ライスside
お兄様に頼んですっごく厳しいトレーニングになってから1週間、いつものお兄様なら言わないような言葉が次々に飛んで来るから逃げ出しそうにもなった……でも、それだけお兄様はライスの為にここまで色々してくれているんだって思うと、そんな気持ちは一瞬で消えちゃった。会長さんやシービーさんにも協力してもらってるんだけど、膝に手をつく事も見かける事が多いんだ。
けれど最初に比べたら少しは余裕を持てるようになってきた。初日から3日間は寮に帰ってベッドに倒れたら、そのまま寝ちゃってたくらいだったんだ………けれど変化はそれだけじゃないんだ。
ライス「また減ってる………」
ロブロイ「はい、減ってますね………」
それはライスの体重なんだ。トレーニングがハードになったからだと思うんだけど、1日に0.3kgも落ちてるから1週間で2kgも痩せちゃったんだ!食生活は寧ろいつもより多く摂ってるくらいなんだけど、それでも痩せちゃってるんだ。お兄様に聞いてみたんだけど、『脚や腕、身体の贅肉が落ちて筋肉が付いてる証拠だ。贅肉は有酸素運動で落ちやすい。加えて今はこのトレーニングだから贅肉の消化に筋肉の増加が追いついていないんだ。』ていう事なんだ。つまりライスの要らないお肉が無くなって、必要なお肉が付いてるんだって。
ロブロイ「ライスさん、筋肉痛とかはないんですか?1度トレーニングを拝見させてもらったんですが、あまりにも厳しいトレーニングだったので、少し心配だったんです………」
ライス「うん、大丈夫だよ。トレーニングが終わった後、お兄様がマッサージを入念にやってくれる事になってるんだ。だから身体の調子は良いよ。」
ロブロイ「そ、そうなんですね……良かったです。」
ライス「ありがとうロブロイさん。」
でも最初は驚いちゃった……連日で体重が減った時は『ライスの身体どうしちゃったのっ!?』って思っちゃったくらい。最初は晩ご飯を食べずに寝ちゃったからだと思っちゃったけど、お兄様から教えてもらってたからちょっと安心。
ルドルフ「ライスシャワー、体調はどうかな?」
ライス「か、会長さん!だ、大丈夫です!トレーニングに少し慣れたから、すぐに寝ちゃう事は無いです!」
ルドルフ「そうか、初日の夜は君の姿が見えなかったから心配だったが、その後は変わらない生活を送れているで何よりだ。私も君程ではないがあのトレーニングを受けているからね、いつもより疲労感があるのは確かだ。おかげで生徒会の職務中でもエアグルーヴに止められる始末さ。」
ライス「そ、そうなんですね……」
ロブロイ「会長さんでもそうなっちゃうくらい徹底したトレーニングなんですね………」
ルドルフ「うむ。まさに前途遼遠、天皇賞・春までの長い道のりを表しているようだよ。だが兄さんはトレーニング後で疲れていても我々のケアを怠る事無くやってくれるからとても助かるよ。そのせいで睡眠欲も出てきてしまうのがキズでもあるのだがね。」
ロブロイ「ト、トレーニング後に生徒会のお仕事をされているのですね。やっぱりお忙しいのですね、生徒会は。」
ルドルフ「ははは。忙しくないと言えば嘘になるが、皆の為になるならば惜しくは無いさ。」
ライス「凄いなぁ………」
……そういえばお兄様って今どうしてるのかな?晩ご飯を食べてる?それともメニュー作り?会長さんで思いついたけど、お兄様もきっと毎日忙しいよね……
ルドルフ「とにかく、異変が無いようで何よりだ。では私も失礼するよ、ライスシャワー、ゼンノロブロイ、また明日。」
ライス「は、はい、また明日……」
ロブロイ「はい、お休みなさい。」
ライス「……じゃあライス達も戻ろっか?」
ロブロイ「そうですね。」
明日のトレーニングもきっと厳しくて大変だと思うけど、天皇賞でマックイーンさんに勝つ為だもんね!よぉ〜し、頑張るぞ〜……お〜……っ!
ライスsideout
八幡side
八幡「………」
沖野「悪いな比企谷、急に誘っちまってよ。」
南坂「僕には何も無いんですか?」
八幡「まぁいいですけど……それで、何で急に誘ったんですか?」
沖野「決まってんだろ、天皇賞の事だよ。俺んところのマックイーン、比企谷とライス、南坂とマチタン、どうよ調子は?」
八幡「色々やってますよ。」
南坂「順調です。」
沖野「おいおいもっと無いのかよ?」
南坂「寧ろ何で言うと思ったんですか?一応僕達は今回のレースのライバルですよ?」
俺は今、南坂さんと沖野さんの3人で居酒屋に来ている。因みに沖野さん主催で近況を知りたいのか分からんが、今みたいな質問をしてきた。
八幡「本番までの楽しみにしておきましょうよ。」
沖野「硬い事言うなよ、噂の鬼トレーナーさんよ。聞いてるぜ、天皇賞に向けてライスシャワーにめちゃめちゃなトレーニングをさせてるらしいしな?」
八幡「お好きに捉えてください。」
沖野「否定しないって事はそうなんだな……まぁやり過ぎるなよ?」
八幡「分かってますよ。ちゃんとケアはしていますから。じゃあ後でマックイーンにお菓子あげてきてもいいですか?」
沖野「おいやめろ、変に刺激するんじゃねぇ!!」
八幡「冗談ですからそんな反応しないでくださいよ。でもあっちから作れって言ってきそうですけど?」
沖野「おい比企谷、絶対作るなよ?」
八幡「作りませんって……そんな時間すら今は惜しいんですから。」
今この場で飲んでる時間も本当は惜しいんだけどな。
ライスの身体にも変化が!?