比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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世間の反応

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」

 

 

ガタンゴトンッ

 

 

今ので分かったと思うが、俺は今電車の中に居る。京都を出て東京に向かっているところだ。京都から東京は大体2時間くらいで到着する。俺が乗ったのは8時くらいだから10時くらいには着く予定だ。今朝にライスとLANEでやり取りをしたのだが、学園の生徒でライスに文句を言う生徒は居なかったみたいだ。陰で言ってたりするのかもしれないが、ライスの前で言わなかっただけでも御の字だ。そして今日は理事長による臨時の全校集会が開かれる。同時にURAでも観戦中止の発表が9時に行われる。電車の中でも一応は情報を取り入れられるようにはしている。

 

 

ルドルフ「兄さん、やはり学園が心配かい?」

 

八幡「ん?あぁいや、そういうんじゃなくてな……今でもあまり現実味が無いなって思っただけだ。昨日話した事が今日起きるってのが、な。」

 

ルドルフ「そうだな……非日常な生活がこれから訪れる。それをどう受け止めるかは観客達もそうだが、我々もそうだ。応援だって1つの活力だからね、そういう意味ではウマ娘側からの意見も出てくるだろう。」

 

八幡「まぁまずは1ヶ月だよな。連中にはやらかしてもらった分、このくらいは返さないとな。」

 

ルドルフ「君の言っていた事が現実になるなんて、彼等は夢にも思わないだろうね。」

 

 

ーーー9時少し過ぎーーー

 

 

9時を過ぎた辺りから車内が少し落ち着かない様子だった。通話で席を外したり、スマホを見て驚愕していたりと、色々だったが俺とルドルフは原因を知っている。ついにURAは発表したのだろう。

 

 

「……なぁ、これって本当なのかな?京都レース場で開催された天皇賞の野次が原因でこれから1ヶ月のレース観戦を中止にするって。」コソコソ

 

「URAのホームページや公式のウマTUBEチャンネルにも同じ発表があったんだぞ、これが嘘なわけねぇだろ。」コソコソ

 

「僕達、やっと出張が終わって東京のレースを楽しめるって思ってたのに………あんまりだよ。」コソコソ

 

「そうだよな。俺達はどの子のファンでもないから純粋にレースを観に行ったり、走ってるウマ娘達を応援するのが目的だもんな。京都レース場に行った奴等はとんでもない事をやってくれたもんだよ。」コソコソ

 

「じゃああの人は?ほら、観戦中止にするって言った天皇賞を勝ったウマ娘のトレーナーは?寧ろあの人が言わなかったらこうはなってないと思うけど?」コソコソ

 

「バカ言うなよ、あの人は立派な方さ。自分のウマ娘を守る為にあんな行動したんだ。何万もの人の前であんな発言したんだぜ?お前だって分かってんだろ?ていうか分かってて聞いただろ?」コソコソ

 

「まぁね。僕もあのトレーナーの意見を持つよ。勝ったのに文句を言われなきゃならないなんて間違ってるよ。少しは痛い目を見れば良いよ。」コソコソ

 

「それが俺達にも来てるから笑えねぇよ……」コソコソ

 

 

………こういう人達には申しわけ無く思う。あんな連中が起こした事が原因で、純粋に応援に来ている人達まで来れなくなってしまったんだからな。

 

でも中には顔色の悪い奴も居る……恐らく昨日、京都レース場に来ていた奴だろう。URAのホームページには『京都レース場の観客による』ってハッキリと書いてあったしな。

 

 

ルドルフ「前の席の方々には申しわけ無く思ってしまうな。私達のせいではないとはいえ、実行したと言っても過言では無いからね。」

 

八幡「あぁ、だが本当に謝んないといけないのは京都レース場で暴言を吐いた奴等だ。どんな理由があれやっていい事にはならない。」

 

ルドルフ「あぁ、君の言う通りだ。」

 

 

ーーー1時間後・府中駅ーーー

 

 

ルドルフ「……着いたね。」

 

八幡「あぁ。けど街の雰囲気は良くはないな。」

 

ルドルフ「無理もないさ。あの発表があった後だ、気分の良いものにはならないよ。」

 

八幡「そうだな。だが理由はそれだけじゃなさそうだ、周りの視線に気付いてるか?」

 

ルドルフ「……うむ、君を見ている。」

 

八幡「ど真ん中であんな事言ったわけだからな、顔は割れててもおかしくはない。中には俺を責める奴も居るだろうな。とにかく今は学園に戻るぞ。」

 

 

ーーートレセン学園・校門前ーーー

 

 

ルドルフ「………」

 

八幡「………」

 

 

……タクシーで来て正解だったかもしれない。歩いて来たら確実に道を塞がれてた。

 

学園の前には取材班の方達が来ていた。昨日の事で聞きに来たのだろう。学園が許可を取ったのかは知らんが、俺に話を聞きに来たのなら話をする義理は無いな。俺は許可を取ってないからな。

 

 

八幡「……ルドルフ、無視で行くぞ。」

 

ルドルフ「……いいのかい?」

 

八幡「何か言ってきても俺が対処する。」

 

ルドルフ「承知したよ。」

 

八幡「よし、行くか。すみません、領収証もお願いします。」

 

 

ガチャッ

 

 

「っ!おい、あのトレーナー!」

 

「……間違い無い、比企谷八幡トレーナーだ!」

 

八幡「………」テクテク

 

ルドルフ「………」テクテク

 

「比企谷トレーナー、少しだけお時間よろしいでしょうか?」

 

八幡「申しわけありませんが、許可を取ってない取材に応じる事は出来ません。」

 

「昨日の天皇賞後に放った言葉が現実になりましたが、どう思われますか?」

 

「URAの方達も比企谷トレーナーに賛同していましたが、予め計画していた事なのでしょうか?」

 

 

答える義務は無いから俺は無視して学園に入った。入口から先は学園側から許可を取ってからしか入れないから、まだ許可を取れてない取材班は入れないみたいだ。

 

さて、昼飯はライスにうんっと良い飯を食わせてやろう!小料理屋の前祝いという事でな!

 

 

 




純粋な応援をしている人達には申しわけ無いですね。
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