比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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1日の始まり

 

 

八幡side

 

 

翌朝、俺はいつものように起きてランニングをしている。前に来た時と同じルートを走っているから、道は覚えている。昨日の駅前ではライスが故郷の人達に熱烈な歓迎を受けていたのが思い浮かぶ。何故なら………

 

 

「おはようトレーナーさん、朝から精が出るね!」

 

八幡「どうも。」

 

「ライスちゃんのトレーナーさん、おはよう!良い朝だね!」

 

八幡「おはようございます。」

 

「トレーナーさん、おはよう。ライスちゃんによろしく伝えといてね。」

 

八幡「はい。」

 

 

朝の散歩や習慣で起きている人達と挨拶を交わしているからだ。当然これは街を歩いているからこうなっているわけで、休んでるわけでも遮られているわけでもない。この道は歩くと決めていたからだ。前に来た時も思ったが、やっぱり良い街だな……此処は。

 

 

ーーーライスの実家ーーー

 

 

ラック「あっ、お帰りなさいトレーナーさん。今お湯を張ってる最中ですので、もし良かったら使ってください。きっとちょうど良い湯加減になってる頃だと思いますので。」

 

八幡「すみませんお母様、気を使わせてしまったみたいで。ありがたくいただきます。」

 

ラック「大丈夫ですよ。あっ、朝食はホットサンドとサラダですからね〜。」

 

八幡「朝食までありがとうございます。」

 

 

俺も手伝おうとしたりしたのだが、お母様曰く『ライスちゃんのトレーニングや日々お世話になっているんですから、せめて此処に居る間の食と住は任せてほしいんです!』という申し出だったから、気持ちを無碍にしない為にもお願いしている。

 

 

ーーーお風呂場ーーー

 

 

八幡「さて、じゃあ風呂をいただき………なんか昨日に比べてすげぇ湯気だな。もしかして………」

 

 

チャプ…

 

 

八幡「あっつ!!つっ〜……成る程、そういう事か。今度は冷水ではなく熱湯浴をしろと?流石に無理だから水を入れないとな。」

 

八幡「けど今度はボイラーを付けてるのに冷水の方を回さなかったのか?そうとは考えにくいんだが……お母様って少し忘れっぽいのか?」

 

 

しかし、これはお湯に浸かるのに時間がかかるな……

 

 

ーーー居間ーーー

 

 

ライス「あっ、お兄様!おはようございます♪」

 

八幡「あぁライス、おはよう。よく眠れたか?」

 

ライス「うん、ぐっすりだよ!でも昨日の夜の記憶が曖昧なんだ。確かお兄様のお部屋に居たと思うんだけど、気が付いたら自分のお布団だったんだ。」

 

八幡「まぁ、アレだ……寝落ちしたと思っておけ。」

 

ライス「ふぇ!?ライスお兄様のお部屋で寝落ちしちゃったの!?」

 

八幡「正確には違うが……まぁ大体寝落ちみたいなもんだな、シービーのせいで。そんで寝てたライスを俺が部屋まで運んだってところだ。」

 

ライス「うぅ〜ごめんねお兄様、また迷惑かけちゃったみたいで。」

 

八幡「気にするな、このくらい迷惑なんて思ってない。よく眠れたのならそれで充分だ。」

 

 

昨日のシービーが言ってた意味分からん成分のおかげなのかは黙っておいた方が良さそうだな。

 

 

ラック「あっ、トレーナーさん。随分長く入られていたみたいですが、お湯加減はどうでしたか?気持ち良かったですか?」

 

八幡「あぁ〜……えっと、俺が入った時には熱湯風呂が出来上がってました。なので暫く温度調整していました……」

 

ラック「ふぇっ!!?ね、熱湯風呂ですかっ!!?」

 

八幡「は、はい……湯気がこれでもかってくらい濃かったのでもしやと思って人差し指を入れてみたら、熱湯でした。なので水を入れて調整してから入ったので、時間がかかってしまいました。」

 

ラック「うっ、ううぅぅぅ〜……トレーナーさん、去年に続き今年まで………本当にごめんなさい。何で私っていつもこうなんだろう………うぅぅ。」

 

 

こういうところ、本当に親子そっくりだよなぁ……

 

 

八幡「あの、気持ち良く入れましたのでお気になさらないでください。」

 

 

ーーー朝食ーーー

 

 

お父様「えぇ?今年は熱湯?ラック、君は冷水の方も回したんだよね?なのにどうして熱湯風呂が完成するんだい?」

 

ラック「や、やめてよお父様!私だってわざとじゃないんだから!!」

 

シービー「いやぁ〜凄いね〜!お風呂の筈が熱湯風呂って!逆に新鮮っ!あははっ!」

 

ルドルフ「シービー、笑ってやるな。それに笑い事ではないぞ、ラック殿を見ろ、落ち込んでいらしてるのだぞ?言葉には気を付けろ。」

 

シービー「いやぁ、わざとじゃないよ?けど面白くってつい、ね?」

 

ラック「うぅ……もうとことん貶して。」

 

八幡「するわけ無いじゃないですか。俺の為にしてくれたですから責める道理はありませんよ。それにお食事だって用意してもらってるんですから、感謝こそすれど非を言うつもりは毛頭ありませんよ。」

 

ラック「……本当に、ライスちゃんは本当に良いトレーナーさんと出会えたんだね!お母様、今すっごくトレーナーさんに優しくされて……泣いちゃいそうになってるんだもの!」ウルウル

 

八幡「あの……そこまで、ですか?」

 

ライス「うん、ライス本当に良いトレーナーさんに会えて良かったって思ってるよ!」

 

お父様「うんうん、トレーナーさんに色んな事を教えてもらえてる事を常に感謝するんだよ。」

 

ライス「うん!」

 

ラ・父・母「………」キラキラ

 

 

去年も見たような構図だ………あの、お願いですからその眩しいくらいに輝かせた目を今すぐに逸らしてください。俺には眩し過ぎます………

 

 

 




お母様、冷水の次は熱湯って………
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