比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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多過ぎる贈り物と不満

 

 

エアグルーヴside

 

 

エアグルーヴ「それで、言いたい事はあるか?」

 

ファイン「ち、違うのグルーヴさん!これには理由があるの!私だって困ってるんだから!」

 

エアグルーヴ「だからといってこれは何だ?私の寝るところまで荷物置き場扱いではないか………」

 

 

トレーニングから帰った私は荷物を置きに自室に戻ったのだが、目の前に広がる光景は同室であろうファインのご家族から届けられたであろう荷物の山だった。その量、足の踏み場や寝る場所、机の上や椅子の上、置ける場所全てを占領する程の量だった。

 

 

ファイン「グルーヴさんも知ってるとは思うけどさ、先月に忙しいからって来月に祖国の食べ物とか送るって言ってたでしょ?」

 

エアグルーヴ「あぁ、それは確かに聞いた。」

 

ファイン「そしたら………先月送られなかった分、今月は寂しさを埋める為に多くしておいたよ♪って。」

 

エアグルーヴ「お前のご家族は限度という言葉を知らんのか………」

 

ファイン「それも違うの!お父さんとお母さんはちょっと量を多くしただけなんだけど、お姉ちゃんが………色んなところで走ってるみたいでね、そのお土産に〜って。」

 

エアグルーヴ「お前の姉………あぁ、ピルサド殿か。お会いした事は1度も無いが、これだけでもう分かる。流石はお前の家族だ。」

 

ファイン「あはは~……ごめん。」

 

 

家族想いの素晴らしい方達ではあるとは思うが、この量は異常だ。ファインの姉であるピルサドスキー殿は地元である欧州のアイルランドを含め、イギリス、ドイツ、フランスで大きな成績を獲っている。ファインも家族として鼻が高いだろう。

 

 

エアグルーヴ「はぁ……とにかく片付けるぞ。だがどれから片付けたものか。」

 

ファイン「基本的に食べ物が多いから、どうしてもかさばっちゃうんだよね〜……別に食べ物に困ってるわけじゃないんだけどな〜。日本のインスタントラーメンを送ったのが間違いだったのかなぁ?」

 

エアグルーヴ「それは知らんがこの量だ。菓子だけならまだ助かったものの、現地の特産であろう品まであるのか。」

 

ファイン「私が居た頃によく食べてたから送ってくれたんだと思うけど………」

 

エアグルーヴ「……この量だ、ちまちま片付けていたのではキリが無い。おいファイン、一応聞くぞ。菓子類は誰かに食べてもらう事は可能か?」

 

ファイン「え?うん、私は構わないよ?」

 

エアグルーヴ「そうか、なら………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フジキセキ「いいのかい、こんなにたくさん?」

 

エアグルーヴ「あぁ、ファインからは了承を得ている。というよりも遠慮なんてしないで貰ってくれ。でないと私が落ち着いて眠れん。」

 

フジキセキ「私も荷物を受け取った時は驚いたよ。あんな量の段ボールが一気に来た事は今までに無かったからね。」

 

エアグルーヴ「私も部屋に入った時は驚いた………では確かに渡したぞ。寮生にもよろしく伝えておいてくれ。」

 

フジキセキ「うん、分かったよ。そうそうエアグルーヴ、少しいいかい?」

 

エアグルーヴ「?何だ?」

 

フジキセキ「君のトレーナーさんとはどうだい?上手くやれているかい?」

 

 

……何だこの不明瞭な質問は?

 

 

エアグルーヴ「意味はよく分からんが、それなりにはやれていると思う。」

 

フジキセキ「そう?なら良いけど。君は厳し過ぎる面があるからね〜、まぁ今のところは大きな事にはなっていないから大丈夫だとは思うけど。」

 

エアグルーヴ「おい待て、その言い方だとこの先何か起きるような言い方に聞こえるが?」

 

フジキセキ「あははは、ウマ娘とトレーナーの衝突なんて珍しくはないと思うよ?」

 

エアグルーヴ「………忠告として受け取っておこう。」

 

フジキセキ「うん、ごめんよ引き留めて。」

 

 

私が……奴と衝突、か………

 

 

ーーー自室ーーー

 

 

ファイン「わあぁ〜段ボールが2箱も折り畳んだ〜♪2つ減っただけでも広く感じちゃうよ〜!」

 

エアグルーヴ「まだまだ焼け石に水に過ぎん。一先ずこれは明日、生徒会へと持って行く事にする。それから………この品を1つずつ持って行っても構わないか?」

 

ファイン「え、それはいいけどどうするの?」

 

エアグルーヴ「一応の礼、だな。」

 

 

ーーートレーナー寮・八幡の部屋ーーー

 

 

八幡「成る程、それでこの荷物ってわけか。」

 

エアグルーヴ「あぁ、貴様は一人暮らしなのだ。あって困るものでもあるまい。」

 

八幡「それじゃあ、ありがたく貰う。ファインによろしく伝えてくれ。」

 

エアグルーヴ「………おい、1つ聞くぞ。」

 

八幡「何だ?」

 

エアグルーヴ「貴様は私に対し何か不満はあるか?」

 

八幡「不満?具体的には?」

 

エアグルーヴ「私のこの態度が気に入らない、とかだ。」

 

八幡「それ、自覚あるのか?」

 

エアグルーヴ「自前だからな、今更直そうとも思わん。それで、どうなのだ?」

 

八幡「仮にあったとして、お前はそれをどうする?」

 

エアグルーヴ「何?」

 

八幡「お前は今、自分の性格を直す気は無いと言った。ならそれが答えにもなっている。俺がお前の気に入らないところを言ったところで、結局それは無駄骨にしかならん。質問に正直に答えるのなら、特に不満なんて無い。それにそんな事を一々気にしていたら、この世界なんてやってられねぇよ。だから気にすんな。」

 

エアグルーヴ「……そうか、ならいい。」

 

八幡「用が済んだのならもう帰った方がいい、門限も近くなってるぞ。」

 

エアグルーヴ「あぁ、失礼した。」

 

 

………

 

 

 

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