比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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スケジュール

 

 

 

ルドルフside

 

 

ルドルフ「あの会見は効果覿面だったようだ。学園内でも巷でもライスシャワーの事で持ちきりだよ。」

 

エアグルーヴ「ですが会長、今回の海外遠征は比企谷トレーナーが予め決めていた事なのですか?」

 

ルドルフ「そう聞かれると答えは少し難しいな。兄さんは五分五分だと言っていたからね。」

 

ブライアン「五分五分?」

 

ルドルフ「海外に行けるかどうかは我々にかかっていたという事さ。これまでの日本はアメリカ遠征には積極的だったが、ヨーロッパ地方への遠征には消極的だった。そんな中、初めてヨーロッパへ遠征に向かったのが私の祖母のスピードシンボリだった。勝つ事は叶わなかったが、それまでアメリカ一筋だった遠征はヨーロッパにまで届くようになった。そこで兄さんはその縁を頼ったというわけさ。祖母上が当時、遠征時に世話になった場所を提供してほしいとね。」

 

エアグルーヴ「あのたわけは……会長のご親族に向かってなんて厚かましい事を。」

 

ルドルフ「そう言わないでくれ、先に無礼を働いたのはこちらだ。その礼を尽くしたに過ぎない。しかし祖母上も喜んでいたよ。ヨーロッパ遠征の吉報は随分と久しぶりだからと心躍っていたよ。」

 

 

夏合宿が終わる頃には兄さんとライスシャワーはフランスへと旅立つ予定だ。その間、私とシービーはセクレタリアト殿とマンノウォー殿にトレーニングを見てもらう事になっている。1ヶ月間は寂しくなるな……

 

 

ルドルフ「私も遠征の事を聞いた時は驚いたものだよ。兄さんは私の想像を軽々と超えてくれる、退屈しないよ全く。」

 

 

ーーー部室ーーー

 

 

ルドルフ「やぁ、待たせてしまったかな?」

 

シービー「ん~ん~、そんな事無いよ。」

 

ライス「お兄様がまだ来てないから、ライス達も待ってる最中です。」

 

ルドルフ「そうか、ではゆっくり待つとしよう。」

 

 

………

 

 

シービー「そういえばライスと八幡がフランスに行ってる間、あたし達は日本に残るの?八幡からその辺りの話って何も聞いてなかったからさ。」

 

ライス「あっ、ライスも遠征の事しか聞かされてない……」

 

ルドルフ「では兄さんが来たら、それも詳しく聞こうか。」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

ガチャッ

 

 

八幡「済まん、遅れた。全員……居るみたいだな。」

 

シービー「うん、待ってたよ八幡♪」

 

八幡「んじゃ、トレーニング……の前に会見でも発表したが、俺とライスはフランスに遠征する。それまでの流れを説明するから、今日は少しトレーニングを短くする。まぁミーティングも兼ねたトレーニングって事になる。」

 

ライス「ライス達もさっき、その話になってたんだ!遠征の時はどうするのかなって。」

 

八幡「じゃあ早速話すぞ。」

 

 

兄さんは私達に作成したであろう資料を渡して順を追って説明してくれた。会見の時にも話したのだが、要点をまとめると…

 

・現在から7月までは回復とパフォーマンスの向上期間。

・8月~9月が合宿追込とフランス本場で調整。

・10月のレース本番。

 

という流れだ。そして9月からの私とシービーは八幡の師匠方に見てもらう。帰ってくるのは恐らく10月の中旬頃と予想しているようだ。

 

 

八幡「シービーのデビューもあるから急いで帰国したいのは山々だが、無理なスケジュールは組めないからな。幸い、予定は11月1週目だからデビュー戦にはギリギリ間に合う。」

 

シービー「八幡が居なかったら、あたしの調子が90%下がるからそのつもりでね。」

 

八幡「何それ、絶対帰らないとヤベぇじゃん。けどもし何か帰れない事情が出てきたら?」

 

シービー「その時は………その時考える。まぁ間違い無いのは八幡が帰ってきたら、絶対何かはやってもらうから。」

 

ルドルフ「ふむ……その提案、乗らせてもらうよ。」

 

八幡「俺、もしかしたら日本に帰らない方が安全かもしれないんだが……ライスはどう思う?」

 

ライス「ふぇ?うぅ~ん……ライスはやっぱり帰りたい、かな。」

 

八幡「よし、ライスの為にも頑張るわ。」

 

 

兄さん、そこは『皆の為に』と言って欲しかったのだが?

 

 

シービー「あっ、そうだ八幡!ルドルフから聞いたんだけど、夏合宿で豪華なご飯が出るって聞いたんだけどさ、それってホントなの?」

 

八幡「間違いではないが、最初の1ヶ月のハードメニューを頑張ったご褒美って名目で作ってんだ。だから今回は………よし、遠征頑張ろうって事にしよう。」

 

ルドルフ「うむ、良いと思う。その方がやる気も出るだろう。それに8月からは追込だから本腰を入れるタイミングとしてはちょうど良い。」

 

シービー「ぃよし、じゃああたしもデビューに向けて頑張るから、豪華な食事を考えておいてね八幡♪」ダキッ!!

 

八幡「まぁ元からそのつもりだから心配すんな。けど過度な期待はすんなよ?そうでもないって思った時のショックデカいと思うし。」

 

ライス「だ、大丈夫だよ!お兄様の作るお料理は全部美味しいから!」

 

八幡「ライスちゃん、そこでハードル上げないで。お兄様そういうプレッシャー強くないから。」

 

ルドルフ「何を言う、京都レース場であれだけの事をやってのけた人がこの程度の事で根を上げる筈が無いだろうに。」

 

八幡「アドレナリンが分泌されまくってたんだよ、あん時は。それに黙って見てられるわけねぇだろ。」

 

シービー「じゃあ八幡、料理は簡単だよね?」

 

八幡「オーケーシービー、お前には豆腐料理を出してやる。ライスにはちゃんと豪華にしたの、ルドルフは定食な。」

 

シービー「豆腐でも美味しいのなら良いよっ♪」

 

八幡「何急に良い子になってんの?冗談だよ、違うメニュー3項目も作るなんて面倒くさいから皆一緒に決まってんだろ。」

 

ルドルフ「言質はしっかり取ったからね、兄さん。」

 

八幡「……なんか今日のお前、少し意地悪いぞ?」

 

 

そういう日もあるさ。私は意外と気性難なんだよ?

 

 

 




大まかな流れが分かりましたね!
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