比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

50 / 1584
謎の会話

 

 

八幡side

 

 

………なんか最近、ウマ娘達からの視線がどうも気になる。今までの視線とは違って、生暖かいような、見守るような、そんな視線を感じる。隠れながらではなく、俺が歩いていても堂々と視線を向けてくるのだ。この状況は一体何なんだ?訳が分からん………

 

 

八幡「………」

 

 

コソコソ…

 

ヒソヒソ…

 

 

生憎俺は人間だからウマ娘の聴力なんて無いから、内緒話は全く聞こえない。何の話かは気になるが、触れたところで隠されるのは目に見えてるから無視している。しかし気になるものは気になる。

 

 

たづな「あっ、比企谷トレーナーさん!こちらに居たんですね!」

 

八幡「駿川さん、どうかしましたか?」

 

たづな「はい。実は先日の校門前での事で先方の方々から謝罪文を頂きました。ですのでお時間のある時で構いませんので、理事長室までお越しいただけると助かるのですが………」

 

八幡「エアグルーヴのトレーニングが始まる前と終わった後なら時間ありますけど、どっちがいいですか?」

 

たづな「でしたらトレーニング終了後でも宜しいでしょうか?その方が落ち着いて読めると思います。それに、先日のお礼がまだでしたので。」

 

八幡「あんなの気にしなくてもいいですよ。」

 

たづな「いいえ!是非させてください!」ズイッ!

 

 

ち、近い……近いよ駿川さん。一応此処は学園の廊下でウマ娘も居るから。だが何を言っても引き下がらないだろうなこの人は。

 

 

八幡「……わ、分かりました。ではエアグルーヴのトレーニングが終わりましたら、理事長室まで伺います。」

 

たづな「はい、お待ちしてますね。それでは。」

 

八幡「はい。」

 

 

ふぅん……昨日の取材陣からか。3社全てあるのなら問題無いが、1社だけならある意味問題だけどな。まぁいい、取り敢えずトレーナー室に向かうか。

 

 

「ねぇ今の!」

 

「うん、たづなさんって大胆!」

 

「お礼って何をする気なんだろう?」

 

「うまぴょいですかっ!?」

 

 

「でもトレーナーさん、よく落としたよね〜。」

 

「うん、流石会長達が認めただけはあるよ。」

 

「お礼ってもしかして……2人きりで!?」

 

「うまぴょいなんですかっ!?」

 

『お前は黙ってろ!』

 

 

………やっぱりなんかコソコソ話をしているな。一体何の話をしてるんだ?

 

 

ーーートレーナー室ーーー

 

 

桐生院「あっ、比企谷君。おはようございます。一昨日の重賞制覇、おめでとうございます!」

 

八幡「あぁ、ありがとな。お前のところもこの前デビュー戦を勝ってたな。おめでとさん。」

 

桐生院「ありがとうございます。お互い、次も勝てるように頑張らないといけませんね!」

 

八幡「あんまり気を張り過ぎるなよ?ウマ娘だけでなく、子供ってのは不安や緊張ってのが肌で分かるくらいなんだからな。俺達がしっかりしとかねぇと、余分なパワーを与えちまうからな。」

 

桐生院「へぇ〜そういうものなんですね〜………」

 

 

そう思うだろ?ホントそうなんだよ。今の年齢がそうとは限らないかもしれないが、子供って本当に鋭い時があるから。

 

 

桐生院「ところで比企谷君、比企谷君達がやっている坂路トレーニングはまだ行う予定ですか?もし良かったらウチのミークにもやらせてみたいんですが………一緒にトレーニングをする事って可能ですか?」

 

八幡「別にいいぞ。作ったのは俺だが、別に俺だけのメニューってわけでも無いしな。この前の鬼ごっこだって真似してるトレーナーだって居るくらいだし。」

 

桐生院「そ、そうなんですか?でもそれって当然比企谷君から許可を貰ってるんですよね?」

 

八幡「いや、そんなの貰ってねぇよ。向こうが勝手に取り入れてるだけ。俺には相談のその字も無しだ。」

 

桐生院「えぇ!?それっていいんですか!?」

 

八幡「さぁな。要点さえしっかり理解して見てれば効果はあるからな、分かってなくてやってるんだったら損はしてるな。無駄とは言わないが。」

 

 

チーム抱えてるトレーナーや複数人担当を持ってるトレーナーの一部は鬼ごっこをさせてるみたいだ。偶に観察しているが、本当に理解しているのは半分以下といったところだ。多分だが、ウマ娘達の視点からの説明で理解したって感じなのだろう。それだけだと本当に理解してないからね?子供だけの説明を真に受けたらダメですよ?

 

あっ、そうだ。桐生院に聞いてみるか。

 

 

八幡「なぁ桐生院、1つ聞くけどよ、俺って最近何か噂になるような事したか?」

 

桐生院「え、比企谷君が…ですか?」

 

八幡「あぁ。最近なんか妙に視線を感じるんだよ。主にウマ娘達から。重賞を制覇したとか、トレーニングに参加させて欲しいとかならまだ分かるんだが、そんな感じの視線じゃ無いんだよなぁ………なんか知らないかなって思って聞いてみたんだが、知らないみたいだな。」

 

桐生院「はい。今初めて聞きました。比企谷君、また何か注目を集めるような事をしたんですか?」

 

八幡「したのなら向こうから集まってくる。」

 

桐生院「比企谷君が言うと説得力がありますね………」

 

 

とはいえ、自分に支障は無いものの、何だか居心地が悪い。少しでも早く解決しないとな。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。