八幡side
豪勢な夕食を食べ終えた俺は、予定通り温泉に行こうと思っていたのだが、シービーに捕まってしまってその相手をしている。いやもうね、構って構ってうるさいのよこの子。頭に手を乗せればご満悦な顔をするし離せばムスッてするし、相手するの少し疲れてる状態。何で日々の疲れを癒しに来てるのに疲れてんだ、俺?
八幡「……あのさシービーさん?俺もう温泉に行きたいんだけど、そろそろ「ダメ。」……いつまでこうしてれば良いのでしょうか?」
シービー「ライスとルドルフがやってたのと同じくらいの時間。」
八幡「それだと風呂は入れなくなるんですけど?2時間もお前の相手するとか余裕で飽きるわ。」
シービー「だって八幡あたしに全然構ってくれないじゃん!!ライスとルドルフばっかりじゃん!!」
八幡「………ごめん、俺の担当の中では2番目くらいにお前に時間を割いてる気がしてんだけど?」
シービー「ライスは分かるよ?1番目だもんね?でもルドルフはあたしと同じくらいかそれ以上でしょ!?京都レース場の時とかお婆ちゃんの事とか色々!!」
………ルドルフ関係無いのもある気がするんだが?
八幡「とりあえずお前は何をすれば満足するわけ?それと出国前に貸したジャケットまだ返してもらってないから早よ返せ。」
シービー「まぁ今の状態を後1時間半かなぁ〜♪」
八幡「………仕方ない、温泉は諦めよう。」
シービー「むふふぅ〜良い心が「けどお前も温泉入れないから、その後のマッサージとかも無しになっちまうなぁ〜。2人は風呂に入った後にやる予定で話がついてるのに、このままじゃシービーだけマッサージは無しか。」……八幡、温泉の後はマッサージしてくれるんだよね?それって絶対なんだよね?」
八幡「俺は冗談は言うが嘘は言わない。」
シービー「………じゃああたしもお風呂行ってくる!」
八幡「いいのか?後の1時間半は?」
シービー「マッサージでチャラ!」
八幡「あいよ〜、いってら〜。」
はぁ………やっと行ったか。けど釣れて良かった、膝枕&頭ナデナデを1時間半も続けるなんて時間の浪費にも程がある。
八幡「さて、シービーも温泉に行った事だし俺ももう1回入りに行きますか。」
ーーー露天風呂ーーー
八幡「ふぅ〜やっぱ……良い湯だな〜。」ノビィ∼
12月に入って外も冷え込んでるってのに、何でこんなにも夜の露天風呂ってのは気持ち良いのかねぇ……これを考えた紀元前メソポタミア文明の人々とご先祖様達に感謝だな。この旅館を作ってくれた人にも。しかし風呂かぁ………寮のも広くて良いが、考えて入らないと人が混み合うからなぁ。俺もそろそろどっかのアパートに住むか?物も増えてきて、今の部屋じゃ少し手狭になって来たしな……考えておくのもアリだな。
八幡「まっ、難しい事は帰ってからでもいいか。急いで決める事でもないしな。」
ーーー椿の間ーーー
八幡「お邪魔するぞ。何度も聞くが、本当に俺がこっちに来て良かったのか?一応此処は女子部屋とも呼べる領域だと思うんだが?」
ルドルフ「心配する必要は無いよ、我々は君に全幅の信頼を置いている。それに君も自分が眠る場所に女性を寝せてマッサージをするのは気が引けるだろう?」
八幡「別の布団を敷けば問題は無いんだが……それよりも誰からやる?俺としてはルドルフからやってやりたいんだが。」
シービー「なら「君に任せるよ。我々はお願いしている身だ、順番もやり方も任せるよ。」むぅ………」
八幡「あぁ、分かった。じゃあルドルフ、横になってくれ。因みにやるのは膝下の脚と背中、肩だけだ。尻と太腿はやらないようにする。」
ルドルフ「よろしく頼むよ。」
ーーー数十分後ーーー
ルドルフ「んっ……んんぅ………んうっ……」
ライス「会長さん、気持ち良さそう………それに、何だかちょっと……い、色っぽい………///」
シービー「だね〜なんか少しエッチ〜。」ジトォ∼
ルドルフ「兄さんの施術が気持ち良いのは君達も知ってぇ!?に、兄さん……んっ……」
八幡「今は力を抜け。それとシービー、変な事を言わないように。」
シービー「はぁ~い……」
ルドルフ、我慢してはいるが声が漏れてるせいで2人の言う通りになっている。それに近頃はマッサージをやっていなかったし先生達のしごきもあった。加えて生徒会の雑務に気の抜けない日々は無意識に身体にも影響を及ぼす。ならば今、1番に施術をする必要があるのはルドルフだ。
万能ツボでもある合谷も後で揉んでやろう。
八幡「ルドルフ、他にやってほしい箇所はあるか?リクエストがあったら可能な限り聞くぞ。」
ルドルフ「いいのかい?では肩甲骨の裏側を頼んでもいいだろうか?自分の手では背中は届かないからね、よろしくお願いするよ。」
八幡「あいよ〜。」
ライスとシービーも居るからやり過ぎないようにしないとな。あまり長くやり過ぎるとシービーが絶対に拗ねるからな。
ライス「ねぇねぇお兄様、ライス達にもそんな風にしてくれるの?」
八幡「あぁ、そのつもりだが……控えめにするか?」
ライス「ううん、お兄様のマッサージはとっても気持ち良いからたくさんお願いしたいなぁ〜って。」
シービー「あたしもあたしもっ!!」
八幡「悪いがリクエストは1人1箇所までだ。流石に何箇所もやると指が痛くなっちまう。だからってもう1回全部っていうのリクエストは無しだからな?」
シービー「……全く、しょうがないなぁ〜。」
ライス「分かったよお兄様。因みにお兄様、次はライスとシービーさん、どっちが先?」
八幡「シービーだ。ライスは最後な。」
ライス「うん、分かった。」
風呂上がりのマッサージって何気に1回もやった事無い……