比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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本人確認

 

 

エアグルーヴside

 

 

「でね〜そのトレーナーさんが……」

 

「ホント〜?たづなさん大胆〜♪」

 

「他には?他には無いの?」

 

「今はこれが最新情報!続報を待て!」

 

「気になるじゃ〜ん!」

 

 

昨日今日と、駿川氏とあるトレーナーの色恋沙汰の話題が尽きんな………別に悪いと言うわけでは無いが、トレーナーという職務がありながら暢気な奴も居たものだ。そんな暇があるのならトレーナー職務に精を出せば良いものを。まぁその男も時間の問題だろう。こんな事をしていれば、いずれは余裕が無くなる。担当しているウマ娘の心も離れていくのも時間の問題だな。

 

 

エアグルーヴ「下らん……まぁいい。今はこの書類を会長にお渡しするのが先決だ。」

 

 

ーーー生徒会室ーーー

 

 

エアグルーヴ「失礼します、会長。こちら備品項目のチェックリストです。」

 

ルドルフ「あぁ、済まないね。」

 

エアグルーヴ「いえ、恐縮です。」

 

ルドルフ「しかし、学園も賑やかになったね。何が発端かは不明だが、恋愛の話が増えている。」

 

エアグルーヴ「私も先程、生徒が口にしているのを耳にしましたが、どうやら男性のトレーナーと駿川氏が関係しているようです。」

 

ルドルフ「ほう、駿川氏が?彼女は公私混同をするような人柄には見えないが……」

 

エアグルーヴ「はい、私もそう思います。」

 

 

だが目撃者も分からん上に確証もない。本当かもしれんし嘘かもしれん。まぁ私にはそんな事はどうでもいいのだがな。それにしても………

 

 

エアグルーヴ「しかし一体どのトレーナーなのでしょうか?本業のトレーナーの職務を放棄してまでやる事とは到底思えません。」

 

ルドルフ「まぁ生徒の間だけで判断した勘違いという可能性もある、君も柔軟な対応を………ん?」

 

エアグルーヴ「会長、どうかされましたか?」

 

ルドルフ「いや、今噂の駿川氏と比企谷トレーナーが一緒に居るのでね。」

 

 

………何だと?

 

 

ルドルフ「まぁ話をしているだけだと思うが………」

 

 

私はその様子が気になり、会長が目を向けている方向の先を見てみる事にした。するとそこには会長が仰っていた通り、駿川氏と私のトレーナーが居た。様子を見る限り、普通に話をしているだけのように見える。

 

 

ルドルフ「済まないね、君に少しだけ興味を持たせてしまったかな。」

 

エアグルーヴ「い、いえ、とんでもありません。あのたわけが仕事をしているかどうか気になっただけです。」

 

ルドルフ「そうか……まぁ彼等は大丈夫だろう。さぁ、仕事に『そういうわけには行きません!』……ん?」

 

エアグルーヴ「……あの2人、のようですが。」

 

たづな『トレーニングの後は時間が空いていると言っていたではありませんか!お礼も兼ねて付き合ってください!』

 

 

………何?駿川氏は今何と言った?

 

 

八幡『いや、だから謝罪文を読むのは同意しましたけどその後は『お時間は空いているのですよね?』いや、まぁ空いては居ますけど。』

 

たづな『ではいいじゃありませんか!私も比企谷トレーナーの事を色々と聞きたいのです!良い機会だと思いませんか?お互いの事を知る為にも必要な事だと思います!』

 

八幡『だ、だから近いですって……分かりました、分かりましたから。じゃあ今晩ですね?』

 

たづな『はい、約束ですよ♪謝罪文の内容を確認して終わり次第、そのまま向かいましょう!』

 

八幡『そのまま……分かりました。』

 

 

ルドルフ「………」

 

エアグルーヴ「………」

 

ルドルフ「ま、まぁ比企谷トレーナーだというのは分かったが、皆が言っていたものとは、全くの別物のようだね。男女の交際ではないのだろう。」

 

エアグルーヴ「………えぇ。しかし何故駿川氏はあんなにも必死にアイツを説得していたのでしょうか?」

 

ルドルフ「それは定かではないが、君が気になるのであればトレーニング前にでも聞いてみたらどうかな?そうすれば心もスッキリすると思う。」

 

エアグルーヴ「………」

 

 

ーーー部室ーーー

 

 

エアグルーヴ「失礼する。」

 

八幡「おぉ、来たか……んじゃあ始めるかーミーティング。」

 

エアグルーヴ「……その前に1つ聞くぞ。」

 

八幡「ん、何だ?」

 

エアグルーヴ「貴様、随分と駿川氏と仲が良いようだが、何かあったのか?」

 

八幡「駿川さんと?あぁ〜……まぁ色々あってな。困ってたから助けたってだけだ。」

 

 

………やはり何かを隠している。いや、嘘を言っていないのは確かだが、奴は何かを隠している。恐らく他人には言えぬ事なのだろう。

 

 

エアグルーヴ「それは一緒に出掛ける程にまで発展している、という事か?」

 

八幡「………何が言いたいんだ?」

 

エアグルーヴ「貴様、私に何か隠し事をしているのではないかと思ってな。」

 

八幡「成る程、それでか。なら安心しろ、答えはさっき言った通りだ。困ってたのを助けたから、それだけだ。それ以上もそれ以下も無い。」

 

エアグルーヴ「そんな説明で私が納得すると思うか?」

 

八幡「随分と俺と駿川さんの関係が気になるみたいだが、それがお前のレースやトレーニングに何か支障が出るのか?」

 

エアグルーヴ「………」

 

八幡「面倒だから教えるが、無許可で学園に来たマスコミを追い返したら、お礼って事で今晩誘われてるだけだ。俺と駿川さんの関係なんて同じ職場で働く仲間、ただそれだけだ。これで満足か?」

 

エアグルーヴ「………あぁ。」

 

八幡「ならいい。後、人様の対人関係の事とか聞くのはやめろ。お前だって聞かれたくはないだろ?」

 

 

………少し、不謹慎だったな。

 

 

エアグルーヴ「……あぁ、済まなかった。」

 

八幡「分かってくれたのならいい。んじゃミーティング始めるぞ。」

 

 

 

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