比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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今のレース場と呼び方

 

 

八幡side

 

 

お父様「お久しぶりです、トレーナーさん!その節は大変お世話になりました。改めて、娘の為に身体を張って守ってくださりありがとうございます。」

 

八幡「いえ、黙って見ていられませんでしたので……それに、自分が我慢出来なかったというのもあります。」

 

お父様「いえいえ、あんなのは誰にでも出来る事ではありません!トレーナーさんはライスの事を本当に大切に思ってくださっているのがよく分かりました。そしてこの街の人全員が貴方に感謝しているのです、言葉では収まりませんよ。」

 

八幡「はぁ…ありがとうございます。」

 

ルドルフ「兄さん、もっと喜んだらどうだい?兄さんのあの行動がなければ、今のレース場は成り立っていない。1度見ただろう?低人気の生徒が勝利した時の拍手を。」

 

 

この前の阪神レース場で行われた重賞レースで15番人気のウマ娘が1番人気のウマ娘をクビ差凌いで勝利を掴んだ。人気順での着順は15→1→7→8→5と少しまばらではあるものの、15番人気のウマ娘が勝ったのは大番狂わせもいいところだ。だがその勝利に対して周りの観客は拍手を送り、走り終わったウマ娘達に対しても声援を送っていた。少しでも効果があって良かったと思う。

 

 

シービー「そうだよ、ライスが走った後の天皇賞に比べたら凄いと思う。」

 

八幡「けど3冠や3連覇の懸かったレースになってみないと分からないな。確かに低評価のウマ娘に対する行動は改善されたとは思うが、懸かっているものが違ってくるとどんな行動を起こすのか気になるだろ?」

 

ルドルフ「兄さん、レース場は実験場ではないぞ。」

 

八幡「分かってるよ、ただどんな行動を取るのか気になっているだけだ。」

 

ラック「でも、どんな反応になるのかは私も気になるわ。ライスちゃんの時と同じような反応だったら悲しいわ……」

 

ルドルフ「ライラックポイント殿、それは大丈夫だと思います。私の祖母のスピードシンボリが会見でも釘を刺していましたので、もし菊花賞と天皇賞・春と同じような事が起きれば、祖母は間違い無く再び観戦中止をすると思われます。」

 

 

レース観戦再開の時のあの会見だな。まぁ確かにあの人ならやるだろうな、URA会長もすぐに了承したくらいだから流れ作業のようにゴーサイン出すだろうな。

 

 

お父様「まぁそれは今後に期待するしか無いみたいだから、長い目で見るしかないね。それよりもトレーナーさん、来年のライスはどのような方針で行くつもりなのですか?差し支えなければ教えていただきたいのですが。」

 

八幡「勿論大丈夫ですよ。ライスは来年の日経賞から天皇賞へと向かうつもりです。まぁ今年と同じ路線という事になります。」

 

ラック「そうですか……トレーナーさんはどう思われますか?ライスちゃんは勝てると思いますか?」

 

八幡「難しい質問ですね………今年勝ったとはいえ、レースに絶対はありません。今年の10月にメジロマックイーンが繋靭帯炎を発症したので、来年の天皇賞には間に合わないとは思います。まぁどんな相手が来るにしろ、俺は最善を尽くします。そしてライスを勝たせて、連覇を達成させます。それに、頼り甲斐のあるメンバーも居ますからね。来年のクラシックが今から楽しみなくらいには。」

 

シービー「ふふぅんっ!」ドヤァ!

 

ルドルフ「私を忘れてもらっては困るな、兄さん。」

 

八幡「忘れてねぇよ。まぁそういうわけなので、心配いりませんよ。」

 

 

実際、本当に頼りになる2人だしな。今の時点でライスの長距離併走にもついて行けてるし、スピードに関してはライス以上だしな。

 

 

ラック「トレーナーさんがそう言うのならそうなのでしょうね。ライスちゃん、トレーナーさんの言う事をしっかりと聞いてトレーニング頑張ってね。」

 

ライス「うん!」

 

お父様「それじゃあ難しい話はこれでお終いにしようか………んんっ、ところでトレーナーさん。少し気になった事を聞いてもいいですか?」

 

八幡「?はい、俺に答えられるのであれば。」

 

お父様「では……トレーナーさんとシンボリルドルフさんはご兄妹なのですか?」

 

八・ル「え?」

 

お父様「いえ、シンボリルドルフさんがトレーナーさんの事を兄さんと呼んでいましたので、ご兄妹なのかと思いましてね。」

 

 

……ほれ見ろ、要らん事で誤解を生んだ。

 

 

八幡「いえ、兄妹ではありません。ルドルフがこう呼んでいるだけです。」

 

ルドルフ「申しわけ無い、困惑させてしまいまして。実はこれには理由がありまして。」

 

八幡「おい、ルドルフ……「いいじゃないか兄さん、別に話して困る事でもないだろう?」……いや、それはそうだけどよ……」

 

お母様「ちょっと気になります……もしトレーナーさんが話しても構わないと言うのであれば、聞いてみたいです。」

 

八幡「………ルドルフ、話して差し上げろ。」

 

ルドルフ「あぁ、分かった。」

 

 

そしてルドルフは2年前の俺の兄さん呼びの事を説明した。でも原点がライスってのはある意味納得は出来るよな。シービーにも迫られてたっけなぁ〜結局呼ぶ事は無かったけど。今じゃ校舎でもコース場でも『兄さん』とか『兄ちゃん』って普通に呼ばれちまってるしな………

 

 

お父様「そんな理由があったのですか……トレーナーさんは学園の生徒からとても慕われているのですね。納得がいきました。」

 

ラック「それにしても、ライスちゃんのお兄様呼びが影響していたなんてね〜。ふふふっ♪良かったねライスちゃん、ライスちゃんだけがトレーナーさん公認みたいよ?」

 

ライス「えへへ……ちょっぴり嬉しい♪」

 

 

まぁ確かに俺が兄呼びを許したのはライスだけだから当然か。けどこんなのでマウントなんて取れないだろうに……なんかのステータスになんの?

 

 

シービー「あたしも呼ぼうか、お兄ちゃん♪」

 

八幡「……違和感は無いけど、普通にしろ。」

 

シービー「そだね〜。あたしも八幡が定着しちゃったからこれでいっかなぁ〜。」

 

八幡「それもそれで問題だけどな……」

 

 

年上に敬語もさん付けもしないのはダメだろ。俺はあんま気にしないからいいけどよ。あれ、そしたらライスもルドルフもある意味アウトか?

 

 

 




少しはマナー良くなったみたいですね。

お兄様の特権を持ってるのはライスだけ!!他は勝手にそう呼んでるだけ!!
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