比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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追込の始まり

 

 

八幡side

 

 

ルドルフ「ふっ!」

 

シービー「仕掛けたね……じゃああたしもっ!」

 

 

2人は順調そのもの。シービーに至っては11月のデビューに向けて申し分無いと言っても良い。ルドルフも来年にデビュー予定だが、今年デビューでも遜色無いレベルだ。流石は同じ才能を持つと言われているだけの事はある。こりゃフランスから帰国した時のデビュー戦が楽しみだ。んで肝心のライスは8月に入って追込んでいる最中だ。とは言っても2人とは別メニューだ。その内容は………

 

 

ライス「34……35……36……37……」

 

 

ひたすらに脚を鍛えている。今やらせているのはスクワットなんだが、足を閉じてのスクワットだから常に太腿に力を入れてないと、すぐにプッツン……連続では出来なくなるって事だ。それに加えてサーキット方式でやってるから、流れはバービージャンプ30回→腿上げ50回→クライム30回→シャトルラン20m5往復→縄跳び50回→兎跳び→そして最後に全力ダッシュ、これで終了だ。これを因みに今は2本目を始めたばかりだ。それとライスのペースは速い方だ、普段から朝のランニングをやっているから基礎の筋持久力が誰よりも高いのだと思う。

 

そしてこれは移動してから次の種目に移るってやり方だから、今は俺の前でスクワットをやってるが、マーカーを置いてあるところまでランニングしてからバービージャンプをするって事だ。んでバービージャンプが終わったらランニングで戻ってきてから腿上げをやるって流れになる。速さも勿論だが正確にやらなければ意味も無い、だが今のところライスは両立出来ているから文句は無い。

 

 

シービー「いやぁ〜やっぱりルドルフと走るのは気持ちが良いね♪追い抜き甲斐があるよ。」

 

ルドルフ「それはこちらも同じさ、君には良い刺激をもらっている。どうだい、もう一走り?」

 

シービー「良いねぇ〜……やろうよ。」

 

八幡「互いに燃えているところ悪いが、本当に後1本にしてくれよ?そろそろクールタイムだ。」

 

ルドルフ「おや、それでは早めに始めてしまわないとね。兄さん、ちゃんと見ていておくれよ。」

 

八幡「当たり前だろ、そんなの。」

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

ライス「ううぅ〜……やっぱりすっごく脚にくるよぉ〜お兄様……」

 

八幡「それでもクールタイムまでやり切ったんだから上出来だ。この後は1回やってからシービーとルドルフのトレーニングに混ざるぞ。」

 

ルドルフ「しかし兄さん、ライスシャワーは負荷の強いトレーニングをしたばかりだ。それなのに我々と併走をしてもいいのかい?」

 

八幡「だからこそだ。ライスがこれまで走ってきたレース場とロンシャンレース場とではワケが違う。少しでも強い負荷をかけた状態でやった方が本場に近い状態で走る事が出来る。」

 

シービー「成る程……ヨーロッパの芝は重たいっていうもんね。レース後半を意識した走りをするって事だよね?」

 

八幡「御名答、良い推理だ。」

 

シービー「やった♪」グッ!

 

 

実際に見て触れてないから判断はしにくいが、ちょっとした体験だ。こういう時、欧州の芝が日本にもあればって思う。

 

 

ルドルフ「しかし、こうやって芝の上で休んでいるとピクニックに来たかのように思えるよ。兄さんが作ってくれたレモンの蜂蜜漬けや鱈の入ったおにぎりが余計にそうさせてしまうよ。」

 

ライス「そうですよね、のんびりしちゃいます。」

 

八幡「おいおい、これはただの中休みだぞ?この後にまだやるんだからな?寝たりするなよ?」

 

ルドルフ「そうは言うが兄さん、約1名は既に危ないように見えるのだが?」

 

シービー「だって今日はそんなに暑くないしぃ〜、八幡の作った料理美味しいしぃ〜、眠たくなっちゃうよぉ〜こんなのぉ〜。」グタァ∼

 

 

オンオフの激しい奴だ………

 

 

八幡「とにかく、これを食べ終わってから10分後に最後の追込だから寝るなよ?寝たら叩き起こすからな、ルドルフが。」

 

ルドルフ「私がかい?」

 

八幡「俺がやったらダメに決まってるだろ。俺に女の尻を叩いたり耳の穴をほじくれと?」

 

ライス「そ、それもそうだよね……確かにライスだったらどっちも嫌だなぁ………」

 

八幡「まっ、とにかく今は少し足を休ませろ。寝るのはダメだけどな。分かったか~シービー?」

 

シービー「頑張るぅ〜……」

 

八幡「………早速ダメそうなんだが?」

 

ルドルフ「その時は任せてくれ。」

 

八幡「あぁ、頼む。」

 

 

その後、シービーは結局寝たのだがルドルフが起こしてトレーニングを再開。残っているトレーニングを終えて俺達は帰路に着いている、のだが………

 

 

八幡「ふっ、しかし面白い事もあったもんだな。目の前に鳥が飛んで来て腰を抜かすとはな……」

 

ライス「ううぅ……ごめんねお兄様。」

 

八幡「仕方ねぇよ、あんなの誰だって驚く。」

 

ライス「でも、お兄様におんぶしてもらうのが、なんか申しわけ無くて………」

 

八幡「そんな事で気を落とさなくていい。今は黙っておぶさってろ。それにそんな事言ったら、お前の事を羨ましがってる奴が何を言うか分かったもんじゃない。」」

 

シービー「だってぇ〜!」

 

八幡「休憩中に寝てた奴が何を言う。ほら、もうすぐ着くから。」

 

ルドルフ「兄さん、宿舎に着いたらライスは私が引き受けるよ。」

 

八幡「あぁ、頼む。」

 

 

 




最後の最後でライスらしい……
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