比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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朝の救世主

 

 

八幡side

 

 

フランスのシャンティイ学園に来てお世話になる事になり、1日が経った。俺達が使わせてもらっている部屋は日本の寮と比べてもかなり良いと感じるくらいには居心地が良かった。しかし時差の関係もあるから何だか不思議な感じだ。フランス現在の時刻は朝の7時だが、日本ではその先の午後14時。飛行機の中で少しの眠らせてもらったが、この感覚を早くどうにかしないとな。

 

八幡「ふぅ……今が朝って感覚に慣れないとな。」

 

ファブル「おはようミスター比企谷。どうだったかな、寝心地は?」

 

八幡「おはようございますファブルトレーナー。とても快適に過ごせました。ですが、早くこの時差に慣れないといけませんね……」

 

ファブル「最初の課題はそこでしょうね。まぁ始めての遠征ですから仕方ありません、これから勉強していけば良いでしょう。」

 

 

全くもってその通りだ。追込期間を2ヵ月にしたが、こういうのも視野に入れておかないとダメだな。遠征ってのはそのものが勉強モンだな。

 

 

ファブル「ところで、今日はどうする予定かな?」

 

八幡「フランスの街を見て回ろうかと。担当のライスを連れて現地の食事や観光地、叶うならばロンシャンレース場も見てみたいですね。」

 

ファブル「成る程、そうですか。ではまだ本格的なトレーニングは行わない、と?」

 

八幡「えぇ。資本の身体が不充分な状況下でトレーニングをするのは危険ですから。それに日本である程度の追込はしているので、少しの調整は必要だと思っています。」

 

 

ファブル(ふむ……彼はまだトレーナーになって3年目と聞いていたが、それにしてはとても冷静だ。さっきの会話で時差の事を話して失敗したかのように話していたが、次のトレーニングの話では追込を母国でしてきたから調整は必要だと返した。この失敗をプラスに置き換える思考の速さはベテランのトレーナーでも難しいというのに……)

 

 

八幡「早くても3日後、遅くてもその後だと踏んでます。」

 

ファブル「それが妥当だね……良かったら一緒に食事でもどうかな?」

 

八幡「えぇ、是非。その前に……【コンコンコンッ】ライス~、居るか~?」

 

 

ガチャッ

 

 

ライス「お兄様、おはよう。えっと……おはようございます、ファブルさん。」

 

ファブル「おはようライスシャワーさん。」

 

ライス「ふぁっ!?に、日本語っ!?」

 

八幡「日本の挨拶くらいは出来るって事だろう。それでライス、今からファブルトレーナーと食事に行くんだが、お前も来るか?」

 

ライス「うん、行く!」

 

 

ーーー共同エリア・食堂ーーー

 

 

ファブル「……ライスシャワーさんはよく食べるんだね?」

 

八幡「はい、ウチの学園でもかなり食べる方です。こっちのウマ娘はあんまり食べないようですね。」

 

ファブル「そうだね、彼女のように朝からという子は少ないかな。昼食や夕飯はそれなりに食べる子は居るけど、彼女くらい食べる子は居ないかな。」

 

八幡「……そうですか。」

 

 

まぁ日本でもライスを除けばスペとオグリの2人だけだしな、世界を探してもそうは居ないだろう。先生もめっちゃ食うけど。

 

 

ライス「お兄様、どうかしたの?」

 

八幡「あぁライス、こっちではお前みたいに食べるウマ娘はかなり珍しいみたいだ。」

 

ライス「そ、そうなんだ……だから皆ライスの事を見てたのかな?こんなに食べるんだって。」

 

カーネギー「おっはよ~ライスゥ~………すっごぉ、それ食べれるの?」

 

ライス「あっ、カーネギーさん……お、おはよう。」

 

八幡「カーネギー、ライスは本当に腹が減った時はもっと食べるぞ。」

 

カーネギー「ウッソ!!?ホントにっ!?」

 

八幡「あぁ、ホントだ。」

 

カーネギー「……私もこれと同じの貰ってくる!トレーナー、一緒に食べても良いよね?」

 

ファブル「私は良いですよ、ミスター比企谷はどうかな?」

 

八幡「ライス、カーネギーも此処で食べたいみたいだが、どうする?」

 

ライス「うん、大丈夫だよ。」

 

八幡「よし、カーネギー。俺達も大丈夫だから一緒に食べよう。」

 

カーネギー「やった~!!じゃ料理持ってくるね~!!」

 

 

その後、ライスと同じ量を持ってやって来たカーネギーを合わせて4人で食事をしていたのだが……どうやらカーネギーは大食いではなかったらしく、途中でキツそうにしていた。

 

 

ライス「えっと、カーネギーさん……大丈夫?」コテッ?

 

カーネギー「ラ、ライス……何て言ってるか分からないけど、もう無理………」フリフリ…

 

ライス「じ、じゃあ……ライスが食べてもいい?」

 

八幡「カーネギー、ライスがお前の食事を食べてもいいかだってよ。」

 

カーネギー「……た、食べてくれるの?本当にっ?食べ切れるの?」

 

八幡「カーネギーがこの量を食べ切れるのか、少し不安らしい。ジェスチャーで伝えてみたらどうだ?」

 

ライス「え、えっと……ま、任せてっ!」エッヘン!

 

カーネギー「ライスが救世主(メシア)だったんだ………」フルフル…

 

ファブル「今の君にとっては間違い無くライスシャワーさんが救世主だね……」

 

 

カーネギーが残した朝食をあっさりと平らげたライスはカーネギーから抱き着かれながら感謝され、更には手を合わせて祈りを捧げられていた。

 

 

カーネギー「ライスシャワーよ、感謝致します………」テ アワセ

 

ライス「カ、カーネギーさん!も、もう大丈夫だから!」アタフタッ!

 

 

 




生焼け肉「ありがたや~ありがたや~。ライスシャワーさん本当にありがたや~。」
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