比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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雨なのに……

 

 

シービーside

 

 

シービー「あっはははは~八幡~こっちにおいでよ~!!楽しいよぉ~♪」

 

八幡「……あのなシービー、君自分がクラシックにおいてどういう立場にいるのか分かってる?」

 

シービー「え?うん、出走するウマ娘でしょ?八幡、今更何言ってるの?」

 

八幡「違うわいっ!!お前は今年のクラシックの大本命なんだぞっ!?そんな奴が何で土砂降りの中、傘も差さず楽しそうに天然シャワー浴びてんだよ!!風邪引いて競走中止なんて洒落になんねぇぞっ!!?」

 

シービー「えぇ~でもせっかくの雨なんだよ?最近は晴れの日しか続いてなかったんだから、雨が降ったら外に出たくなるじゃん!」

 

八幡「そんな特殊なウマ娘はお前だけだっ!!」

 

 

でもさぁ~雨だよ?あたしは雨好きなんだけどなぁ~。

 

 

八幡「あんの奔放ウマ娘………」

 

ルドルフ「まぁまぁ兄さん、シービーのあれは今に始まった事では無いだろう?その内「ルドルフ、それは明日がレースでしかもGⅠを走る奴に対しても同じ事が言えるのか?」……た、確かにその通りではあると思うが、あのシービーを止められるのかい?」

 

ライス「でもシービーさん、本当に楽しそう。」

 

八幡「それが普通の明日が何も無い日だったら良いんだよ、俺だって口出ししない。けどよ、ライスは明日が自分の出るGⅠレースなのに雨を全身に浴びる事って出来る?」

 

ライス「………ライスは出来ない、かな。明日に備えて早く寝たりとか準備とかするよ。」

 

八幡「それが普通の反応だよ……ありがとうなライス、お前が1番の癒しだよ。」

 

ルドルフ「兄さん、私はどうなのかな?」

 

八幡「世話のかからない次女タイプ、因みにライスは甘やかしたくなる末女な。シービーは見たら分かるだろ?」

 

ルドルフ「…今の説明を聞いて少し分かった気がするよ。」

 

ライス「うん、ライスも……」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

シービー「ふぅ~!気持ち良かった♪」

 

エース「うわっ!?シービーお前ビショ濡れじゃねぇかよ。もしかしてずっと外に居たのか?」

 

シービー「あっ、エース。うん、まぁね。久々の雨は気持ち良かったよ……エースも浴びてきたら?」

 

エース「あたしは熱いシャワーの方が好みだよ。第一、制服着たまま雨を浴びに行くってどうなんだよ……」

 

シービー「あはは、さっき八幡にも同じ事言われちゃった!」

 

エース「………お前のトレーナーの気苦労が半端じゃなさそうだぜ。」

 

シービー「けどそれがトレーナーでしょ?」

 

エース「それを与えてるお前はもう少し自重しろって言ってんだよ!!ちょっとは汲み取れっ!!」

 

 

けどしょうがないじゃん、外に行きたかったんだもん!

 

 

八幡「ようエース、調子はどうだ?」

 

エース「おっ、トレーナーじゃねぇか!あぁ、調子は良いぜ!それとコイツ、引き取りに来たんだろ?」

 

八幡「そんなところだ、悪いなウチの問題児が。」

 

エース「いいって事だ、気にすんな。」

 

シービー「ちょっと?まるであたしのせいみたいな言い方しないでくれるかな?」

 

八・エ「誰のせいでこんな会話になってると思ってんだ!!」

 

シービー「キャ~助けて~襲われる~!!あっ八幡、後でトレーナー室で髪ワシャワシャってやってよ♪」

 

八幡「よぉし分かった、耳の奥まで指を捩じ込んでやるよ。」

 

 

ヤバいっ!これは流石に逃げないとっ!!

 

 

シービー「えっと、今のは冗談!じゃあねエース、また明日ね~!」

 

 

ーーートレーナー室ーーー

 

 

ルドルフ「全く、あまり兄さんを困らせてはいけないぞ。」ワシャワシャ

 

シービー「衝動が抑えられなくてつい、ね?」

 

ルドルフ「それをもっと抑え込んでほしいのだが?はぁ……兄さんが帰ってきたら謝った方がいいぞ?」ワシャワシャ

 

シービー「あぁ~……まぁそのつもりだからそこは安心してよ。」

 

ライス「だ、大丈夫だよ。ライスも一緒に謝るから!」

 

ルドルフ「いや、それはやめておいた方が良いと思う。」ワシャワシャ

 

 

ガラガラッ

 

 

八幡「やっぱり此処だったか。まぁ当然と言えば当然だが。」

 

シービー「八幡、いやぁ~なんかごめんね?」

 

八幡「もういい、何か怒る気も失せたわ……少しだけ仮眠する。」

 

ライス「お兄様、ソファ使う?」

 

八幡「いや、椅子でいい。悪いな。」

 

ライス「ううん、寝たくなったら言ってねっ!」

 

 

そう言って八幡は引き出しからイヤホンを取り出して音楽を聴きながら目を瞑った……そういえば八幡の寝てる姿って初めて見たかもっ!

 

 

シービー「何聴いてるんだろうね?」

 

ルドルフ「起きた時に聞いてみたらいいんじゃないか。兄さんもそれくらいなら答えてくれるだろう。」

 

シービー「じゃあそうしよっか!」

 

ライス「よいしょっと…これで大丈夫かな。膝掛けくらいはしないと寒いしね。」

 

シービー「普段は頼もしいのに、寝顔は意外と可愛いよねっ♪」

 

ルドルフ「そうかい?私は寝顔も逞しいと思うが。」

 

ライス「お兄様、最近ずっと忙しそうにしてたから、休憩もあんまり取れてないと思います。ライス達が帰る時間になったら起こしませんか?」

 

ルドルフ「そうだな、それが良いだろう。それまでは我々もこの場所で出来る事をやろう。物音を立てるのは極力避けよう。」

 

シービー「ん、了解。」

 

ライス「はい。」

 

 

……じゃああたしは明日の皐月賞のメンバーの確認でもしようかな。

 

 

 




シービー…すっごく手を焼く長女。
ルドルフ…世話のかからない次女。
ライス…可愛がりたい末女。

八幡…面倒見のいい長男。
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