比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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天皇賞と入学式に向けて

 

 

ライスside

 

 

何だかとっても時間が過ぎるのが早い気がする……この前までお兄様にバレンタインのケーキを作ってたのに、今はホワイトデーも過ぎてライスが出走する日経賞が開催される3月の5週目。本当に時が流れるのは早い………因みにお兄様からはとっても美味しいマカロンを貰ったよ♪色んな味があったから楽しかったなぁ〜。

 

お話を戻すんだけど、今週はライスが出る日経賞がある。先週の阪神大賞典ではメジロパーマーさんが優勝して天皇賞に向かうみたい。因みにマックイーンさんは来週の大阪杯から天皇賞のローテーションだから、ぶつかるのは本番の天皇賞って事になる……それまでライスも頑張らないと!

 

 

八幡「………」

 

シービー「どしたの八幡、景気悪そうな顔して?」

 

八幡「……あぁ、日経賞の事でな。」

 

ライス「枠順が悪かった、とか?」

 

八幡「いや、枠とかそういうのじゃないんだ。俺が気にしてるのは記事の方だ。」

 

ルドルフ「シービーも知ってるとは思うが、ライスシャワーは去年の菊花賞を優勝した。しかしミホノブルボンの3冠を阻止する結果にもなってしまってね、その影響からか風当たりが強くなったんだ。」

 

 

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日経賞にてライスシャワーが始動!マックイーン打倒に向けて前哨戦!次は3連覇阻止か!?

 

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シービー「……何これっ!?表紙見ただけでも分かるんだけど!完全にライスの事悪者扱いじゃん!」

 

ライス「………」

 

八幡「あぁ、多分そんなつもりは無い……とは言い切れないが、流石にこの表紙は酷い。菊花賞の時もそうだったが、これは抗議モノだな。」

 

ルドルフ「ふむ……私ももう1度、その会社の事を調べてみよう。エアグルーヴにも相談して色々とね。今後のお付き合いも検討しなければなるまい。」

 

八幡「検討してくれるのはありがたいが、それは天皇賞の記事が発行されてからにしてくれないか?」

 

ルドルフ「?どうしてだ?」

 

八幡「………ライスを利用するようで気が引けるが、もし天皇賞でライスが勝っても負けてもライスを誹謗するような内容が書かれていたら、その会社とは付き合いを切るべきだな。」

 

 

お兄様、そこまで………

 

 

ルドルフ「そうだな、兄さんの言う事も分かる。だが一トレーナーと一ウマ娘がどれだけ正論を言おうと、それを上層部が納得出来るかは正直分からない。だが私個人としては兄さんの意見に賛同だよ。」

 

シービー「あたしもあたしもっ!これは見過ごせておけないもんねっ!」

 

八幡「ありがとうな2人共。ライス、顔も知らない有象無象の連中の声なんて気にしなくていいからな。」

 

ライス「……うん、大丈夫だよお兄様。ライスも気にしてないから。」

 

 

だってお兄様はライスのファン1号で1番の味方だから。だから今は全然大丈夫。気にならないわけじゃないけど、お兄様がいつも側に居てくれるから。

 

 

ルドルフ「話は変わるが、そろそろ入学式だ。新入生が最初に来る日にオリエンテーションがあるのだが、理事長からの発案でパフォーマンス演習を披露してはどうかという意見があったのだが、兄さんはどう思う?」

 

八幡「………正直に言うとライスの天皇賞に集中させたい。他のトレーナーには頼めないのか?」

 

ルドルフ「それが難しいみたいでね、理事長曰く『断言っ!!新進精鋭の比企谷トレーナーであれば新入生全員の目を奪わせるような演習を見せてくれるだろう!!』と言っていたよ。」

 

八幡「おいおい、途中からやるのが確定みたいになってるぞ?ルドルフ、それって断れないのか?」

 

ルドルフ「勿論断る事も出来るのだが、兄さんが断ってしまうと後任を探すのが大変になると唸っていたよ。兄さんなら断ると分かっていたけど、あぁ言われてしまっては私もその場で断れなくてね……」

 

シービー「でもさ、それって何すればいいの?ただ普段通りのトレーニングするだけならそれで良いんじゃない?」

 

八幡「シービー、いつものトレーニングと見せるトレーニングっていうのは違ってくるんだぞ。」

 

ライス「ねぇお兄様、それってどう違うの?」

 

八幡「そうだな……見せるトレーニングってのは基本的に見映えを意識する。だから追い込んだトレーニングや厳しい言動、疲労や負荷の見えるトレーニングはしない。ウマ娘で例えるなら真剣な様子や競い合う姿が当てはまるな。内容よりも走ってる姿の美しさや激しさなんかを意識させる。まぁ俺はウマ娘じゃねぇからその辺はよく分からないが。」

 

ライス「へぇ〜そうなんだ……!」

 

八幡「だからシービー、おちゃらけた走りをしていいわけじゃないからな?」

 

シービー「あはは、分かってるってば〜!」

 

ルドルフ「それで兄さん、パフォーマンス演習の件はどうする?」

 

八幡「………パス。今は新入生の事よりもライスの事の方が大事だ。」

 

ルドルフ「そうか、分かったよ。じゃあ理事長には「俺から言う、ルドルフは生徒会の仕事しとけ。」あはは、ではお願いするよ。」

 

シービー「じゃああたしは八幡の付き添い〜!!」

 

八幡「いりません。」

 

ライス「じ、じゃあライスもお兄様に……」

 

八幡「……よし、ライスはついて来い。」

 

シービー「ねぇ何で?何であたしはダメでライスはいいの?それっていいの?」

 

八幡「ライスが居れば日経賞後の天皇賞調整って事で説得力増すだろ?」

 

ルドルフ「あははは、成る程……流石は兄さんだ、知略にも長けてるようだね。」

 

八幡「悪知恵が働くだけだ。」

 

 

 




次回、日経賞!!
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