シービーside
シービー「いやぁ~楽しかったよね~昨日の皐月賞はっ♪八幡の指示通りに向正面からすこしずつ上がって走ってたら、面白いくらい皆を抜いて行っちゃうんだからさ!あれはもう一種の快感だよね!」
八幡「ホントあの時程、お前の才能がすげぇって思った事無いわ。」
ルドルフ「観天喜地、この表現が良く似合う勝利だったよ。」
昨日開催された皐月賞、結果から言うとあたしの大勝利。大雨でのレースだったからバ場は荒れに荒れていたんだ。あたしみたいに追込を得意としているウマ娘には不利を受けるような状況だったんだよね。でも八幡は作戦は追込のまま、『向正面に入ったら、少しずつ位置を押し上げて、4コーナーでかませ。』って指示通りにやったら……やっちゃったよね。そのままの勢いで2着に3バ身の差をつけて勝っちゃったんだよね~♪
八幡「ライスとのトレーニングが身を結んだな。あの走りはスタミナがあるからこそ出来る走りだ。この次のダービーもこの調子で行くぞ。」
シービー「任せといてよ!」
八幡「ん。じゃあ次はライスだ、もう2週間も無い。天皇賞・春だ。」
ライス「う、うん……」
八幡「マックイーンが不在とはいえ、油断ならない相手が居るのも事実だ。お前も分かってるだろうが、京都記念を勝ったビワハヤヒデを筆頭にナリタタイシン、この前一緒に走ったステージチャンプ、新しくシニアに上がったウマ娘達が勢いを付けている。他にもネイチャやタンホイザも登録している。去年と同じで厳しいレースになると思うが、残り2週間で仕上げていくぞ。」
ライス「うん、ライス頑張るよっ!」
八幡「ルドルフとシービーもライスのトレーニングに付き合ってもらうぞ。シービーはダービーもあるが、直線で良い脚を使えるようにする為にも、基礎体力は上げておいて損は無いからな。」
シービー「オッケー、分かった!あ………因みにだけどさ、去年みたいな事はしないよね?」
八幡「この2週間でそんな鬼畜みたいな事はしない。ていうかあのトレーニング自体、ライスが言ったから俺もやったが、あまりにも反動が大き過ぎるのはお前達も分かってるだろ?あのトレーニングは今後やるつもりはねぇよ。」
ルドルフ「それが正解だな。この2週間、出来るのは追込みではなくパフォーマンス向上と調整だ。」
ほっ、良かった……去年みたいなライスは出来れば見たくはなかったからちょっと安心かも。でもレース当日になってライスが肉食動物になってたらどうしよう。
八幡「お前、今絶対変な事を考えていただろ?」
シービー「失礼なっ!ライスが去年みたいに肉食動物にならないか、ちょっと不安だっただけ!」
ライス「ふぇっ!?に、肉食動物っ!!?」
八幡「あぁ~……………それはちょっと共感。」
ライス「え、え!?何でお兄様っ!?」
八幡「あのなライス。去年の事を覚えているかどうかは知らんが、俺達3人が控え室に入った時のお前、この2人に冷や汗かかせて震えさせるくらいのプレッシャーを出してたんだぞ?仕上がりがとんでもなかったってのもあるが、この2人をそんな風にさせるって相当だからな?」
ライス「ふえぇぇぇ!!?ラ、ライスそんな事をしてたのっ!?」
八幡「いや、してたっていうか無意識にやってたみたいな感じだ。」
ルドルフ「あの時の君は今でも覚えている。思い出すだけで戦慄が走るよ。」
シービー「八幡が前に居てくれなかったら、立っていられなかったかもしれないしね。ねぇライス、お願いだから天皇賞の日になっても肉食ライスにはならないでね?」
ライス「な、なりませんよぉ~……っ!」
ホントかなぁ?ライスって偶にとんでもない事をしちゃうからなぁ~?
ーーー校門付近ーーー
「ねぇアレ、生徒会長だ!隣にはトレーナーの比企谷さんだよね!?」
「迫力あるよね~!その奥に居るのはミスターシービー先輩とライスシャワー先輩!この前の皐月賞を勝った今年のクラシックの大本命とシニア最強のウマ娘!」
「良いなぁ~あたしもあのトレーナーの担当になりたいなぁ~!」
「憧れちゃうよね~!」
ふふぅ~ん♪
シービー「だって八幡、あたし達に憧れちゃってるんだって~!」
八幡「そうだねー良かったねーこれからも頑張んないとねー。」
シービー「適当だなぁ~。」
ライス「あわわわ、ライスがそんな風に言われちゃっても良いのかな?」
八幡「良いに決まってんだろ。寧ろこれまで言われなかったのがおかしいくらいだ。ルドルフはこれから言われるだろうな、デビュー戦で凄い走りをしたら余計になりそうで怖いな。」
ルドルフ「兄さんの期待に添えられるようにするよ。」
ライス「でも、お兄様の事も言ってたよ?お兄様の担当になりたいって。」
ルドルフ「うむ、それだけ兄さんが評価されている証拠でもある。君の担当として喜ばしい思いだ。」
シービー「よしっ!じゃあこのままの勢いでチームも作っちゃお~っ!!」
八幡「よしなさい。ていうか大声出すな、チームの事自体まだ公になってないんだから。」
ライス「ダービーが終わってからだもんね、募集をかけるのは。なんだかワクワクしちゃうなぁ〜!」
八幡「ふっ、どうやらウチのリーダーは後輩が出来るのが待ち遠しいみたいだな。」
ライス「………ふぇ?リ、リーダー?」
八幡「ん?何だ?」
ライス「ライスがリーダーなの?」
八幡「そりゃ当然だ。お前が1番長く俺の担当やってるんだから。それに現時点でライス以上の成績を持ってるウマ娘が俺の担当に居るか?」
ライス「で、でもライスなんかよりも、会長さんの方が良いんじゃ………」
ルドルフ「まだデビューもしていない私には荷が重いな。ライス、君が適任だ。」
八幡「何、別に大変な仕事を任せようとかそういうんじゃないんだ。いつの間にかなってた、そんな感じのなっちゃったみたいな感覚でいい。」
ライス「う、うん……」
シービー「あたしがリーダーだったらダメ?」
八幡「お前がリーダーやったら確実にチーム崩壊するからダメだ。」
ルドルフ「自由奔放な環境になりそうだな。」
何さ皆してっ!あたしがリーダー向きじゃないのはあたしが1番分かってるから別にいいしっ!
シービー、皐月賞制覇(レースSS出さなくてすいません……)
次はいよいよライスの天皇賞です!(次回というわけではありません。)