八幡side
やっと着いた我が故郷、1ヶ月半も……いや2ヶ月か。2ヶ月も留守にして済まなかったな、やっと帰って来れた。慣れ親しんだ光景はまだ見えないが、すぐに見られるだろう。今はライスと一緒に出口へと向かっている最中で、フライト中に寝たからか今は全く眠いとは感じない。因みに日本は8時半だが、今のフランスの時間は夜中の1時半だ。
ライス「お迎え、居るかなぁ?」
八幡「どうだろうな?先生達には一応今日の8時半に日本に着くって連絡はしてあるが。」
ライス「先生さんは何も言ってなかったの?」
八幡「……プロフェッサーが張り切ってるだろうな。まぁでもルドルフとシービーは学園があるから居ないとは思うけどな。」
ライス「先生さんとお師匠さんにも久しぶりに会いたかったから居てくれたら良いなぁ〜。」
そうだね、俺も会いたいよ。ヨーロッパでの話を色々と聞かせてやりたい。
ーーー出口ーーー
「長旅お疲れ様でした、比企谷様、ライスシャワー様。こちらお2人のお荷物でございます。」
八幡「すみません、わざわざ運んでもらって。」
「いえ、お仕事ですから。それにお2人の旅に同行する事が出来てとても嬉しく思います。」
八幡「こちらこそありがとうございます。この後はきっとシンボリ家に行くと思いますけど、スイートルナさんやスピードシンボリさんにもよろしくお伝えください。まぁ自分も後で伝えるつもりではありますけど。」
「かしこまりました。では私はこれで失礼いたします。またの機会にお会いしましょう。」
八幡「はい、ありがとうございました。」
ライス「あ、ありがとうございました!」
そう言ってからまた来た道を戻って行ったシンボリ家の使用人。さて、俺達も……ってもう出口だったな。
八幡「よし、じゃあ行く「八幡~っ!!!」か……この声、プロフェッサーだな。」
ライス「あっ、お兄様!向こうからお師匠さんが向かって来てるよ!」
八幡「走ってきたら危ないだろ……歩いて来てくれよ。受け止められないですって。」
ガシッ!!
マンノウォー「八幡、よく帰って来たな!!ライスも素晴らしいレースだったぞ!!日本の力、海外でよく見せつけたな!!」
ライス「あ、ありがとうございます!」
マンノウォー「それにしても……あぁ、生の八幡に会えるのは久しぶりだ。私は嬉しいぞ、愛する孫弟子にやっと会えたのだからな♪」ダキッ!
八幡「プロフェッサー、加減してくれているとはいえ少し苦しいです……」
マンノウォー「2ヶ月もの間、私はお前と会えない日々を過ごしていたのだぞ!?このくらいは許容範囲だ!寧ろ足りん!!」
八幡「………ソウデスネ。」
タリアト「師よ、全く八幡を見つけた途端にこれか。気持ちは分からんでもないが、遠慮や配慮という言葉を知らんのか?」
マンノウォー「今はそんなもの必要無いっ!!」
タリアト「全く……八幡、よく帰って来た。」
八幡「はい、先生達もルドルフとシービーの面倒、ありがとうございます。とても助かりました。」
タリアト「気にするな、そういう頼みだからな。それに弟子の我が儘を聞くのも師としての務めでもある。ライスもフランスでは良い走りをしていたな。生中継で見ていたが、遠征であれだけの走りをするのは非常に難しい。お前の弛まない努力あっての成果だ、誇ると良い。」
ライス、「は、はい!」
こうやって褒められるのはライスも嬉しいだろうな。でも今は学園に戻って理事長に戻った事を伝えないとな。先生達と話はそれからでも大丈夫だろう。
八幡「先生、プロフェッサー、先ずは学園に戻りませんか?お2人にはお話したい事がたくさんありますが、先ずは理事長に帰国した事を報告したいので。」
タリアト「ふむ、それもそうか。では学園に帰るとしよう。八幡、ライス、車を借りてきているからそれで帰るぞ。」
先生、すっごいありがたいです。
因みに車の中でもプロフェッサーは俺から離れず、後部座席でずっと俺の頭を撫で回したり、抱き締めたりしていた。学生も居るんだから自重してほしかった。
ーーートレセン学園・校門前ーーー
タリアト「八幡、ライス、君達は此処から向かうといい。その方が近いだろう。」
八幡「分かりました、ありがとうございます。」
タリアト「師よ、私達は別行動だからな?」
マンノウォー「むぅ………」
ガチャッ
八幡「では行ってきます、また後で。」
ライス「ありがとうございました。」
タリアト「あぁ。」
マンノウォー「絶対だぞ!」
ブロロロロロ~
八幡「……さて、行くか。」
ライス「うん♪」
駿川さんが居ないって事は、多分理事長室に居るんだろうな。
八幡「ライス、この後は理事長室に行って報告した後は自由にしたいと思ってるんだが、どうする?1度放課後になったら部室に行くか?」
ライス「うん、会長さんとシービーさんにお土産あげたいから。」
八幡「そうか、じゃあそれまでは自由にするか。」
ーーー理事長室前ーーー
コンコンコンッ
秋川『許可っ!!入ってよろしい!!』
八幡「失礼します。」
ライス「失礼します。」
秋川「おぉ、比企谷トレーナー!!それにライスシャワー!!歓迎っ!!そして賛辞っ!!フランスでのレース、見事だった!!」
八幡「ありがとうございます。無事に帰国したのとレースを終えられたのを報告しに来ました。」
秋川「うむ、我々も生中継でライスシャワーの勇姿を見ていた!このような優秀な生徒を持てて、私はとても誇らしいっ!!」
それからは色々と話をしたが、そんなに長くはかからずに終わったので、俺とライスは自分達の寮へと向かう為、学園を出たところで別れた。
プロフェッサー、やっぱりこうなりましたね。