ライスside
ラック「ありがとうございます、トレーナーさん。着いて早々にご迷惑をおかけしてすみません………」ペコリッ
八幡「いえ、気にしないでください。それよりも小指は大丈夫ですか?」
ラック「はい、痛みも引いて来ましたので。」
ルドルフ「ライラックポイント殿、申しわけ無い。私が急に声をかけてしまったばかりに……」
ラック「謝る事なんて無いから頭を上げて!もう済んだ事だから。それよりもお土産ありがとうございます。美味しくいただきます。」
ルドルフ「感謝します。ご挨拶が遅れましたが、私はシンボリルドルフと申します。トレセン学園の生徒会長を務めさせていただいており、ライスシャワーさんと同じ比企谷トレーナーの担当ウマ娘です。」
シービー「あたしはミスターシービー、ライスとルドルフと同じ八幡の担当。どうぞよろしく。」
ラック「へぇ~トレーナーさん、担当が増えたんですね!ライスちゃんも良いお友達が出来て良かったわ。」
ライス「う、うん!」
会長さんとシービーさんの事をお友達みたいにするのはちょっと無理だなぁ……
ラック「あっ、お客さんが来たのにお茶を出して無かったわ!ライスちゃん、手伝ってくれる?」
ライス「うん、分かったよ!」
ーーー台所ーーー
ライス「そういえばお母様が言ってた、驚くってああいう事だったんだね。」
ラック「ふふふ、驚いた?アレはね、街の人達皆で決めた事だったの。この街で育ったライスちゃんがGⅠを勝った時も喜んでたけど、この前勝ったレースは外国のGⅠだったから街中大騒ぎだったのよ?お祭りみたいな夜だったわ。私も家でレースを観た後、お祭りで楽しんでたんだから。」
ライス「そうだったんだ………」
ラック「それで皆で話し合って、ただ祝うだけじゃ勿体無いから垂れ幕を作ろうってなったの。その話が一気に広まっちゃって、依頼する前からライスちゃんの優勝の垂れ幕が出来上がっていたんだからビックリしちゃったわ。」
街の人達がライスの為にそんな事をしてくれてたんだ。
ライス「……じゃあライスが次に帰って来た時、フランスで勝った時に貰ったトロフィー、街に飾るのはどうかな?」
ラック「ライスちゃんがそうしたいのなら、街のお役人さんとお話しないとね。」
ライス「うん!」
ラック「……あっ、ライスちゃん。お茶か紅茶かコーヒーかジュース、どれが良いかしら?」
ライス「うぅ~ん……紅茶かな。」
ーーー居間ーーー
ライス「お、お待たせしました~!」
八幡「そんな待ってないから大丈夫だぞ。」
ライス「なら良かった……」
ラック「何をしていたのですか?」
シービー「指スマ。久々にやったけど、意外と面白いね♪」
八幡「あぁそうだお母様、自分達が寝泊りする部屋は何処になりますか?自分は前に使わせていただいたお部屋でも全然構わないのですが。」
ラック「トレーナーさんのお部屋は前と同じ場所の方が使い心地も良いと思いましたので、そのつもりでお布団を敷いてあります。ルドルフさんとシービーさんはライスちゃんの隣の部屋にするつもりです。その方が安心出来ると思いましたので。」
八幡「成る程。じゃあライス、後で2人に案内してあげてくれ。荷物も此処に置いたままだと邪魔だろうしな。」
シービー「じゃあ今行こうよ!ライス、案内よろしく~♪」
ライス「は、はい!」
ルドルフ「よろしくお願いするよ。」
ラック「行っちゃいましたね。トレーナーさん、あの2人はライスちゃんよりも年上ですか?」
八幡「えぇ、そうです。」
ラック「ふふふ、だからなのね。あの子があんなにも落ち着きが無かったのも頷けるわ。」
八幡「やはりお分かりになられましたか。」
ラック「母親ですから。」
ーーー空き部屋ーーー
ライス「此処が2人に泊まってもらうお部屋です。お母様はこまめにお掃除するから汚れてはいないと思うので、自由に使ってください。」
ルドルフ「ありがとうライス、ご厚意に甘えさせてもらうよ。」
シービー「うん、良い部屋だね。それに畳だからそのままでも寝られそうだね!」
ルドルフ「だからといって本当にやらないでくれ。せめて布団を敷いてから横になってほしい。」
シービー「ライスのお部屋は隣なんだよね?遊びに行っても良い?」
ライス「は、はい!勿論良いですよ!」
シービー「ふふぅ~ライスのお部屋はどんな感じになっているのかにゃ~?」
ライス「ふ、普通の部屋ですから!でも、ライスが中等部に入る前のお部屋だからちょっぴり恥ずかしいなぁ~///」
ルドルフ「それは我々も同じさ。きっと君達に私室を見られる事になったら恥ずかしくなるだろう。」
ライスもトレセン学園に来る前のお友達以外に見せたのはお兄様だけなんだよなぁ~。
シービー「それでさライス、八幡の部屋って何処?」
ライス「え、何でですか?」
ルドルフ「ライス、きっとシービーは兄さんの部屋に行くつもりなのだろう。暇さえあれば兄さんというのがシービーだからな、仕方ないといえば仕方ないが、それは何とかならないのか?」
シービー「いやぁ~これはもう末期だからどうしようも無いんだよね~。八幡成分末期、八幡成分ステージ4とも言うね♪」
は、八幡成分?
ルドルフ「シービー、末期とステージ4は同義語ではないぞ。参考までに聞くが、そのステージ4は何があるんだ?」
シービー「えっとね……えっと~……色々!」
ルドルフ「そうか、色々あり過ぎて分からないと。ライスは何があると思う?」
ライス「ふぇ?えっと、じゃあ………お兄様に触りたくなる、とか?」
シービー「甘いっ!!甘いよライス、いちご牛乳くらい甘いっ!!触るじゃなくて抱き着きたくなるっ!!頭ぐりぐりしたくなるっ!!匂い嗅ぎたくなるっ!!目一杯甘えたくなるっ!!頭ナデナデしてもらいたくなるっ!!膝枕してもらいたくなるっ!!触るだけでもこんなにあるんだからっ!!言っておくけどまだまだあるんだからねっ!!」ズイッ!!
ライス「は、はいっ!」ヒキ…
で、でも『匂いを嗅ぎたくなる』は『触る』とはちょっと違う気がするんだけど………
シービーの八幡成分には色々あるようです。