比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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噂になる程………

 

 

ーーーーーー

 

 

同期1「ねぇ、次のクラシックは誰が勝つと思う?」

 

同期2「それを予想しろって?いやいや無理だろ、今世代のクラシックはあのBNWの3人が主役なんだろ?そん中から予想するなんて無理だって!」

 

同期1「そう?私はビワハヤヒデだと思うけど?あの子はマイルでも良い走りをした上に2年前の模擬レースでも長距離で良い走りを見せたから1番だと思う。」

 

同期2「ふぅ〜ん……けどよ、それを言うなら後の2人だって同じくらいの適性はあると思うぜ?」

 

同期1「確かにそうだけど……あっ、あれって比企谷君じゃない?トレーニング中かな?」

 

同期2「みたいだな。アイツの担当のライスシャワーが天皇賞の出走権を手に入れたから気合い入ってんだろうな。少し見に行かないか?」

 

同期1「いいねそれ!何か新しい発見があるかもしれない!よし、行こう!」

 

 

意気揚々と八幡の所へと向かう八幡と同期のトレーナー2人。しかし近くに行って見に行ったその光景は、全くの別物だった。2人が知っている比企谷八幡とは別人とも言っていい程の豹変ぶりだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライス「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」

 

八幡「遅過ぎる!前年のマックイーンの3ハロンは36秒2だ!最低でも最後の直前は35秒で走れ!今の走りでマックイーンが前に居たら確実に離されるぞっ!!」

 

ライス「はぁ……はぁ……は、はい……っ!」

 

八幡「よし、後もう2本だ。言っておくが4コーナーまでは絶対に動き出すなよ?お前の脚は直線でこそ活かせる。3と4コーナーの辺りでマックイーンと張り合おうとするなよ。」

 

ライス「はい!」

 

八幡「……ルドルフ、シービー、もう1度3コーナーまでの併走を頼む。」

 

ルドルフ「……承知した。」

 

シービー「うん、オッケー。」

 

 

同期1・2「………」

 

 

同期2(おいおい、何だよこのトレーニング……一体どれだけ追い込むつもりなんだ?あれじゃライスシャワーの方が先に潰れちまうだろ!?ていうか、シンボリルドルフとミスターシービーは止めないのかっ!?)

 

同期1(なんか、凄いピリピリする。特に………アレって本当に比企谷君なの?まるで別人……特に目元が。普段はもっと優しそうなのに、今は手抜きに対して容赦もしなさそうなくらい厳しい目をしてる。とにかく、眼力が凄い………)

 

 

八幡「……ウチのトレーニングの見学か?それとも俺に何か用か?」

 

同期1「えっ!?あ……う、うん!まぁそんなところ!」

 

八幡「そうか……」

 

同期2「あぁ~……比企谷?こう言っちゃあ気を悪くするかもしれないけどよ、このトレーニング本当に大丈夫なのか?いや、メニューを勝手に見たのは本当に悪いと思ってる、ごめん!けど俺はこんなトレーニング、見た事がなくてつい………」

 

八幡「……ライスと合意の上で組んだメニューだ。それに今のライスなら、多少追い込んでも大丈夫だ。」

 

同期1「(いや、これ多少ってレベルの追い込みじゃないよ、本当にウマ娘が潰れちゃうって!)きっと大丈夫だよ。比企谷君ならトレーニング後のケアとかもしっかりしてる筈!だよね比企谷君?これだけのトレーニングを続けてるんだからケアは充分「このトレーニングは今日から天皇賞までずっと続けるつもりだ。」……え、今日から?」

 

八幡「……あぁ、今日からだ。」

 

同期2「………」

 

八幡「……悪い、これからもう2本あるから話はまた今度にしてくれ。準備はいいか、お前達。」

 

 

その後も2人はトレーニングの見学をしていたのだが、今まで聞いた事も無い八幡の怒号に終始何も言えない状態だった。2人の言う『ウマ娘が先に潰れる。』という内容のメニューは、トレーナーからの見解では10人に問えば10人がそう答えるであろう内容だった。

 

同期1が心の中で言っていたように、今の八幡には容赦の欠片も存在していなかった。

 

 

同期1「………ねぇ、凄くなかった?」

 

同期2「あぁ……あんなの見た事ねぇよ。だって容赦なく『遅い!』とか『ダメだ!』とか言うんだぜ?普通は考えられねぇけど………」

 

同期1「うん……ライスシャワー、受け入れてたよね。しかも不貞腐れてるようでも、怯えた様子でもない、本当に理解した上で受け入れてた。本当にライスシャワーも合意してあれをやってるんだね。」

 

同期2「それとお前気付いたか分かんねぇけど、周りにウマ娘とかトレーナーとか集まってたの知ってるか?皆すげぇ目で比企谷の事見てたぜ?」

 

同期1「うん、気付いてた。コソコソ話もしてたよね。まぁ言いたくなる気持ちは分かるけどね……」

 

 

今日から始めたハードトレーニングだが、一気に学園内の生徒やトレーナーで有名になっていた。比企谷八幡というトレーナーを知っている者であれば、誰もが別の人が教えているのではないかと思うくらい性格が違っていた。

 

 

同期2「けどよ、これが天皇賞までだろ?1ヶ月間もあの状態の比企谷と過ごせる自信なんて俺にはねぇぜ?絶対寮の雰囲気ギスギスするって………」

 

同期1「………うん、私もそう思う。」

 

 

同期1(比企谷君、お願いだから寮の中では普通の比企谷君でいてね!!)

 

同期2(比企谷、頼むから寮の中では普通の比企谷であってくれよ!!)

 

 

 




八幡、本当に容赦が無くなってましたね……
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