共に行っていたからこそ、自己流のトレーニングでは少し物足りなさを感じる……兄さん、聞くのは野暮かもしれないが聞かせてほしい……一体いつになったら学園に帰ってくるんだい?

 

 

ルドルフ「ふぅ……少し風に当たろうか。」

 

 

ーーー外ーーー

 

 

ルドルフ「少し肌寒いが、頭を冷やすのにはちょうど良い気温だな。」

 

 

こうして居ると、兄さんのトレーニングを思い出す。理事長が深慮してくださっている担当増員の件はどうなっているだろうか?前向きに転がっていれば良いのだが……まぁそう簡単に行く事でも無いだろう。

 

 

テイオー「あれぇ?カイチョー!ねぇねぇ!こんな所で何してるの〜!?」

 

ルドルフ「テイオーか……いや、何でもないよ。ただ兄さんの事を思い出していただけさ。早く帰ってきてほしいものだよ。」

 

テイオー「えぇ〜!?カイチョーまでそんな事言うの〜!?ボクのクラスメイトも皆同じ事言うんだよ!?もうワケ分かんないよ〜!」

 

ルドルフ「テイオーは沖野トレーナーの担当だから、兄さんと関わる事はあまり無いだろう。だから我々未担当のウマ娘にとって兄さんはかけがえのない存在だからね、こう思うのも仕方のない事さ。」

 

テイオー「むぅ〜……じゃあボクも未担当だったらカイチョーの気持ちが分かってたの?」

 

ルドルフ「だと思うぞ。少なくともテイオーが無視出来るような人材では無いと思うぞ。」

 

テイオー「じゃあ比企谷トレーナーが来るまで担当決めなければ良かったかなぁ〜……」

 

ルドルフ「それは違うぞテイオー。決めるのは己次第だ、テイオーがチーム・スピカに入ったのが間違いだと思ったのだとしたら、それは自身への否定となる。それは嫌だろう?」

 

テイオー「モ、モチロン!!」

 

ルドルフ「ならば自分の決めた事に否定的になってはならない。沖野トレーナーの元で強くなれば良い。」

 

テイオー「うん♪分かったよカイチョー!」

 

 

やれやれ、テイオーは聞き分けが良過ぎないか?

 

 

シリウス「ハッ、皇帝サマは今日もアイツ贔屓かよ。好きな奴が居ると尻尾振るってのは本当の事か。」

 

ルドルフ「シリウス……」

 

シリウス「皇帝サマは良い気なもんだな。だがまぁ、あのトレーナーの担当になりてぇって気持ちは分かる。私もアイツの担当になれば、下の連中におこぼれを分けてやる事も出来るからな。」

 

ルドルフ「ほう?君にしては随分と優しいじゃないか、何か心境の変化でもあったのか?」

 

シリウス「勘違いすんじゃねぇ。面倒見る気もねぇ奴にいつまでも世話させるつもりはねぇってだけだ。」

 

ルドルフ「……それは現職のトレーナー達や教官達に言っているのか?」

 

シリウス「他に誰が居んだよ?皇帝サマよ、今私ンところに居るアイツ等の事を知らねぇなんて言わせねぇぞ?奴等だって好きでああなったわけじゃねぇ……」

 

 

テイオー(ど、どうしよう……ここに居るけど会話の流れについていけないよぉ〜!)

 

 

ルドルフ「だから兄さんのトレーナーになると?それでは君が自ら囮になる、という風にも聞こえるが?」

 

シリウス「それで何が悪い?私にとっても有能なトレーナーが担当になるんだから好都合だ。それにあのトレーナーだって未担当の連中に教えてたりすんだろ?加えてお前の右腕も同じ事をやってんだ、なら私がやっても文句はねぇ筈だぜ?」

 

 

それを言われると返す言葉が見つからない………

 

 

???「……何の話をしている?」

 

テイオー「ピャッ!?ク、クリスエス!?」

 

シリウス「よぉクリスエス。何、別に大した事じゃねぇ。噂のトレーナーの担当になりてぇって話だ。」

 

クリスエス「噂………Big broの事か。私もあの人の元でtrainingを受けたいと思っている。」

 

ルドルフ「何……君もなのか。」

 

クリスエス「Yes……それにライスシャワーのtrainingを見ていると………」

 

テイオー「?」

 

ルドルフ「ん?」

 

シリウス「……おい、濁すんじゃねぇよ。」

 

 

クリスエス(……Big broに頭を撫でてもらいたい、ライスシャワーはとても気持ち良さそうだった。)

 

 

クリスエス「フッ………」ゴゴゴゴゴ…

 

テイオー「もうわけ分かんないよー!!」

 

シリウス「何だってんだよ………」

 

ルドルフ「教えてはくれないのか……」

 

クリスエス「それよりも、シリウス、ルドルフ。ケンカは、ダメだ。」

 

シリウス「別にケンカしてたわけじゃねぇよ。ただの世間話だ……シラけちまったし、私はもう行くぜ。」

 

クリスエス「………See you.」

 

 

シリウスはそのまま行ってしまった。残されたのは私とテイオーとクリスエスの3人………

 

 

クリスエス「………トウカイテイオー、有マ記念に向けての調子はどうだ?」

 

テイオー「え?う、うん……しっかりやってるよ。1着獲りたいしね。」

 

クリスエス「そうか………期待している。」

 

 

テイオーに激励を送ったつもりなのだろう。そう告げるとクリスエスも去っていった。

 

 

ルドルフ「次の有マ記念、私も期待しているよテイオー。良い気分転換にもなった事だし、私もそろそろ生徒会室に戻るよ。」

 

 

さて、もう一踏ん張りだ……それと、兄さんの担当は譲れないな。油断出来ないのが増えてしまったが、それでこそ張り合いがある。

 

 

テイオー「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テイオー「もう全部分かんないよ〜!!

 

 

 




競走馬紹介のコォ〜ナァ〜!

今回はシンボリクリスエスさんです!!勝ち鞍は天皇賞・秋と有馬記念のGⅠに加えて青葉賞と神戸新聞杯のクラシックトライアルレースの2つとなっています。

アメリカ出身の牡馬で日本の馬主さんが競で購入。クラシックのトライアルレースでは勝利を収めたものの、ダービーではタニノギムレットに届かず2着。陣営は菊花賞に向かわず天皇賞へ出走。結果史上2頭目の3歳で天皇賞制覇という偉業を達成し、同年の有馬記念も制覇!!翌年4歳でも同じレースを制した事で連覇を飾り、史上初のダブル連覇を果たしましたが、凄いのはラストランの有馬記念!GⅠ競走最大着差タイの9馬身差での完封勝利!!

しかもこの年の天皇賞・秋と有馬記念はレコードを叩き出すという事までしてしまったのです!もし翌年も続けていたらって思いますけど、たらればはあまり考えてはいけませんよね。
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