比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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証明する為に

 

 

八幡side

 

 

ライス「ロワイヤル、オーク賞?」

 

八幡「あぁ、今から3週間後に行われる長距離レースだ。場所は今回と同じロンシャンレース場、距離は300m長い3,100m、コースも距離延長をしただけだから変わりは無い。先生達に相談する前にお前に聞いておきたくてな……ライス、お前はこのレースに出たいか?」

 

ライス「………」

 

 

まぁ、そりゃ悩むよな……本当だったら帰国する期間を延ばすって言ってるようなものだ。ライス自身は早く帰りたいと思っていたかもしれない、そんな中でこの提案だ……俺としても少し心が痛む。

 

 

ライス「……ねぇお兄様、年内のレースにはもう出ない予定なんだよね?」

 

八幡「ん?あぁそのつもりだ。今年と同じ流れで行くつもりだ。日経賞始動からの天皇賞・春だ。」

 

ライス「……それならライス、そのロワイヤルオーク賞に出てみたい!」

 

八幡「悩んでいたように見えたんだが、それはもういいのか?」

 

ライス「大丈夫だよ。出たくなかったわけじゃないから。」

 

八幡「本当か?早く日本に帰りたかったとかなら断ってもいいんだぞ?別に強制してるわけじゃない、これはフランス、イギリス、アイルランドのトレーナーからの推薦なんだから。」

 

ライス「確かに帰りたいって気持ちが無いわけじゃないよ?けどライスもちょっぴり見返したいんだ。」

 

八幡「……見返す?」

 

ライス「うん、菊花賞と天皇賞でライスの事をヒールって言った人達に『ライスはこんなに凄いんだぞ!』って。それにもしかしたら、昨日のレースを勝てたのはまぐれだって思っている人も居るかもしれないから。」

 

八幡「………」

 

 

……成る程、そう思ってたのか。自分はまぐれではなく実力で勝った、それを証明する為に参戦したいって事か。なら俺もこの意志にはしっかり応えないとな。

 

 

八幡「分かった。じゃあ3週間後のロワイヤルオーク賞に参戦だ。帰国は延期、ロワイヤルオーク賞より3日後に帰国予定。これでいいか?」

 

ライス「うん、ありがとうお兄様。」

 

八幡「あぁ。さて、次走を決めたところで早速ライスに手伝ってほしい事がある。」

 

ライス「え?なぁに?」

 

八幡「じゃじゃウマ娘の説得だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タリアト『八幡、全員集まっている。それで、話とは何だ?』

 

八幡「はい。まずは先生、それとプロフェッサー、シービーとルドルフのトレーニングを見てくださりありがとうございます。つきましては今後の予定を話したいと思っています。」

 

ルドルフ『今後の予定?何か変更があるのかい?』

 

八幡「あぁ。それを『まさかとは思うけど帰りが遅くなるとか言わないよねっ!!?』シービー、今からそれを『八幡、私は信じているからなっ!!』プロフェッサー……」

 

タリアト『話が進まん、静かにしろ。八幡、構わず進めてくれ。』

 

八幡「はい、当初の予定はレースから2週間後に帰国して先生方から2人のトレーニングを引き継ぎ、俺がまたトレーニングを見るという方針でした。ここまでは大丈夫ですか?」

 

ルドルフ『うん、前回聞いた内容と相違無いよ。』

 

タリアト『あぁ、私もそう聞いた。』

 

マンノウォー『お前の作った資料にもそう書いてあったしな。』

 

シービー『……うん、その筈。』

 

 

全員、把握はしているようだ。さて、こっからだな。きっと約2名からは絶対止められるだろうけど、押し切るしか無い。

 

 

八幡「経緯から説明しますと、今日の凱旋門賞が終わった時に3名のトレーナーから提案がありました。その提案は……」

 

 

俺は今日の出来事を画面の4人に説明した。2人は頷き、もう2人は『嘘でしょ?』みたいな顔になってる。

 

 

八幡「なので隣に居るライスと話し合った結果、今から3週間後のロワイヤルオーク賞に参戦したいと思っています。なので先生方には引き続き2人のトレーニングを見ていただきたいので、そのお願いと相談のお電話です。」

 

シービー『……ねぇ八幡?あたしもう限界なんだよ?今すぐにでも八幡に抱き着きたいくらいなんだけど?』

 

八幡「分かってる、無理を言ってるってのは。けどこれはライスの願いでもある。」

 

タリアト『……その願いとは?』

 

ライス「……見返したいんです、ライスをヒールと呼んだ人達を。ライスはまぐれじゃなくて、ちゃんと実力で勝利を掴んだんだって。それに、まぐれで勝ったって思われたくないんです。」

 

 

海外のレースをまぐれで勝てる程、甘くは無いしな。

 

 

ルドルフ『……【Eclipse first, the rest nowhere】、唯一抜きん出て並ぶ者なし……ライスシャワー、今の君は日本の長距離戦線ではこの諺に相応しい走りを実現した。そしてそれを海外でも遺憾無く発揮した。それでも尚、君を認めない者が居ると?』

 

ライス「思いたくはないですけど……けど次はライスの力が本当なんだって証明したいんです。」

 

 

ライスが時々言う力強い言葉。普段のおどおどした態度からは想像出来ない姿だ。目もハッキリと相手を見て逸らさない……そういえばライスが本気の時はいつもこうだったな。

 

 

マンノウォー『………八幡、絶対に勝たせろ。』

 

八幡「っ!」

 

マンノウォー『担当ウマ娘がここまで言っているのだ、勝ち以外は絶対に許さん。もし負け戦をした時は私がお前を直々に扱いてやる。アメリカへの帰国を無しにしてな。』

 

タリアト『はぁ……八幡、師がこう言った以上は止める事は出来ん。勝ってこい。』

 

八幡「……はい!」

 

マンノウォー『というわけだシービー、ライスの次のレースを楽しみにしようじゃないか!案ずるな、八幡が帰った時は目一杯甘えろ!そのくらいの器量なら八幡は持ち合わせているからな!』

 

シービー『分かりましたよぉ~……』

 

ルドルフ『兄さん、ライスシャワー、次のロワイヤルオーク賞も頑張ってくれ。』

 

タリアト『微力ではあるが、日本からも応援しているぞ。』

 

八幡「はい、ありがとうございます。」

 

ライス「頑張ります!」

 

 

帰ったら地獄が待っているかもしれないが、それも覚悟の上だ。絶対に勝ってやりますので、見ててくださいよ。

 

 

 




ライスの次走、ロワイヤルオーク賞に決定!!
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