比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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八幡「離せ。」シービー「ヤダ♪」

 

 

ルドルフside

 

 

今年も残すところ1ヶ月となった。今年も例年と同じく獅子奮迅の勢いだったと思う。だがまだ終わりではない、今年最後の週にはグランプリレースの有マ記念と東京大賞典が控えている。それだけでなく、師走にはダートGⅠのチャンピオンカップ、ジュニア最強を決めると言っても過言ではない3つのGⅠ、阪神JF、朝日杯FS、ホープフルSがある。間違いなく大盛り上がりを見せる事だろう。

 

我々もレースに出るウマ娘達を全力で支えねばならない、そう感じている。無論、贔屓などせず皆平等に接しようと思っている。

 

 

シービー「ね~ぇ~、私の走り見てほしいなぁ~。」

 

八幡「お前……トレーナーはどうした?」

 

シービー「うん?八幡以外はお断りだよ?」

 

八幡「それ、絶対に俺以外のトレーナーの前では言うなよ。どうなるか分かったもんじゃない。」

 

シービー「平気だよ、ウマ娘のパワーに人間が勝てるわけないんだからさ。」

 

八幡「それはそうだけどよ………てか離せ。」

 

シービー「ヤダ〜♪」

 

 

………シービーは相変わらずのようだ。比企谷トレーナーにいつものようにくっついているようだ。比企谷トレーナーも困ったような顔をしているが、振り解く仕草をしない辺りはそれほど嫌というわけではないのだろう。

 

 

エアグルーヴ「シービー先輩はまたあのたわけに抱き着いているのか………一体何が良いのやら。」

 

ルドルフ「しかしあんなシービーを見る事も珍しい。比企谷トレーナーには相当心を開いていると見える。まるで兄に甘える妹のようだ。」

 

エアグルーヴ「甘え過ぎでしょう、アレは……」

 

ルドルフ「エアグルーヴ、君はどうなんだい?トレーニングや調整は上手くいっているかい?後2週間しか期間は無いが、調子はどうかな?」

 

エアグルーヴ「変わり無く問題もありません。」

 

ルドルフ「そうか。では楽しみにしているよ。」

 

 

エアグルーヴは今から2週間後に行われるジュニア限定のGIレース、阪神JFに出走予定だ。重賞を勝利したウマ娘やOPを制したウマ娘、出走歴が豊富なウマ娘とかなりの強者が揃っているが、エアグルーヴもその1人だ。間違い無く好走は期待していいだろう。

 

 

シービー「♪〜」

 

八幡「おい、離れろよ……」

 

シービー「良いでしょこのくらい?」

 

八幡「女子に免疫の無い男には辛いんだよ。」

 

シービー「じゃあ私で免疫を作ろっか!それなら問題は解決出来るよ。」

 

八幡「問題増えてると思うのは俺だけか?」

 

ルドルフ「仲が良いみたいで何よりだよ、2人共。」

 

シービー「ルドルフ、それにエアグルーヴも。ふふん、良いでしょう?」

 

ルドルフ「仲が良いのは結構だが、此処は人目につきやすい。程々に頼むよ。」

 

エアグルーヴ「貴様も鼻の下を伸ばすな。」

 

八幡「伸ばしてねぇよ。寧ろその逆だ、シービー早く離せ。」

 

シービー「ヤダッ♪」

 

八幡「さっきからこの調子だ。ったく、俺は熊のぬいぐるみじゃねぇってのに。」

 

 

これは相当に懐いているね。シービーは私が知る限り、誰にでも分け隔てなく対応するが、彼女がここまでするのは見た事がない。

 

 

シービー「でもさ八幡、意外と筋肉質だよね?スーツ越しでもなんか分かるよ?おっ、意外とって思ったよ。もしかしてトレーニングしてるの?」

 

八幡「鍛えたい部位も色々あるからな。腕だってその1つでもある。脚だけ速ければ良いってもんじゃないからな。いくら速くても、腕と連動して首が上下に動くような走りなんて嫌だろう?」

 

ルドルフ「確かにそんな走りはしたくないな……」

 

八幡「だから自分でもそれを試してんだよ。ウマ娘程の走力は無くとも、人間の走りでも試せるしな。フォームは全くと言っていい程に違うけどな。」

 

エアグルーヴ「それでも効果はあるのだろう?」

 

八幡「ある。なきゃ試さないしな。」

 

シービー「……なんか走りたくなってきた。」

 

八・エ・ル「え?」

 

シービー「八幡、コース行こ?それで一緒に走ろ?」

 

八幡「いや待て待て待て待て。走ると言ってもお前の走ると俺の走るは全然違うと思うんだよ。だからやめておいた方がいいと思う。俺絶対途中で止めるから。」

 

シービー「それでいいから走る。」

 

八幡「いやだからって、力強っ!?待て!俺運動出来る格好じゃないんだけど?」

 

シービー「どうせトレーナー室にジャージあるんでしょ?」

 

八幡「バ、バレてる………」

 

 

そして比企谷トレーナーとシービーは行ってしまった。いや、比企谷トレーナーは連行されて行ったの方が正しいな。それにしても………

 

 

ルドルフ「いつの間にシービーは比企谷トレーナーの事を名前呼びするようになったのだろうね?」

 

エアグルーヴ「分かりませんが、シービー先輩が勝手に呼んでいるだけでしょう。あのたわけに許可を取って呼んだとは思えませんしね。」

 

ルドルフ「そういえば今日のトレーニングは……あぁそうか、今日は月曜日だから君の自由の日だったね。」

 

エアグルーヴ「はい。なので今日は休む事にしました。今の期間、追込み過ぎても良い事はありませんので。」

 

ルドルフ「その代わり、追い込まれそうなトレーナーが1人居たようだが?」

 

エアグルーヴ「良い薬となるでしょう。」

 

 

 

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