比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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次走報告と協力者

 

 

八幡side

 

 

ロワイヤルオーク賞に出走する事が決まって、俺はファブルトレーナーにその旨を伝える為に部屋を訪れた。その結果、ファブルトレーナーはこのシャンティイ学園の滞在と滞在費等の負担を約束してくれた。これはとてもありがたい事だ。更には必要であれば合同トレーニングも協力すると言ってくれたので、至れり尽くせりだ。そして今、俺は学園の一室を借りて、ライスと共にインタビュー中だ。

 

内容はありきたりだったが、フランス現地の方達からは世辞の無い祝福の言葉を貰えたと思っている。

 

 

「それで比企谷トレーナー、気になる次走は既に決めておられるのですか?やはり年末の有マ記念でしょうか?」

 

八幡「はい、決めています。しかし有マ記念ではありません。フランスのファブル氏、イギリスのアップル氏、アイルランドのオライエン氏の3名による勧めもあり、3週間後の同じロンシャンレース場で行われる長距離レース、ロワイヤルオーク賞に出走する事にしました。」

 

 

その瞬間、周りからは驚きの声が上がった。この時期、日本では秋のGⅠ戦が始まっている。この流れに乗るのであれば帰国して有マ記念に備えるのがセオリーだ。しかしそれを外して期間を延ばして現地のレースに参加するからであろう。

 

 

「何故、ロワイヤルオーク賞に参戦しようと思ったのか、理由を聞いてもいいでしょうか?」

 

八幡「聡明なフランス取材班の皆様ならご存知だと思いますが、先の天皇賞で私の担当であるライスシャワーはヒール、つまりは悪役扱いをされていました。今回の勝利も他国のウマ娘がしっかりと実力を出せていれば負けていなかった、そう思う人が少なからず居るかもしれません。なので次は同じ地の更に距離の長いレースに参加して、ライスシャワーはちゃんと自分の実力で勝利を収めたのだと証明する為です。」

 

「では今後もシャンティイ学園で次走に向けてのトレーニングを行う、という事ですか?」

 

八幡「はい。現拠点にしておられるファブル氏からも了承を得ております。なのでより良いトレーニングを行う事が出来るので、感謝しています。」

 

「ありがとうございました。では続いてライスシャワーさんに質問です。次のロワイヤルオーク賞は今回優勝したロワイヤリュー賞よりも300m長い距離となりますが、不安な点はありますか?」

 

ライス「えっと……距離が延びた事はそんなに気にしてません。ライスは長い距離の方が得意なので、お兄……じゃなくてトレーナーさんからも3,000mからがライスの本領発揮出来る距離だって言ってくれたので、ロンシャンレース場で昨日のような走りを出来ればって思っています。」

 

「成る程。つまりは自信あり、という事ですか……これは同じレースに出るライバル達にとって目が離せなくなりますね。因みにライスシャワーさん、フランスの食べ物では何か良い物はありましたか?」

 

ライス「ふぇ?ぜ、全部美味しかったけど……んん~あっ!ポトフが美味しかったです!日本でも知られている料理なんですけど、とっても優しい味だったのでレースの後も食べてました!デザートではミルフィーユが美味しかったです。」

 

 

ん、良い受け答えが出来ているな。噛むかと思っていたが、しっかり答えられている。

 

 

「ありがとうございました。では以上を持ちまして、比企谷トレーナーとライスシャワーさんのインタビューを終了します。ご協力ありがとうございました。」

 

八幡・ライス「ありがとうございました。」

 

 

俺達は部屋から退室して寮へと向かった。けどこれに対しての反応も気になるな……帰国すると思いきやまさかの連戦だからな、なんか電話かかってきそうで怖い。

 

 

ーーー寮ーーー

 

 

カーネギー「ライス~お帰り~!インタビュー見てたよ、次はロワイヤルオーク賞に出るんだね!」

 

ライス「う、うん。そうなんだ。」

 

カーネギー「3,100mかぁ……私じゃ絶対に走り切れない距離だよ。2,400m辺りでライスに置いてきぼりにされちゃうな、きっと。」

 

ライス「だ、大丈夫だよ!置いて行ったりしないから!レースでは置いて行っちゃうけど、普段だったら置いて行かないから!」

 

カーネギー「ライス………貴女は本当に救世主だよ。」

 

ライス「わぁ!?カ、カーネギーさん!手を合わせるのはやめてよ~!」

 

 

ライスとカーネギーは相変わらずのようだな。

 

 

カーネギー「ねぇトレーナーさん、何か協力できる事があったら言ってよ?私のトレーナーも協力するって言ってたんだからさ!」

 

八幡「あぁ、その時は頼らせてくれ。3,000mの併走。」

 

カーネギー「1,000m多くない?2,000mならいいよ?」

 

八幡「いや、3,000m。」

 

カーネギー「無理無理無理っ!!3,000mの併走とか私じゃ無理だから!!脚がいけない事になっちゃうから!!」

 

八幡「冗談だ。よそ様のウマ娘にそんな事するわけ無いだろ。」

 

カーネギー「……なんか怪しいなぁ。」

 

八幡「じゃあ付き合ってほしいって内容のトレーニングがこの前教えた鬼ごっこって言ってもか?」

 

カーネギー「よし!私に任せて!!私の救世主の為なら一肌脱ごうじゃないのっ!!」

 

 

……調子いいなぁ、コイツも。シービーを思い出すな。帰ったら大変だけど、今回のレースも許可してくれたんだ。ちょっとの事は甘んじて受け入れよう。

 

 

 




良い協力者がたくさんいますね!
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