ライスside
ブルボン「世間は大騒ぎですね、この病院内でもその事で盛り上がっています。」
ライス「そうだね、お兄様から聞いた時はライスも驚いちゃったから、ブルボンさんはどう？良くなってる？」
昨日のお兄様とURAの副会長さんの会見、本当に凄かった。ライスも寮で見てたけど、お兄様がライスの次のレースの発表をした途端に皆がライスに詰め寄って来るんだもん、びっくりしちゃった……それで今は1週間に1度って決めてるブルボンさんのお見舞いに来てるの。病院の中でも昨日の会見は話題だったみたい。
ブルボン「良好、とは聞いてますがむず痒い思いです。早く走りたいという気持ちとは裏腹に、跛行から始まり骨膜炎、今では骨折ですから……完治にはまだ程遠いです。」
ライス「そっか………でもライスは待ってるからね！」
ブルボン「はい、まだ決着は着いてませんからね。皐月では私が、ダービーでは引き分け、菊花賞ではライスさんが、お互い1勝1分1負の戦績です。きっと戦いましょう。」
ライス「うん！」
ライスも早くブルボンさんと一緒に走りたい……ライスがブルボンさんに出来る事はあんまり無いけど、応援くらいは出来るから！
ガラガラッ
黒沼「おぉライス、来ていたのか。毎週済まないな。」
ライス「いいえ、ライスも好きでやっているので。それに早く良くなって一緒に走りたいって思ってますから。」
黒沼「……そうだな、俺もお前達が競い合っているところを見たいと思う。」
黒沼トレーナーさん、最初はとっても怖い印象だったけど、お話してみるとすっごく良いトレーナーさんだったんだ。お見舞いに来る時に偶に会う事があってそれで仲良くなったんだ。
黒沼「昨日の会見で知ったが、次はフランスなんだってな。頑張れよ。」
ライス「はい、頑張ります！じゃあブルボンさん、また来るからね！」
ブルボン「はい、また。」
ライスにとって、お兄様にとって初めての海外だもんね……色々と頑張らないとっ！レースは勿論だけど、テーブルマナーとかっ！
ーーートレセン学園・図書室ーーー
ライス「ロワイヤリュー賞……お兄様から大体の事は聞いてたけど、ライスも色々調べなくちゃ。えっと……パリのロンシャンレース場で開催される2800ｍの長距離レース。ここまではライスも知ってるかな。クラシッククラス以上……じゃあクラシッククラスも出られるんだ！他には……最近になってＧⅠになったレースなんだね。それに距離もそれまでは2500ｍだったんだ……賞金は25万ユーロ、よく分かんないけど、円に変えたら幾らになるんだろう？」
※ライちゃん、25万ユーロは現日本円で35,132,500円！なので約3500万円だよ！此処にメモ置いておくね～！
ライス「…あれ、このメモ何かな？えっと……さ、3500万っ！！？」
ロブロイ「ラ、ライスさん！図書室ではお静かにお願いします！」
ライス「ご、ごめんなさい…っ！」
そ、そんなに貰えちゃうの！？ライスにはあんまり関係ない話だけど、お兄様はお金大丈夫なのかな？ライスもＧⅠは4回勝ってるからお兄様は苦しい生活はしてないと思うけど……
※はい、じゃあライちゃんに書き残しついでに皆さんにもっ！
ホープフルＳ：7000万円！
日本ダービー：2億円…ですが同着の為、1億4000万円！
菊花賞：1億2000万円！
天皇賞・春：2億円！
合計：5億3000万円！ 細かいレースを合わせたらもっとあるよ♪
※これが現在のライスが勝ったＧⅠの賞金額です。当時ではなく現在なのでご注意をっ！けどウマ娘のトレーナーってどのくらい貰ってるんでしょうね？
ライス「うぅ～ん……あっ、またメモがある。今度は叫ばないようにしなくちゃ……ごっ！！！？」
ロブロイ「ラ、ライスさん！？」
ライス「ご、ごめんなさい！！し、失礼しましゅ～！！」ﾋﾟｭ‐!!
ーーー部室ーーー
ライス「ふえぇ～……は、恥ずかしかったぁ～。でも、こんなにあるのかな？でもお兄様からそんな話は聞かないし……」
八幡「俺がどうかしたか？」
ライス「ひゃわぁっ！！？あっ、お兄様！」
八幡「脅かして済まない、それで俺がどうかしたのか？」
ライス「あっ……え、えっとね？ライスも色々と次のレースの事を調べてたんだ。そうしたら賞金が25万ユーロだったんだ。日本円にしたら3500万円だったの。」
八幡「わざわざユーロを円換算したのか……凄いな。まぁライスが勝ったＧⅠに比べたら少ない方だけど。」
ライス「ち、違うの！このメモが教えてくれたんだ。」
八幡「………」
もしこれが本当なら、お兄様は……ろ、6億円を持ってるって事になるんだよね？お兄様が隠し事をするとは思えないから信じたくは無いけど………
八幡「……ライス、ハッキリ言う。俺はこんな大金持ってない。確かにレースに勝てば賞金は貰えるが、1度にこんな億を超えるような額はあり得ない。」
ライス「そ、そうなんだぁ～。」
八幡「俺が猫糞してると思ったのか？」
ライス「えっと……ちょっとだけ。」
八幡「そんな事しねぇよ。こんなに貰えるのならお前やご両親に渡してる。」
ライス「そ、そうだよね！お兄様ならそんな事しないもんねっ！良かったぁ～。」
でもこのメモを書かれているのが事実だとしたら、そのお金って何処に行ってるんだろう？
ーーーおまけーーー
八幡「おい。」
生焼け肉「はい。」
八幡「お前なぁ、ライスの純情を弄ぶような事するなよ。」
生焼け肉「いやいや、僕は事実を書いただけですがっ！？」
八幡「こっちの世界とそっちの世界の常識が違う事くらい分かるだろ……」
生焼け肉「……天才？」
八幡「違う、お前がバカなだけだ。」
生焼け肉「酷い言い草だな、仮にもうｐ主に向かって！」
八幡「兎に角、ライスが困るような事はすんなよ？後なんか最近、お前出てくる回数多くね？」
生焼け肉「少しは僕の存在感も上げないとね！」
八幡「要らん、黙って執筆しとけ。」
エアグルーヴ「暫く貴様の出番はなくていい。」
ヒシアマ「アタシはまだ許してないからねっ！！」
生焼け肉「………暫くは控えます。命が危なそう。」